アーサー・C・クラークのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
オデッセイ4部作の最終作。
2001年宇宙の旅から1000年後の第4ミレニアムが始まった時代が舞台となる。2061年の最後の章が3001年となっているので、2061年の続編かとも思われるが、作者のクラーク氏としては独立した作品だということだ。
登場人物や、内容の描写に関しては、オデッセイ前3作を引き継いではいるが、4部作品はそれぞれ独立したものとしている。今回は最終作なので、全てが明らかになると思われたが、読後の感想としてはなんとなくはぐらかされた感じもある。しかし、今回再び2001年で活躍した人物が帰って来たのは驚きだった。
1000年後の世界というのはどんなだろうか。自分にはちょっと想像もつかないし、プールの「2001年の時代に投げ込まれた11世紀人でなくて良かった...」という台詞も、自分にとっては疑問だったが、クラークの作品というのは、未来がなぜか本当にそんな風に存在しているように、感じさせてくれる不思議さがある。まあ、もちろん21世紀初頭の現在、木星は存在しているし、ルシファーもないが、それだけ細部にもこだわって作品を書いていたのだろう。
全体的に読み応えがあって、面白かった。最後の典拠と謝辞は、作品を理解する上で非常に役に立つものだったと思う。 -
Posted by ブクログ
実家に帰省した際に、また昔を思い出して再読してみた。
2010年宇宙の旅の続編といったところか。なかなか謎に到達しないが、そろそろ何か見えて来たような感じである。
しかし、宇宙飛行をすることで歳の取り方が違って来るとはいえ、まだヘイウッド・フロイド博士が生きているとは...。
この本を買ったのはもう30年も前で、一度は読んでいるはずなのだが、なぜかストーリーを全く覚えていない。うーむ。
エウロパの様子が、だいぶわかって来たようだが、まだまだあのモノリスには近づいていないようだ。この後の1000年間であのモノリスの正体がわかるのだろうか。
クラークの作品は結構細かな描写のあるところが良いのだが、注意して読んでないと「あれ、なんだったかな」と読み返さないといけなくなることが時々ある。ちょっと難しいと感じるのはそのためだろうか。
2001年、2010年、2061年とこのシリーズを読んだが、なぜかいつも終わりが唐突で、なんだか良くわからない終わり方に感じるのは気のせいだろうか。
全体的には面白かった。次の3001年で最後のようだが、 -
Posted by ブクログ
これも、結構前に購入したのだが、なぜかそのまま積ん読になっていた。2001年宇宙の旅を読んでから10年以上経っており、内容も忘れていたので、最近また2001年を再読してから読んでみた。
続編だと聞いていたのだが、(新販)ということもあってか、色々と手直しをしたと書かれていた。旧版の方は読んだことはないのだが、やはりその時代を反映した形で書き直されるのだろう。2001年では米国とソ連という大国が出ているが、今回はすでにソ連はなくなっている。この小説での国際情勢の変化はよくわからないが、今回の内容は、米国とロシアの協力がテーマに書かれていたように思う。
主人公が、ボーマンからフロイド博士に変わっている。ボーマンが星の子になった後にどうなったかは、残念ながら今回もよくわからなかったが、まあ、このわからないところが魅力的なのかもしれない。
今回は、HALとチャンドラ博士の会話はあるものの、どちらかというと人間同士のやりとりがメインのドラマのように感じた。所々わからなくなったり、前回は土星がターゲットだったはずが、いつの間にか木星に焦点が当てられていたり、流れがなかなか複雑だが、物語は楽しかった。
もう2010年は一昔前になろうとしているが、未だ人類は有人ということでは木星にたどり着いていない。実際、「ザガートカ」みたいなものってあるのだろうか。昔はそういうものに憧れて、良く空想にふけったりしたが、今でもこんな小説を読むと、当時の高揚感が蘇って来る。
しかし、結局TMA1とかザガートカについては、決着していない。これは続編で明らかになるのだろうか。まだ続編を読んでないので楽しみである。 -
Posted by ブクログ
壮大すぎてなにがなんだかわからないといったところはあるが、やはり今回もSFらしいSFで、満ち足りた読後感。
ハルとの最後のやりとりは緊張感がある、そして小さなどんでん返しもチャンドラ博士のユーモアが垣間見られて愛おしい。偏屈な人がここぞという時に見せる笑顔って恐ろしく魅力的だよなーと。
そして、ハルとボーマンの和解もよかった。ボーマンの独白部分の描写や2人?の会話はできる短く抑制が効いているが、ボーマンがハルに対し懐かしさや親愛の情を感じていることが、よくわかった。意識生命体となった彼は、言葉以外の手段でそういったものを伝えて来た。著者の手腕だなー。