山田文のレビュー一覧

  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

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    トランプ後のアメリカを担う可能性があるJ.D.バンス副大統領の半生を綴った自叙伝。
    外からは見えにくいラストベルトの労働者階級における、数世代にわたる根深い問題が垣間見れる。
    バンス氏が海兵隊への入隊等を経てそこから這い上がった稀有な経験を活かして、民衆を煽るだけではなく、本質的な課題解決に取り組むことにより、本当に支持される日が来る事を期待する。

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    2025年10月27日
  • ファンタジーランド(下)―狂気と幻想のアメリカ500年史

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    下巻は、現代アメリカの政治・社会情勢の分析が中心。

    日本の漫画・アニメ・ゲームも出てくるかと期待したが、ほとんど出てこなかった。
    もし著者が日本人なら、プリクラやVtuberも取り上げていたかもしれない。

    「1960年代以後、真実は相対的なものとなり、批判は不当なものになり、個人の自由が絶対視され、誰もが何を信じ、何を疑ってもよくなった。その結果、さまざまな分野で意見と事実の差が亡くなった。」(3頁)

    事実を無視するプロパガンダとそれを甘受する民衆の態度がファシストの台頭につながるとの示唆(389頁~)は恐ろしい。

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    2025年10月26日
  • 忙しいのに退化する人たち やってはいけない働き方

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    ネタバレ

    ブルシット・ジョブと内容が似ている印象だったのでかなり読み飛ばした。
    ブルシット・ジョブや暇と退屈の倫理学を読んだことがある方はあまりプラスで得られるものはないかも(ちゃんとは読んでいないのでわかりませんが)

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    2025年10月09日
  • ミレニアム7 鉤爪に捕らわれた女 上

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    ミレニアムシリーズ第7刊。ミカエルは娘の結婚式にリズベットは姪の身元引き受けに北部の町ガスカスに向かう。しかし結婚式で孫のルーカスが誘拐される。娘の新郎でガスカスの町長であるヘンリィが巻き込まれている陰謀に協力し立ち向かうこととなる。
    新しい人間関係による大きな事件のプロローグといった物語。事件よりも人間関係に物語のウェイトがおかれていると感じた。

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    2025年08月31日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

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    トランプ大統領が誕生したアメリカの土壌を知りたく、ずっと探していた本が書店に並んでいたので手に取った。

    第二次トランプ政権の副大統領J .D.ヴァンス著。「ヒルビリー」とは田舎者、「エレジー」とは哀歌とか悲哀の意味。(アメリカの繁栄から取り残された白人たち)の副題にある通り、かつて鉄鋼業などで栄えたラストベルト地帯の荒廃、白人労働者の悲惨な日常生活を描く。ヴァンス自身が「本書の第一目的は、問題を抱えて生まれてきた人たちが自分たちの問題をどう感じているのかについて、真実の物語を伝えることにある。」と書いてあるとおり、自身が生まれ育った白人労働者階級としての半生を描き綴っている。

    一歩引いて俯

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    2025年08月17日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

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    ヴァンスの自叙伝。率直な言葉で、貧困家庭から階段を上ってきた過程を振り返り、何に驚き、自分の人生をどう軌道修正しようとしてきたのかを語っている。

    経済的に恵まれず、ドラッグに手を出した母親と何度も変わる“父親候補”、という環境の下で幼少期から少年期を過ごした彼が、粗雑な性格ではあっても愛情を注いでくれた祖母に支えられて必死で生き抜いてきた姿は、そういう場所が、世界があると知識では知っていても、やはり想像を絶している。「こうすべきだ」と正論を述べるのは簡単だが、客観的に正しいと思われる行動を起こす、その行動を継続することがいかに難しいか、ましてや、意欲を削ぐような環境に置かれても、その正論を考

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    2025年07月31日
  • ミレニアム7 鉤爪に捕らわれた女 下

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    今まではリスベットが主人公で、ミカエルと大活躍!という感じだったけれど、これからはリスベットの姪っ子がメインの話になっていくのかな?ミカエルもすっかりお爺ちゃん?(-_-)二人のやりとりや活躍を期待して読むと、何だか残念な気持ちに…(._.)

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    2025年07月11日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

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    This is America! の一側面!40歳くらいの著者なので同年代感と田舎の荒れた感じと少し共感したり、国の違いを感じたり、面白かった。

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    2025年06月06日
  • mRNAワクチンの衝撃 コロナ制圧と医療の未来

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    ワクチンを打ったか打たないか。いまだにその効果を信じているかいないか、という意見は分かれる。効果はあったのかもしれないが、結果的に感染の波もあり、打つ必要が無かったという判断もあるだろう。私なんかは、年齢的にも、一緒に暮らす家族構成的にも(そもそもアクティブな動きをしていないという事も含め)、効果があろうとなかろうと、何回も打つことになってその度に副反応に苦しむならば、打つ必要がないと考えていた口だ。

    本書は、mRNA誕生秘話であり、開発の苦労話である。エズレム・テュレジとウール・シャヒン夫妻の科学者らの迅速な対応と決断力が、わずか11カ月で新型コロナウイルスのワクチンを開発する成功の鍵とな

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    2025年04月04日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

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    アメリカのヴァンス副大統領の自叙伝
    これを書いた本人ですらこの時 まさか副大統領になるとは思ってなかっただろうし
    トランプ大統領が再選されるとは…

