アーサー・C・クラークのレビュー一覧

  • 幼年期の終り

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    宇宙人到来!「インディペンデンスデイ」ばりの衝撃!でも何もしない。宇宙船からじっっっ…と見てるだけ。という入りがまず不気味で一気に引き込まれる。「え…何しに来たん???」「どんな姿なん???」「つかどっから来たん???」という状態から何十年もかけて人類とコンタクトを取っていく。少しずつ少しずつオーバーロードの正体が分かっていったり、地球文明も宇宙人ことオーバーロードたちと関わっていくうちにいろんな発展を遂げていき、最後はとんでもない所まで話が進んでいくのでじわじわ面白くなっていくタイプの作品。言語化が難しいのだが、現在までSFだけに限らず色んな作品に影響を与えたらしく、発表当時はかなり画期的だ

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    2022年08月09日
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕

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    映画を見た後に読書。
    いちいち描写というか想像力が緻密で雄大でした。
    テンポも良くて、この訳した方の高い文章力も相まって非常に良かったです。
    ここまでのSFの展開は巨匠ならでは、と思います。
    AIの反乱
    地球外生命体
    生命の進化の極地
    どれか1つでも頭がパンクしそうなテーマを見事にまとめていたと思います。

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    2022年07月18日
  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕

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    科学的な設定の作り込みは少なめで、未知の世界への探検のワクワクとハラハラがメイン。地球人よりもずっと高度な知性を持つ異星人がいるとしたら、我々に対してきっとこんなふうに無関心なんだろう。

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    2022年06月12日
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    2001年宇宙の旅の続編(ただし小説版ではなく映画版の設定を引き継いでいる。)

    ソ連国籍のレオーノフ号に、アメリカ組のフロイドら3人がソ連宇宙飛行士たちと同乗し、2001年に乗員を失ったアメリカ船ディスカバリー号を回収することを目的に木星へ向かう。
    フロイドらはディスカバリー号の回収を行いつつ、木星軌道に浮かぶ、前作から謎に包まれていた物体モノリスに接近し、その調査に挑む中、モノリスが驚くべき行動にでる。


    文系人間の私にはちんぷんかんぷんの内容が多く、かつ人名が紛らわしいの何ので追いつくのに必死でした。ですが理屈はわからなくても情景が目に浮かぶ描写で楽しみ、モノリスの行動に度肝を脱ぎ、主

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    2022年02月23日
  • 楽園の泉

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    大林組が宇宙エレベーター構想なんてものを掲示したりしているけど,実際に宇宙エレベーターが建設されるのはあとどのくらいかかるのだろうか。

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    2021年02月17日
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    ネタバレ

    面白かったけど、謎が多いまま。

    2001年宇宙の旅は、原作と映画が後の方でずれたため、映画の内容に合わせて少し書き換えられている。
    土星だったのが木星に。などなど。

    9年前に土星(設定が今回木星へ変更)の調査に行った宇宙飛行士たちの中でボーマンだけが、星がいっぱいという言葉の後いなくなった。
    今回は宇宙船ディスカバリーを探しにいくことと、ボーマンはいったいどうなったかの調査のため旅立つ。

    ハルを復活させたけど、覚えてなかった。
    今回のハルはちゃんと仕事をしていた。

    フロイド博士だけが、ボーマンの意識と接触し、早くここから去った方がいいと忠告される。

    なんとか、みんなを説得させたが、帰

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    2021年02月07日
  • 都市と星(新訳版)

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    遙か先の未来、人間から死が失われた何千年もの生を何回も享受することができるダイアスパーと、テレパシーを発達させ自然と共に生きるリス。アルヴィンがダイアスパーから出て、リスを訪れ、さらに宇宙にまで飛び出る物語で、後半に差し掛かったあたりからはぐんと面白くなった。アルヴィンは久しぶりに誕生した子供ということで、勝手に小さい子供かな?と思っていたが、青年でした笑
    普通に面白かったのだけど、もっと思索しながら読めたら良かったなと反省...なかなか言語化が難しい感情を引き起こしてくれた作品です

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    2021年01月26日
  • 都市と星(新訳版)

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    文庫本で500ページ程度と、とても長い訳ではないが内容ら非常に濃い。主人公と小説の世界観を一緒に旅したような、感覚となった。

    生きる意味、理想の追求の果てに何があるか、という哲学的な問いも考えさせられる一冊。

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    2020年12月13日
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕

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    ネタバレ

    HALの反乱みたいな話は知っていたのでそこが主眼かと思ったら全然違った。強いAIが完成したらこんな感じかな…というのも違和感なく楽しめた。
    生命の在り方、人智を超えた生命、みたいなテーマもとても面白い。安っぽくない答えが素敵。
    ただラストはなんか決めきれなくて難解になっちゃった感じ。読者に委ねたのかなぁっていう。もう少しパキッとしてくれたほうが好み。

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    2020年11月16日
  • 都市と星(新訳版)

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    地球のはるかな未来の姿、人類の行く末を哲学的な啓示で見せてくれる。SF的手法で思いもつかない未来の都市や人類を垣間見るだいご味を味わえる。今の感覚からいえば自然的には荒廃の極みの地球と、停滞した人類の中から、アルヴィンという未知への探求心に満ちた少年を主人公に、やはり前向きに進もう、という方向でしめくくる。それが、やっぱりそうでなくちゃ、と心地よい。

