アーサー・C・クラークのレビュー一覧

  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕

    Posted by ブクログ

    面白い。
    前半はなかなかイメージを膨らませることが出来ず、読むのに時間がかかった。登場人物も多い為、物語に入り込めなかった。後半になると読みやすくなった。カニや蜘蛛のような生物の登場も良かった。1つのところに収まりきらないラーマにハラハラ・ドキドキした。

    0
    2025年05月04日
  • 幼年期の終り

    Posted by ブクログ

    巨匠アーサー・C・クラークの代表作の一つであり、歴代のSF小説のなかでも屈指の作品と呼ばれている作品。

    突如、地球にやってきた巨大宇宙船団。その宇宙船団の総督であるカレルレンが率いるオーバーロード。彼らが地球人に変わって地球を統治することになる。地球にはそれまでの国境による線引きされていた国家がなくなり、戦争から飢餓、疫病、差別はなくなる。
    そしてカレルレンによる地球人の進化が長いスパンをかけて行われていく。
    オーバーロードがなぜ地球にやってきて、地球人たちを統治して、進化をさせていくのか、その目的と理由が明かされていくというもの。

    本書から影響を受けた他の小説、映画、ゲーム、アニメなど多

    0
    2025年05月02日
  • 都市と星(新訳版)

    Posted by ブクログ

    イギリスの作家アーサー・C・クラークの長篇SF作品『都市と星〔新訳版〕(原題:The City and The Stars)』を読みました。
    アーサー・C・クラークの作品は4年前に読んだ『幼年期の終り』以来ですね。

    -----story-------------
    遙か未来、銀河帝国の崩壊によって地球に帰還することを余儀なくされた人類は、誕生・死さえも完全管理する驚異の都市ダイアスパーを建造、安住の地と定めた。
    住民は都市の外に出ることを極度に恐れていたが、ただひとりアルヴィンだけは、未知の世界への憧れを抱きつづけていた。
    そして、ついに彼が都市の外へ、真実を求める扉を開いたとき、世界は……。

    0
    2025年05月01日
  • 幼年期の終り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ある日突然、地球に飛来した超高度な文明をもつと思われる種族。オーバーロード。それを取り巻く人間の姿。人間の週末。
    もし本当にそうなったら、確かに地球人には遠く及ばない文明水準なんだろうな。そして地球にわざわざ来るということは、何か目的があるということ。その目的は、オーバーロードのさらに上の存在、オーバーマインドの意志を遂行すること。地球人は、まさに未開の民族で、人間にとってのアメーバのような存在でしかない。
    そして最後の地球人ジャン。彼がどう考えどう行動するか。物語としてうまくできている。
    SFは昔から好きだけど、異世界の描写、そこに巻き込まれる人々の心理。考え尽くされているなと思った。
    また

    0
    2025年03月23日
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕

    Posted by ブクログ

    ページ数は軽めで、内容もテンポ良くスイスイ読めた。タイトル通り2001年という時代設定ということもあり、登場する科学技術やガジェットは未来の空想物というよりほぼ現実の物に近い。ただしこれが書かれたのが1960年代ということを思い返すと、、驚くべきこと。今現在2025年の時点で、2060年頃の未来をこれほど正しく予想できるかと言われると、かなり難しいだろう。

    0
    2025年02月12日
  • 都市と星(新訳版)

    Posted by ブクログ

    想像以上に良かった
    高度な情報社会を展開しながら、少年の冒険活劇に持っていく筆力は圧感だった。

    エンタメとして見方からも高評価は間違いない。

    0
    2024年12月11日
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕

    Posted by ブクログ

    映画の印象と大分違った。映画は数年前、リバイバルで観たが、HALとの対決?が見所な印象が残ってるが、小説だとあっさりだった。

    また、宇宙を航行するシーンは非常に面白かった。宇宙の巨大さ、広大さが想像できる、読ませる文だ。

    0
    2024年11月19日
  • 幼年期の終り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     巨大宇宙船が地球に到来したことで、地球上の人々に変化が訪れる。本作は全部で三部構成となり、特に第三部の最後の世代については、人類はどのようにして終わるのかを想像したときに考えさせられる。地球規模を超えた壮大なストーリーが本作の特徴である。人類は現代に至るまでにさまざまな分野で高度化して、古代と比べると、より多くの人々が豊かさを享受できるようなった。以前なら苦労した出来事が現代なら、いとも簡単に得られるようになり、解決できるようになった。しかし本作のように地球を超越するような存在に接触して、平和という名目で地球そのものが管理されるようになると、人類は長期的に見てどうなるのか、とりわけ子供がいな

    0
    2024年10月02日
  • 幼年期の終り

    Posted by ブクログ

    SFに抱くアクション映画的なイメージとは裏腹に、哲学や宗教、政治について考えさせられる一冊です。

    人が何に対して関心を抱き、何を恐れるのか。オーバーロードの統治を通じて人の本質を感じられました。

    0
    2024年09月05日
  • 2061年宇宙の旅

    Posted by ブクログ

    この話の中ではソ連が続いている。驚いて出版年をチェックしてみると、原著が出版されたのは1987年だった。チェルノブイリ原発事故の翌年だ。

    2061年では2010年の主人公だったフロイド博士は死んでいるなと思いながら読んだのに、宇宙の旅世界の超科学のおかげで人類の寿命は大幅に伸びて、そのおかげでとても元気だった。そしてまた宇宙へ旅立つ。旅立つまでもなく、2010年の旅が終わってから、酔っぱらって重力のことを忘れ自宅バルコニーから落下して以後は地球の重力に耐えられない体になり、ずっと月で暮らしていたので、ずっと宇宙にはいたけれど。

    2010年の旅でフロイド博士がずっと恋しがっていた息子は、事故

    0
    2024年03月22日
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昔、映画を観て内容よくわからなかった…となっていた作品。読んでみるとこれまで自分が触れてきた小説やゲームなどの作品のなかに2001年の影響があるなと感じられたのは面白かったし、内容について自分なりにこうなんかあぁなんかと考えることができたので良かった!