    ウクライナとの会談を最後の最後に破談に持っていったヴァンス氏←そこで私はこの人物を知った
    トランプ大統領は所詮高齢なので今期のみだとすると 次の世代がヴァンス氏ともいえる

    知らなかったアメリカ中西部の田舎の白人労働者達
    トランプ大統領が支持され アメリカファーストに傾倒していくのも分からなくもないと思った 

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    2025年03月30日
  • バラク・オバマ『約束の地 大統領回顧録1』ガイドブック(試し読み付)

    匿名

    購入済み

    回顧録は、ホワイトハウスの中でもっともお気に入りの場所から書き出される。些細な内容ながらも、充実している。

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    2025年02月16日
  • IDENTITY 尊厳の欲求と憤りの政治

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     本書では、現代の政治でアイデンティティが重要な役割を果たしている理由を理解しやすくるために、「アイデンティティ」を特定の意味で用いる。まずアイデンティティは、自分のなかの真の自己と、その内なる自己の価値や尊厳を十分に認めようとしない社会的ルールや規範から成り立つ外の世界とのギャップから生まれる。人類史上ずっと、個人は自分が暮らす社会とのあいだに葛藤を抱えてきた。ただし、内面にあるほんものの自己にこそ本質的価値があり、外の社会はそれをいつも不当に評価しているという考えが根づいたのは近代になってからである。内なる自己が社会のルールに合わせなければならないのではなく、社会のほうが変わる必要があると

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    2025年01月11日
  • ミレニアム7 鉤爪に捕らわれた女 下

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    うーん、作者が変わったからかわたしの愛するリスベットがリスベットではないような…
    いやでもリスベットもいろいろ事件を重ねて成長したり変化していくと思えば受け入れられなくもない…いや、でも…

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    2024年12月13日
  • 地球の未来のため僕が決断したこと 気候大災害は防げる

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    化石燃料がどれだけ生活に根ざしているかよくわかった。
    消費者として、エコに関連する製品や食べ物を選ぶ→マーケットにシグナルを送る→企業が価値ある市場と認識→投資→開発費に充てる、自分の行動も大きな流れの一部になりあるということを認識した。

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    2024年10月26日
  • 地球の未来のため僕が決断したこと 気候大災害は防げる

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    グレタさんには結構な言われ方をしていたが、さすがビルゲイツ、イノベーションを信じている。

    さて2030年か2050年か。

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    2024年10月05日
  • ミレニアム7 鉤爪に捕らわれた女 下

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    ところどころやっぱり、リスベットはこんなこと言わないよなー、と感じてしまったものの、物語としては面白かった。
    スティーグラーソンの三部作はもはや地球のマスターピースとして君臨していると思うし、あれを読み終わった後のリスベットに対する畏敬の念はすごかったわけですが、作者がもう亡くなっていて、でもあの物語が終わるのは偲びない、と思う人たちが多すぎるからこそ続いているわけで、だからと言って原作者はいないわけで、となったらもう登場人物が描く人によって育って行くのは仕方ないことなんだろうと思うし、そう言うものなんだな、と思い切った新しい視点で読んで行くのがいいんだと思う。
    スミルノフさんが三部作を書き上

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    2024年09月09日
  • ミレニアム7 鉤爪に捕らわれた女 上

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    まさかミレニアムがまた再開されるとは思っていなかった。三部作ずつの交代制なったのかな?今回は翻訳のせいなのか、話が飛んだり、独り言が挟まるのでなかなか読みづらかった。このまま下巻も読んでみよう。

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    2024年08月17日
  • ミレニアム7 鉤爪に捕らわれた女 下

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    ネタバレ

    ミレニアムシリーズ
    ラーソンの原典三部作、跡を継いだラーゲルクランツのダイナミックな三部作に次ぐ、スミルノフによる新作三部作。一区切りついたためか、設定も新しい。過去との繋がりの強引さには良し悪しはありそう。
    主に会話で展開するため、個人的にはやや読みにくさはあるが、リズミカルに進むのは良。当初ほどのヒリヒリした緊迫感は感じないが、優れた作家による続編としては悪くない。これも3作目まで続くのか、そこでどうするのかに期待。

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    2024年06月26日
  • ミレニアム7 鉤爪に捕らわれた女 下

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    登場人物多く、いきなり人が変わったり回想なのか心の中なのか読んでて分かりにくい。3部作らしいので今後に期待したい。

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    2024年06月07日
  • 地球の未来のため僕が決断したこと 気候大災害は防げる

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    本音はどうあれ、ビルゲイツのような超富裕層が未来志向で地球保全を考えているという事実は救いだ。あの金を倫理観のかけらも無い悪徳に用いる事もできると思えば、随分良い話である。苦労して出世した会社が潰れれば元も子もない。金が幾らあっても手に入れられない平和な未来を認識して、軌道修正するのは当然あるべきとも思うが、簡単な事では無いだろう。

    地球温暖化の話である。本書でとりわけ良かったのは、脱炭素を語るなら、スケールを頭に入れておけ、というアドバイスだ。世界の二酸化炭素排出量のトン数は510億トン。その何%の削減にあたるのかを意識することが大事だという事。確かに、この基準値を持って世の施策を見れば、

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    2024年06月01日