アーサー・C・クラークのレビュー一覧

  • 宇宙のランデヴー

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    SF界の巨匠アーサー・C・クラーク珠玉の一作は、ヒューゴー賞とネビュラ賞のダブルクラウン。

    舞台は西暦2130年。宇宙に進出した人類は、謎の物体が宇宙の彼方から太陽系へ迫りつつあるのを発見する。
    当初、小惑星と思われていたそれは、探査の結果、高度に発達した文明による円筒系の建造物らしきものであることが判明する。
    艦長ノートン率いる調査隊は、宇宙船エンデヴァー号を、ラーマと名付けられた建造物にランデヴーし、調査を開始する…

    すげぇワクワクしながら読んでいた。
    クラークの作品には、冒険心というか、知的好奇心をくすぐられる感覚で、常にワクワクさせられる。
    というのも、作中で示される建造物内部の構

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    2015年02月10日
  • 楽園の泉

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    映画で見たい
    地下ターミナルからパンして空に駆け上がり深淵の彼方に消えていく
    軌道エレベーターの映像が見たい

    前半はクラークの趣味の世界

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    2012年01月20日
  • 楽園の泉

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    未来のプロジェクトX。科学者というより技術者の物語なのだが、これが書かれた時代はフォンブラウンやお茶の水博士など、科学者が製作や運用もやってしまうのが一般的だったんだろう。
    宇宙エレベーターは次世代の技術として、是非実現させるべきである。これがないと、例の巨大な円形の宇宙ステーションなど、資材が重すぎて建設できないだろう。

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    2011年11月25日
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    2001年より面白かった.

    ちょうど「幼年期の終わり」をもっと洗練させた感じの内容.
    途中のHALとのからみもどうなるのか気になって一気に読んでしまった.

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    2011年07月15日
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    ネタバレ

    2001年宇宙の旅の続編…と言わなくてもタイトルでわかりますね(^^;)。
    あれで終わりかと思いきや、さらにその後日談が前作の登場人物と新登場人物で繰り広げられます。

    前作は映画と小説で設定が違うよ、という前提で話が作られていたのに対し、今作は前作の設定は設定だけど映画の設定を踏まえて今回は書くよ、というスタンスなので初めは若干混乱します。
    あんまり詳しく書くとアレなのですが、2001年で映画→小説と進めると「あ、設定が違うんだ、小説はこうなんだね」と納得して終わるわけです。
    で、その影響下にあって続きのつもりで読み始めると2010年は「映画はこうだったからやっぱり映画の設定で続けるよ」と宣

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    2011年05月28日
  • 火星の砂

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    読みやすいな、という印象を受けました。
    ほとんどSF的な小難しい用語は出てこないので
    はじめてSFを読む人でも安心して読めます。

    このお話は
    火星に向かう一人のルポライターが
    火星でいろいろなことを体験するお話。

    途中飛行機の墜落や、
    異星人とあったり(!)など面白いです。

    最後ももちろんハッピーエンド!
    非常に読後感はよいです。

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    2010年06月27日
  • 宇宙のランデヴー

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    人類にとって進歩しすぎたものは、未知となり、恐怖を掻き立てる、というのが彼の小説の一貫したテーマのように感じられます。
    幼年期の終り、そしてこの作品でもその恐怖が描かれています。でも、その未知に立ち向かう人がいて、彼らはいつも好奇心や勇気があり憧れてしまいます。

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    2009年12月22日
  • 3001年終局への旅

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    まさか主人公が「彼」だとは想像もしていなかった。
    3001年終局への旅は、この壮大なオデッセイシリーズの一応の終わりとして納得のいくものであった。

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    2018年11月10日
  • 宇宙のランデヴー

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    紛う事なき傑作!
    ラーマ内での調査(探検)に引き込まれ、その内部世界に圧倒された。

    あえて言えば、最後があまりにもサッパリと終わったことで、ラーマの謎は謎として何のヒントもなく残ったことが少しばかり惜しい。
    ただそれに関しては、相当に高度な技術を理解しようとしてもそれはできないということが答えなのかもしれないが。
    また、読者を妄想の世界へ駆り立てる意図があるのであれば、その試みは大成功である。

    ここまで非現実的な世界であるのに、まさに自分が探検して実際に見てきたかのようなリアリティーでもって頭の中にその世界を描けるというのは全くもって素晴らしいことである。

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    2018年11月10日
  • 楽園の泉

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    なんというか素敵。

    スターグライダーあたりが出てきたとことかから盛り上がりっぱなしです。

    あと、王の軍団!!

