【感想・ネタバレ】神の鉄槌のレビュー

あらすじ

22世紀、地球に接近しつつある未知の小惑星が発見された。その後の観測の結果、怖るべき事実が判明、この天体は8カ月後に地球と衝突するというのだ! そうなれば爆発の被害はもとより、粉塵による太陽光の遮断と硝酸雨のため、地球は今後数十年間居住不能な死の星と化してしまう。この危機に際し、最新鋭の宇宙船〈ゴライアス〉は特殊任務を命じられ小惑星へと向かったが……巨匠が満を持して放つ迫真の宇宙SF!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

なんなんだいこの70年代のB級アメリカ映画みたいな装丁は。。。ハヤカワさんはこの本を売る気がないのだろうか。あまりにダサすぎるだろ。。。
登場人物の内面にあえて踏み込まずに出来事だけを淡々と描くという著者の手法が最も純粋な形で結実してる。
そして、ドラマやクライマックスもない。宇宙船の乗組員たちは淡々と運命を受け入れ、死を確信すると淡々とセックスに励む。平板な記述がかえって新鮮で興味を惹く。
ハッピーでもバッドでもないラスト、ここも淡々としている。叙事詩だなー。

0
2017年10月01日

Posted by ブクログ

預言者クラークの書。隕石衝突モノでも、その時地球では…という地上での人々の話ではなく、宇宙から俯瞰で展開するストーリーが面白かった。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

クラークは昔よく読んだ作家だが、この小説のことは長らく知らなかった。映画「ディープインパクト」の原案とのことで、「悪魔のハンマー」のようなカタストロフィ物を期待して読み始めた。前半はクラークお得意の近未来社会描写の中で、一人の男の努力や挫折が中心に描かれ、「海底牧場」的な感動話になるのかとも思ったが、カタストロフィ物としてはやや緊張感に欠ける。終盤になって彗星の軌道をずらそうとする現場の描写が中心となり、ようやく盛り上がり始める。結局、人類滅亡は免れたが彗星の一部は地球に衝突し多くの人々が犠牲になった。その時の人々の生き様を丹念に描いたのが「悪魔のハンマー」だが、ニーブン&パーネルが1000ページを費やして描写したものをクラークは2、3行ですましたのには笑ってしまった。登場人物は皆善人で自分の命を捨てて地球を守ることに迷いがないのはなんともクラーク的だが、そういった点でも物足りなさを感じる作品だ。

0
2025年04月23日

Posted by ブクログ

百年後くらいの未来、彗星が地球に衝突するコースで接近してきている舞台。

ドロドロした人間関係とか無駄なドラマが無く、淡々とした語り口で圧倒的なスケールで冷徹な宇宙に真摯に抗う科学技術って感じが好感。

0
2017年08月03日

Posted by ブクログ

安心して読めるがなぜかいまいちと感じる
表紙   6点浅田 隆
展開   6点1993年著作
文章   6点
内容 590点
合計 608点

0
2017年03月29日

Posted by ブクログ

映画『ディープインパクト』の原作になったとのことですが、映画見ていません。
スペースガード計画などの記述では同じアーサー・C・クラークの作品である『宇宙のランデブー』と混乱しかけたし、なんとなくハラハラ感に欠ける気がして...。
ちょっと前にもロシアで被害があったように、隕石の地球への落下・衝突は実際にあることだしテーマとしては面白い。ブルース・ウィリスの映画『アルマゲドン』も同じ様に隕石回避の作品だったしね。

0
2014年10月15日

Posted by ブクログ

SF界の大御所、アーサー・C.・クラークにより1993年に発表されたディザスター・ハードSF小説。
西暦2109年、アマチュア天文学者によって発見された小惑星は8カ月後に地球に衝突することが判明、インド神話の死と破壊をもたらす女神である「カーリー」と名づけられる。地球連邦は生存をかけてカーリーにマスドライバー(推進装置)「アトラス(ギリシャ神話の「歯向かう者」を意味する)システム」を備え付け、地球軌道から逸らせるために ロバート・シン艦長の航宙艇「ゴライアス」に「アトラスシステム」を搭載、カーリーへ向かわせる。しかし、地球において、カーリーの衝突は「神が与えたもうた試練」とする宗教団体「クリスラム教」の妨害工作によるアクシデントに遭い、地球衝突回避計画は狂い始める・・・。
ストーリーは地球から見た惑星衝突のパニックを描くものかと思いきや、そこはクラーク先生。宇宙からの視点で、月や火星に移住した人々と《2109年》という時代を生きる人類の姿を丹念に描いており、サスペンスは妨害によって事態が急変した「ゴライアス」のシン艦長やクルー達を中心にストーリーがクライマックスに展開する。1998年のスティーヴン・スピルバーグ製作総指揮、ミミ・レダー監督によるアメリカ映画『ディープ・インパクト』のイメージソースとなった。

0
2015年10月14日

Posted by ブクログ

まさにアーサCクラークのSF爆発です。
淡々と語られる衛星接近の描写、それを取り巻く短い文章での
背景描写。まさに真骨頂。

0
2012年04月30日

Posted by ブクログ

西暦2109年、アマチュア天文学者により発見された天体は、観測の結果、わずか8カ月後に地球に衝突することが判明する。
宇宙船ゴライアスの艦長ロバート・シンは天体の軌道を逸らすため、迫りくる死と破壊の女神-その天体の名はカーリーのもとへ向かうが…

最近では、惑星ニビルが何かと話題にあがってたり、過去にもツングースカ大爆発やスイフト・タットル彗星など、小惑星の衝突は決して絵空事ではない。事実、地球に衝突する恐れのあるスペースデブリを観測する機構は実在する。その名称は「スペースガード」、当著でも登場し「宇宙のランデヴー」で初出した同名の計画に因んでいるのだ。

隕石衝突というモチーフは、その窮地に立たされた時に人間はどうするのか、その行動と心理に迫り人間の本質を探る作品になりやすいと思う。
もちろん当著でもその傾向は多少なりとも感じられたが、このモチーフを取り扱う他の作品-例えば「アルマゲドン」や「ディープインパクト」、「終末のフール」に比べると圧倒的にドラマ性がない。人間を描こうという気概はさらさら感じられなかった。
そう、これまでの著者の作品を読んできて感じることに、氏が描くのは人間ではなく、ただ宇宙の茫漠さであるということ。
当著では、徹底した第三者視点-まさに神の視点が貫かれている。ただ淡々と物語が進行していく様に、まるで他人事のような印象を受けた。
そしてその描き方でやはり感じられてしまうのは、人間が宇宙の茫漠さに対しては、甚だ無力だということだ。

0
2012年04月15日

Posted by ブクログ

ディープインパクトの原作とは知らなかった。
観たことあるが全然違う話だったような気がする。
主人公の反省にあまり興味が湧かず。前半は必要なんだろうか。
カーリーが近付いてから面白くなった。

0
2011年12月07日

Posted by ブクログ

地球の運命を地球からではなく火星から宇宙の中で
どうにかしようとする活劇
なんというか、爽やかに潔いと思える船員の魅力は
もう少し書き込んで欲しかったけど
揺籃の星とはまた別視点で読み比べてみるのも一興。

ちびとら欲しいわ。

0
2009年10月07日

「SF・ファンタジー」ランキング