アーサー・C・クラークのレビュー一覧

  • 海底牧場

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    なんど読み返しただろうクラークの描く海洋SF。
    挫折した宇宙飛行士は牧鯨管理員として再生していく。牧鯨というからにはクジラは食料の対象として管理されるわけで、作品が発表されたベトナム戦争以前の思想と現在の思想の違いもあって興味深い。その後の問題についても先読みした議論や騒動もえがかれており、さすがクラークといまさらながらびっくりする。魚類の和名など翻訳上間違っているものもあったりするけれど、加藤画伯版の表紙はSF男子の心を離さない。
    それにしても海に行きたいぞ。

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    2019年02月23日
  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕

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    ガンダムでおなじみのスペースコロニーみたいな異星からの巨大建造物…ゆっくり読んで臨場感を堪能しました。ファーストコンタクトものですが、人類の「文化」と異星の「文明」という切り口なのかなと思います。謎は残り、続きの示唆もあり、それが再読の後押しになります。個人的には外伝で水星の人々のプロジェクトX的なものを読みたいかなー。""

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    2019年01月19日
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕

    購入済み

    先に映画を観てから読んだ方が解りやすい。

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    2018年03月11日
  • 渇きの海

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    何度読み返しただろう。

    まだスプートニクの打ち上げよりも前に書かれたにもかかわら修正すべきところはないという驚きの作品。

    月面の海を航行する観光船が突如海に飲み込まれる。海を構成するのは固体と液体の悪いところばかりの性質をもつ細かい塵。この海の存在のみがSF的設定。閉鎖空間でのパニック・コントロールと次から次に発生する困難に立ち向かう乗員。パニック映画の王道をいく設定でクラークの独特の巨視的視点を絡めながら描かれます。

    自分がこの本を読みたくなるタイミングには傾向がやはりあったことに気づきました。困難な状況に陥っているタイミングなのでした。逃れられないし根本問題も解決することができない状

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    2017年05月22日
  • 地球光

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    心が病んでいてすがすがしい空気に触れたくなると読みたくなるのがクラークだな。
    昔読んで印象が薄かったのが気になり、もう一度手にとってみる。(表紙は月面の向こうに地球が見える昔のものですが)

    いや、面白い!
    1/6の重力下の不安になるほど華奢なモノレール描写、淡い青緑の地球光に照らされた月面の光景、強烈な太陽光に照らされて、中空に浮かぶように切り取られる山脈の描写など今読んでもリアルな上にみずみずしいではないですか。
    地球と惑星連合の一触即発の対立描く本作品では、クラーク作品唯一の戦闘シーンもあり(放射線兵器ですが)驚き。現実世界でのレーザーの実現はこの5年後ですが、なかなかいい線いってます。

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    2017年01月15日
  • 宇宙のランデヴー

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    シリーズものです。最初のこの小説は、クラークのみが書いていて、数学的で、彼らしい宇宙観というか異性物がいた場合の異性物の考え方等非常に深い内容です。この後のシリーズ、2,3,4は、G・リーと一緒に書いていて、G・リーが、キャラクターデベロップメントを担当しているので、登場人物にもっと奥行きがついて、宇宙を又にかける壮大なドラマに展開していきます。

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    2016年06月05日
  • 都市と星(新訳版)

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    すごく俺好みの本。物語性がかなり強い。ディストピアな感じなんだけど、言葉に潤いがあって、柔らかい。同じクラークだけあって、幼年期の終わりに雰囲気は似ている。

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    2016年05月22日
  • 楽園の泉

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    心優しきクラークの物語
    表紙   6点鶴田 一郎
    展開   7点1979年著作
    文章   7点
    内容 750点
    合計 770点

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    2016年03月14日
  • 宇宙のランデヴー

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    クラークの未知との遭遇物、とにかく面白い
    表紙   6点鶴田 一郎
    展開   7点1973年著作
    文章   7点
    内容 750点
    合計 770点

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    2016年12月15日
  • 遥かなる地球の歌

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    直球SFを読みたくなった。やっぱりクラークでしょ。
    昔読んだ時はじみ~な話だなと思いました。巨大な宇宙船の先端に作られた氷の障壁のイメージだけが強くの残っておりました。

    実は色んなテーマがぎっしり詰まった知的冒険満載の話なのだ。光速を超えられない中での現実的な恒星間航行の考察、太陽の消滅による1000年かけての脱出、知的生命との遭遇はありえるのか、相対論的時差の哀しさ、言語の変化、宇宙エレベーター、宗教・・・

    淡々と語られていく、故郷を失った人々の物語は静かな中にも希望が満ちています。やっぱり、クラークはすごいな!