    個人的に印象深いのがTMA•1が〈月を見るもの〉に最初に与えた豊かな暮らしへの羨望という所だった。道具を使う知性とかがヒトザルを人へと押し進めたものっていうのはなんとなく想像しやすかったけど、意志や心といった精神性はこれまで見過ごしてきたなと感じた。道具を用いるのにもそこに至る動機がなければ何も得られない。明確な目的を持ってはじめて道具に用途

    0
    2023年11月12日
  • 都市と星(新訳版)

    Posted by ブクログ

    不死と引き換えに生殖を捨てた人類、メモリーバンク、ヴァーチャル世界、都市を管理する全能の中央コンピュータ…「SFあるある」の設定が詰まっているが、これが1950年代に出版されたことを思うと改めてクラークの偉大さを実感する。個人的には、肉体を持たない宇宙知性、ヴァナモンドの強烈な存在感が印象的だった。クラークの発想は、スケールがあまりにも大きく、荘厳でピュアに精神的な、言ってしまえば霊的なものを強く感じることが多い。そして、美しい。

    0
    2023年10月27日
  • 幼年期の終り

    Posted by ブクログ

    SF好きを明言しながら未読なのもどうかと思い、意を決して読んでみましたが、これまで読んでいなかったことを大後悔…!ベストSFに上げる方が多いのも納得の大傑作でした。

    オーバーロードという人類を超越する存在との接触を描く前半は、いわゆるファーストコンタクトものとして展開していきますが、後半、オーバーロードの目的が明かされてからは、物語の様相が一気に様変わりします。さらなる上位種の存在、個を消失し進化する人類、道を閉ざされながらも個としての未来を諦めないオーバーロード。これは悲劇なのか喜劇なのか。一言では言い表せない展開と結末に、読後、しばらく呆然としてしまいました。



    0
    2023年09月28日
  • 3001年終局への旅

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    SFを読みたい夏だった…(もう9月)
    読みたい本(アンドロイドは電気羊の夢を見るか?)がまだ手に入らないので、積んでいたこれを読むことにしたのだった。以前2061年まで読んだが、ちょっと疲れたのでこれだけ残しておいて、気が向いたら読むことにしていたのをやっと読めた。2061年はレビューを2016年に書いているね…長い間積んでしまったね…ようやく会えたねプール…

    一応、フランク・プールが主人公というのは読む前から知ってて、だから3001年ではボーマンとプールが再会するだろう、してくれという希望を持って読み始めて、そこだけを目指して読み進めた本であった。
    よかった。それだけで高評価。

    モノリス

    0
    2023年09月22日
  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕

    Posted by ブクログ

    なんかこの設定が面白いな、これ。
    いや、分かるよ。例えば日本人とガボンの人は99%くらいお互いに無関心だろうけど、会ったら挨拶くらいするかな。でも同じ人類だからであって、じゃあガボンに行って当地の昆虫にいちいち興味を持たないだろうし、ましてや挨拶など。自分でやるのは良いけどやられるとしんどい、というやつだね。
    という異文化コミュニケーションの難しさをあからさまにすることで将来やってくる移民の問題を予測しているという恐るべき一冊である。

    0
    2023年09月09日
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕

    Posted by ブクログ

    映画を観る前に原作読んでおこうと思い手に取った本、結果的には先に映画を観ればよかった。
    映画は退屈で、足りない部分・補完・状況含め小説の方が断然面白い。ただリアルタイムで観た世代は未来へのワクワク感や想像力、映像技術など心に残る一本になったのは理解できる。

    0
    2023年07月24日
  • 幼年期の終り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み終わってポカーンとしてしまった。空虚、おいてけぼり、消化不良、うまく言えないがそんな感じ。
    圧倒的な科学力で人類を間接支配する「オーバーロード」は、人類にかつてない繁栄と平和をもたらしたが、あまりに圧倒的すぎる力の前に人類はハングリー精神を失う。オーバーロードの真の目的は後半まで明かされない。
    真の目的が明かされたとき、「は?」と思った。圧倒的科学力を持つオーバーロードのさらに上位「オーバーマインド」がいて、科学力などではどうにもならない存在だという。
    科学力が唯一の宗教となった人類というか我々にはまさに想像がつかない。科学だけでは進化の限界があり、オーバーロードは進化できない。オーバーロ

    0
    2023年03月04日
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕

    Posted by ブクログ

    1968年の作。HALとか結末とか、こういう話だとは知らなかった。
    月面基地で、低重力だと子供の成長が早いというのは、そうなの?と思った。

    0
    2023年02月26日
  • 2061年宇宙の旅

    Posted by ブクログ

    『2010年』に続き、クラーク作品四作目。〈宇宙の旅〉第三部。わたしの想像力の乏しさにより、うまく映像化出来ず…なにがどうなっているかイマイチわからない——でも、でも、凄い作品!?であることはよくわかるのだ!
    ちなみに【59】みたいなのが、わたしはいっちばん好きよ…笑
    とても気になる終わり方だったので、次作の「3001年」がますます楽しみになった!!

    0
    2023年01月14日
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昔、映画をみた記憶はほとんどなかったけれど、読んでいくうちに思い出してきた。HALのところは結末を知っていても読むのが怖かった。絶対に味方と思っている存在が敵になったのに、冷静に対処して、最後には許せてしまうのが凄い。

    0
    2022年08月26日