山田文のレビュー一覧
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
知らなかったことが多く知れた。
平均気温が数度あがることってそんなに大ごとなの、と思っていたのは大きな間違いだとわかった。
技術への信望はビルゲイツらしいし、それは信じたいと思う。一方で原子力への感覚は国や人によって大きく違うだろうし、全世界的な取り組みの前提となる平和な世界がエネルギーを人質にして脅かされてしまう中、先は厳しいとも感じざるを得ない。
平均気温が4度高かった恐竜の時代にはワニが北極圏で生きられた。
氷河期の平均気温は今より6度低いだけだった。
温室効果ガスを排出する人間の活動
ものを作る(セメント、鋼鉄、プラスチック)31%
電気を使う(電気)27%
ものを育てる(植物(肥 -
-
Posted by ブクログ
mRNAとは全ての人間と動物の細胞に存在する、特定パターンの分子。
それがいわば生物において暗号を運ぶ使者のような役割を果たしている。
この分子はDNAから細胞内の工場のような場所に一連の指示を運ぶ。
そこで運ばれた情報をもとに、体の臓器や組織を形作りコントロールするための必須タンパク質が作られる。
uRNA(ウリジン含有mRNA)
saRNA(自己増殖mRNA)スパイクタンパク質全体をコードするワクチン。
modRNAとはスパイクタンパク質全体をコードするワクチンの中で、コブ状の突出部のヌクレオシド配列を調整したもの。
ビオンテックのワクチンにはmodRNA(修飾ヌクレオシドmRN -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ新型コロナで経済活動が落ち込んでも、CO2排出量はわずかしか減らなかった。
温室効果ガスは年間510億トン。どのくらいの割合になるのか計算する。1%年間5億トンを超える技術に投資する。
鉄鋼とセメントの製造は全排出量の10%を占める。発電は27%。
電気量は、1メガワットで小さな町、5000ギガワットで全世界。
空間が必要=太陽光、風力、水力、だけでは賄えない。エネルギー空間密度が低い。
費用はいくらかかるのか=グリーンプレミアム。これが高すぎると誘導するのは無理。マイナスなら自然とそちらを選択するはず。
DACで吸収するのは年間5.1兆ドルかかる。最も費用がかかる方法。
グリーンプレミア -
-
Posted by ブクログ
筆者は、アイデンティティの尊厳が求められているとする。これを解決するアイデンティティの政治が必要であるが、これが解決が困難な状態が現れ、安易にジェンダーやLBGTのようなより狭い問題に集中する様になった。これにより、アイデンティティの尊厳を求める最も大きな中間層の要求に、既存の中道左派が応えられない事が、現在の課題であるとする。
移民を含めたより多くの人を巻き込むアイデンティティへの取り込みにより、解決することが出来るとするが、その具体的な方法は明確でない。
移民への言語等の文化教育も行き過ぎると、移民のアイデンティティを奪うことにもなりかねない。 -
Posted by ブクログ
ファイザー社と組み、11カ月という常識外のスピードで世界初の新型コロナワクチンの開発に成功したビオンテック社。「医療界のゲームチェンジャー」として一躍脚光を浴びているmRNA医薬の技術で世界の最先端を走るバイオ企業の創業者/研究者夫妻に密着取材した迫真のドキュメント。
非常にタイムリーな話題がここまで早く翻訳までされて我々の手元に届くとはまずスピード感にびっくりする、コロナワクチンの裏側を描いた作品。本当にすごい科学者が世の中にはいるんだなと胸が熱くなった。政治とは距離を置きながらも、ひとりひとりの命を救ってくれたのは彼らなんだ・・・ととても感動しました。日本ではファイザーの名前が独り歩きして -
-
Posted by ブクログ
ビル・ゲイツ氏による気候災害の現状の危機と今すぐ取るべき課題の提言がまとめられた本書、かなりヨカタ‼️
既に脱炭素社会に向けた取り組みが毎日のように取り上げられるようになり久しいが、氏曰く、もっと喫緊に、各国各人が大至急連携を組んで対策を進めねば、地球が本気で取り返しのつかないものとなってしまうという。
気候災害といえば、地球温暖化、異常気象、海抜上昇、などが思い起こされるけど、もちろんそれだけでなく、それにより食産物も生産できなくなり、人は住むのも食うのも立ち行かなくなる、等といった副次的に起こっていく事態の数々によって、地球は壊滅的な状況になっていく、、と。
そしてそれらは地球上の貧 -
Posted by ブクログ
コロナワクチンは、どうやらこれまでのワクチンとは違い医療界の革命だったらしく、どのようなものなのか気になったので読んだ。
コロナ関連のニュースはあまり見ていなかったので、なんとなくファイザーかモデルナかどっちかの企業がワクチンを作ったと思っていたのだが、違っていた。
実際には、バイオンテックというそれまで無名だった医療メーカーが、当社の画期的な癌治療技術を用いて開発したものだった。
(大規模な治験や流通の段階から、ファイザーと協力した。モデルナはその何週間か後に独自で完成させたらしい。)
本書は、画期的なワクチンの仕組みはもちろんだが、どちらかといえば、優れた洞察力と素早い判断力によって、 -
Posted by ブクログ
ビルゲイツが、脱炭素への取組について述べたもの。大富豪であるビルゲイツは財団を持ち、さまざまな取り組みをしているが、脱炭素に関しても積極的に取り組んでいることがわかった。今まで行ってきた貧困対策などの経験や、豊富な人脈を駆使した調査研究などから自分なりの結論を導き、歩んでいる。その一環としての今回の本の出版なんだと思う。温暖化についてよく調べられており、説得力があった。政治家や市民団体とは違い、大富豪のこういった取り組みには賛同できる点が多く、すばらしいと思う。
「最先端の事業に倒産のリスクはつきものだが、それは必ずしも失敗の印ではない。重要なのは失敗から学び、教訓を次の事業に活かすことだ -