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    2014年05月28日
  • 宇宙への序曲

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    A・C・クラークの訃報を知ったのは、ついこの前のような気がする。
    そういえば、彼の作品を読んだことがあったっけ?
    あったような、なかったような、記憶が非常に曖昧であった。
    ならば、この機会にどれか読んでみようと思い立った。
    クラーク最初の長編ということで、とりあえずこの作品を手にとってみた。

    人類が初めて月へ行くお話である。
    アポロ11号が人類最初の有人月着陸を果たしたのが1969年7月。
    今さら何を??なお話だし、
    この本に登場する宇宙船プロメテウス号の月飛行計画とアポロ計画とではずいぶんと食い違いがある。
    読み始めはとても不安だった。

    ところが、なかなかどうして2008年現在でもけっこ

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    2014年03月04日
  • 渇きの海

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    とても面白かった。
    SFはあまり得意ではないけれど、これはとても読みやすく、月での風景がよく想像できた。本当にこんな世界があるんだと思い込んでしまうくらいにリアルな描写ばかりで、読んでいる間は間違いなく月旅行していた。でも、ところどころに古い機器の名前が出てきて、ああ、古典SFなんだと思い出さされた。それも含めて愛すべき世界観だと思う。
    最後までハラハラしました。

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    2013年12月03日
  • 宇宙のランデヴー

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    ラーマ平原に降り立ち、世界を一周する円筒海や、雲に霞む”ニューヨーク”を見上げる自分を想像せずにはいられない。リングワールドと双璧をなす圧倒的なスケール感に心を揺さぶられた読者も多いのではないか。傑作SF

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    2013年09月17日
  • 楽園の泉

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    ハードSF長編。いわゆる「軌道エレベーター」の建造がメインのお話で、それに宗教的世界観と科学との対比が入ります。
    現代になってようやく可能性が囁かれはじめた軌道エレベーターだけど、1970年代にこんなに緻密に描かれてたなんてびっくり。さすがの巨匠です。
    読んでる時の感覚は技術系/歴史系ドキュメンタリーに近いんだけど、エピローグまで読み終えたらやっぱり見事なSF長編でした。素敵!

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    2013年07月07日
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    友人から「蛇足」と聞いていたが
    後日談?くらいにのんびりと読めば良いと思う。
    取り敢えず彼と和解出来たのは本当に良かったと思う。
    良かった、本当に良かった。

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    2013年04月24日
  • 幼年期の終り

    購入済み

    マスターピース!

    クラーク1952年の古典的名作。美しく壮大で残酷な人類の未来が描かれる。さすがに登場するガジェットは古いけど、アイデアやイメージは今も新鮮!読まずに死ねるか〜〜

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    2013年03月01日
  • 渇きの海

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    斬新で見た事もない情景を、これ以上ないほどリアルに感じさせる筆力。その異世界で繰り広げられるサスペンスフルなストーリー。
    SF設定のディザスター物の中で最も魅力に満ちた物語、それが巨匠A・C・クラークの「渇きの海」だ。
    月にある「流れる砂の海」その砂の海に沈んだ遊覧船。SFとしての設定がストーリーに寄与し、それが新たなセンス・オブ・ワンダーを生み出す。SFでなければ生まれ得ない感動が本作にはある。SFが好きなら必読の傑作だと思う。

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    2013年02月13日
  • 楽園の泉

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    人類の歴史に名を刻む一大事業を成し遂げた男の物語。
    宇宙エレベーターとスリランカの宗教の雰囲気が不思議とマッチしてる。
    巨大建造物ってわくわくするな。個人的には宇宙エレベーターの建造をもっと詳細にやってほしかった。スタードライバーは結局なんだったんだ。

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    2012年11月01日
  • 楽園の泉

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    やっぱりクラークは良い。SFな部分だけでなく、登場人物とか思想的なものとか。
    刺激的?快感?至福?まあとにかく読んでて気持ちよい。

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    2012年08月12日
  • 渇きの海

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    ああ、クラークの書いた本を読んだなぁ、という感じ
    クラークの宇宙ものだけあって、考証はさすが

    但し、前半活躍してた登場人物を中盤以降もフェードアウトさせまいと無理くり登場させた挙げ句、結局よくわかんない感じになったり、円盤信者が変なタイミングで目立ったり、薬物中毒者のくだりって必要?とか、登場人物がイマイチ。
    登場人物のエピソードは思いつきで書いてる?と思ってしまう。なんとなく坂の上の雲を連想した。

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    2012年03月10日