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    2009年10月04日
  • 楽園の泉

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    宇宙エレベーターから見るオーロラの描写が何年たっても色褪せることなく、鮮明に甦ってきます。クラークのこういった描写ってすごいなーって思った作品です。

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    2009年10月04日
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕

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    本作は、もともと映画として構想された物語の小説版ということもあり、映像的なスケールの大きさと思想的な深さが同居している作品だと感じました。中でも強く印象に残ったのは、やはり HAL9000 の存在です。

    日本では AI に「人間を超えた万能の存在」というイメージが根強い一方で、海外では「高性能ではあるが融通の効かない機械」として描かれることも多いように思います。HAL9000 はその両者を象徴するような存在で、人間以上の知能を備えていながら、プログラムされた使命ゆえに暴走してしまう。その姿は、AI の可能性と限界の両方を静かに問いかけてきます。

    壮大な宇宙の描写と、人類の進化をめぐる哲学的

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    2025年12月04日
  • 幼年期の終り

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    ネタバレ

    なかなか物語の世界に入ることができなかった。
    「どんなユートピアも絶えず、すべての人間を満足させておくことはできない」
    カレルレンが目先だけでなく、長い目で見た時の地球について考えており、おぞましかった。

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    2025年11月08日
  • 幼年期の終り

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    ネタバレ

    SFらしいとてつもなく面白い設定と、エンタメらしい次々に状況や場面が変わる面白さ
    さすが名作と語り継がれるだけある

    人類が思っていたオーバーロードと実際のオーバーロードにはギャップがあったが、カレルレンは人類を裏切らなかった、と私は思う
    ジャンが宇宙船に乗り込んだときどんな世界が見えるのかワクワクしていたが、その後地球に起こった変化が激しすぎて銀河系の外とかどうでもよくなってジャンが帰ってきた地球がどうなってるのかが気になって気になってページを捲る手が止まらなかった

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    2025年09月09日
  • 幼年期の終り

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    人類が宇宙への第一歩を踏み出そうとしたその日、空に無数の巨大な飛行物体が現れた。
    上位存在であるオーバーロードたちの管理下のもと人類史上で初めて苦しみや争いのない平和な社会が実現する。
    オーバーロードたちの目的、そして管理された人類の行く末はどうなるのか?

    ・感想
    超超超有名古典SFをやっと読めた。
    夏への扉や渚にての描写が合わなくて、この作品に対しても少し構えてたところがあるんだけど杞憂だった!

    面白かったなーー。
    読後はカレルレン…カレルレン…がんばれ!ってなった。
    終盤まではゆっくりペースで読み進めてたので時間がかかったんだけど、ジャンが飛び立った辺りから続きが気になって

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    2025年08月30日
  • 幼年期の終り

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    古典SFと思えないリーダビリティ、展開も相応にあって途中まで頁を捲る手が止まらなかった。
    ただ、ラストだけ良くわからず、んーといった感じで、惜しくも星4つになってしまった。
    文体や雰囲気は、『星を継ぐもの』を彷彿とさせる感じで非常に好みだった。

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    2025年08月06日
  • 都市と星(新訳版)

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    ストーリーの滑らかさという点では多少難ありですが、読ませます、考えさせます。
    最終盤なんか現在の地球世界を示唆しているようで。冒険心に満ちた世界の後に残るのは保守的な世界。
    SFの究極の魅力は現在の人間世界の捉え方なんだろうと思う次第。

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    2025年07月30日
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕

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    ネタバレ

     アーサー・C・クラーク氏の『2001年宇宙の旅』は、1968年にスタンリー・キューブリック監督による映画とほぼ同時に世に出された、極めて特異な成り立ちをもつSF作品である。その背景には、冷戦下の宇宙開発競争があり、アポロ計画が頂点に向かって進んでいた当時の高揚と不安が色濃く反映されている。人類が月を目指し、地球の外に「次なるフロンティア」を求め始めていた時代に、この作品は誕生した。科学技術の進歩への期待と、その一方で人間の倫理や意識はそれに追いついているのかという懸念――その二重性が本作の根幹をなしているように思われる。
     物語の出発点となるのは、太古の地球に現れた黒いモノリスである。これは

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    2025年07月23日
  • 都市と星(新訳版)

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    十億年後、不毛な砂漠の惑星と化した地球には唯一の都市ダイアスパーだけが残され、時の流れに抗して人間は永遠に人生を繰り返していた…。クラークの遠未来SFの頂点にして、人類の進化と停滞、壮大な未来と運命を謳う古典SFの名作。
    「都市と星」(1956)アーサー·C·クラーク
    #読書好きな人と繋がりたい

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    2025年07月21日
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕

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    ネタバレ

    月の裏側で発見された四角い石板「モノリス」が発した信号をもとに土星の衛星を目指す人類と、地球外生命体の初接触を題材にしたお話。

    名前だけ知っていたHAL9000がどういうものなのか知りたくて聴いたが、状況が段々悪化していく辺りは想像より怖くて良かった。
    「デイジー・ベル」が歌われたのはこんなやべえシーンなのかよと思った。
    超性能の人工知能なのに、嘘を付こうとすると処理落ちでもするのかレスが遅くなるのがかわいい。

    後半へ近づくにつれて段々と概念的な内容が多くなっていったが、自分の認識を越える何かを見てしまった場合、こんな感じの感想になるんだろうかなどと思った。

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    2025年06月10日