    アルヴィンの住むダイアスパーが人類がコンピュータに生も管理されるという描写は映画「マトリックス」を思い浮かべる。実際文中でアルヴィンが中央コンピュータの前に立つ場面では「都市のパターンは、永遠に凍てついた状態でメモリーバンクに保存され、・・・壁

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    2020年09月18日
  • 楽園の日々 アーサー・C・クラークの回想

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    『2001年宇宙の旅』の著者として有名なアーサー・C・クラークさんのエッセイ。少年時代からの愛読書『アスタウンディング』というSF雑誌との出会いと、如何にこの雑誌から影響を受けてきたのかを綴ったもの。所々に雑誌の表紙が掲載されており、この表紙を眺めているだけでも楽しい。この雑誌は、多くの著名なSF作家にも影響を与えてきているものというのも本書を読めばわかる。
    大好きなことに、手を抜かず貫き通すこだわりを感じる。科学技術に基づく未来を描くSF作家魂が随所に感じることができる。本書から、著者が示す第三法則を転記しておく。
    第一法則ー著名だが年配の科学者が、なにごとかが可能だと言えば、それはまずまち

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    2020年07月24日
  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕

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    ネタバレ

    円筒形の宇宙船らしき謎の物体(ラーマ)との遭遇。ラーマは一体何なのか、ラーマ人は存在するのか、その目的は...と最後までワクワクしながらよんだ。個人的には謎がすっきり解明されてほしかったが、ラーマをつくった存在は地球人に微塵も関心を持っていない、という、未知の存在の大きさに圧倒される結末も、それはそれでいいなと思った。

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    2020年07月08日
  • 都市と星(新訳版)

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    「都市」は地球文明の象徴であり、「星」は未来の象徴。
    さらに、ダイアスパーは都会の、リスは田舎の象徴だと思う。田舎の人は、テレパシーで会話する。

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    2020年06月10日
  • 都市と星(新訳版)

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    話の運びも細かく設計されている感じがするので、読みやすいし、起承転結もはっきりしている。個人的には『幼年期の終わり』の方が話のスケールは大きくないのかもしれないけど、イメージが大きく揺さぶられる感じがして好きだけど。

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    2020年05月06日
  • 3001年終局への旅

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    オデッセイ4部作の最終作。

    2001年宇宙の旅から1000年後の第4ミレニアムが始まった時代が舞台となる。2061年の最後の章が3001年となっているので、2061年の続編かとも思われるが、作者のクラーク氏としては独立した作品だということだ。
    登場人物や、内容の描写に関しては、オデッセイ前3作を引き継いではいるが、4部作品はそれぞれ独立したものとしている。今回は最終作なので、全てが明らかになると思われたが、読後の感想としてはなんとなくはぐらかされた感じもある。しかし、今回再び2001年で活躍した人物が帰って来たのは驚きだった。

    1000年後の世界というのはどんなだろうか。自分にはちょっと想

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    2019年08月11日
  • 2061年宇宙の旅

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    実家に帰省した際に、また昔を思い出して再読してみた。
    2010年宇宙の旅の続編といったところか。なかなか謎に到達しないが、そろそろ何か見えて来たような感じである。
    しかし、宇宙飛行をすることで歳の取り方が違って来るとはいえ、まだヘイウッド・フロイド博士が生きているとは...。
    この本を買ったのはもう30年も前で、一度は読んでいるはずなのだが、なぜかストーリーを全く覚えていない。うーむ。
    エウロパの様子が、だいぶわかって来たようだが、まだまだあのモノリスには近づいていないようだ。この後の1000年間であのモノリスの正体がわかるのだろうか。
    クラークの作品は結構細かな描写のあるところが良いのだが、

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    2019年06月09日
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    ストーリーが映画の続きだったので、ちょっと混乱しながら読み進めた。
    全体的にもうちょっとすっきりしててもいいかなと思わなくもなかった。
    映画も観たけど、まぁなんというか観なくても別に良かった。

    2010: Odyssey Two(1982年)

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    2019年05月03日
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    これも、結構前に購入したのだが、なぜかそのまま積ん読になっていた。2001年宇宙の旅を読んでから10年以上経っており、内容も忘れていたので、最近また2001年を再読してから読んでみた。
    続編だと聞いていたのだが、(新販)ということもあってか、色々と手直しをしたと書かれていた。旧版の方は読んだことはないのだが、やはりその時代を反映した形で書き直されるのだろう。2001年では米国とソ連という大国が出ているが、今回はすでにソ連はなくなっている。この小説での国際情勢の変化はよくわからないが、今回の内容は、米国とロシアの協力がテーマに書かれていたように思う。

    主人公が、ボーマンからフロイド博士に変わっ

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    2019年04月01日
  • 都市と星(新訳版)

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    最初の10億年を経た都市の在り様をめぐる冒険は
    50年前の作品と思えぬ現代的SF面白さがあり
    なぜ本作が作者の代表作として知られていないのかと
    いぶかしむほどだが
    七つの太陽星系と銀河帝国物語を接がれた全体を眺めると
    なるほど『幼年期の終わり』に比べて
    大きな差をつけられてしまうのも致し方なし
    ただ作者の作品としては
    第2に読まれるべき代表作には違いないと思う

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    2019年01月07日
  • 都市と星(新訳版)

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    おもしろい。

    タイトルに惹かれるて手に取っただけですが、予想の上、さらに斜め上の上を高速で軽やかに踊るストーリーでした。「人類」を進化の尺度で考えた視座に圧倒されました。

    作品としては古典に入るほどの昔の作品なのに、全く設定、描写に古臭さがなく、新鮮。

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    2018年05月22日