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温室効果ガスの排出量をゼロにするしか、我々が生き残る道はない。「気候大災害」を回避するために、ビル・ゲイツは政治・経済・科学のあらゆる側面から分析を進めてきた。10年の調査が結実し、パンデミックをも予期した著者の描く未来像が明らかに。20年ぶりの著作。
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Posted by ブクログ
近年読んだ本の中でもとてもためになった著書だった。 ビルゲイツがやろうとしていることの信念が感じられる。 高いモチベーションは、どこからくるのか。素晴らしい人だと感じた。 自分の資金を投資という形で提供しているが、そのことが、気候変動の問題に対する著者の回答である。 温室効果ガスの削減 1 もの...続きを読むを作る 2 電機を使う 3 ものを育てる 4 移動する 5 冷やしたり暖めたりする この活動全てに対策が必要となってくる。
気候変動がいかに危機的か、それを解決するための具体的な施策が描かれていて分かりやすかった。ビルゲイツはインターネットだけでなく環境問題にも造詣が深い。温室効果ガス510億トン、クリーンエネルギー、カーボンフットプリント、グリーンプレミアム、核融合、地熱発電、炭素回収、農業革命、市場・技術・政策を考え...続きを読むなければうまくいかない、マングローブ林等グローバルに新興国も含めて考えなければならないとよく分かった。
気温1.5℃上昇で、気候大災害となる。あらゆるカーボンニュートラルの方策を行う必要があり、著者が投資しつつ行動していることについて解説されている。いろいろな環境本が存在するが、自分事で実践している人が、根拠を示しつつわかりやすく簡潔に述べている上で、最も納得しやすい内容になっている。 巷では、自らの...続きを読む金儲けの手段として世間を誘導しているかの如く囁かれてもいるが、賢明な読者であればそうではないことにも気づくはず。 貧困国の犠牲の上に成り立ってきた経済成長、そして気候変動によって大きな被害を受けるのも貧困国であることも説かれている。故に、温暖化の影響適応できるように支援を受けて然るべきと主張されているところは共感できる。ビジネスの視点で技術で克服する可能性を試みている、彼氏かできないことでもあり、それを企業や産業が今後の世界経済を牽引することで達成すべきとも主張。それを政策でもカバーするという言わば「市場・経済・政策」はネットゼロ必達のためのひかれなかればならない3つのレバーであるとビジネスの経験を通じて説明している。 今、日本でも自然環境保護と地球環境保全がぶつかり合う場面が少なからずみられ始めているが、国民や政府が、きちんとした理解で臨まないと、日本だけ世界から批判されることになりかねないと感じます。動植物や森林の保護と自然・再生可能エネルギーの普及面で、環境と経済のバランスを取りつつ、日本国内で最低限の何をする必要があるのかを関係性を持って政策、施策を定めなければならないと強く感じました。国民、民間任せではロスが大きく、結果、達成できず、地球環境の保全はおろか、人類が生きていけなくなることを自覚した。
いま世の中ではCO2削減が目標とされているけど、この本はCO2ゼロを目指さなくていけないと書かれており、削減とゼロはやり方も考え方も違う。ゼロを目指さないとダメだなと改めて思った。 本書では沢山の情報が書かれていて一度では覚えられないので、また読みたい。
ビルゲイツが気候変動に対してとても勉強して、活動していることがわかった。技術の知識がバックグラウンドにあるので、数値やファクトに基づく記述が多くとても分かりやすかった。年間の温室効果ガス排出量を510億トンと明記し、排出元を割合で示していたのは、目標達成に向けたイメージが湧き良かった。グリーンプレミ...続きを読むアムという、環境に配慮した製品とそうでない製品の価格の差をどう埋めるかに、技術革新や政策、市場の変化が大切と考えるなど、技術革新だけでなく、政策や市場といった社会の仕組みのイノベーションも大切だと改めて思った。政策や市場のイノベーションをどのように起こすか、ファクトから課題を探し、どのような解決策があるか考えていきたい。
第三章の5つの問いと、グリープレミアムの考えは非常に有用。 輸送でも電力でもなんでも脱炭素のためにはテクノロジーの発達が必須ということがわかる。 短期的に二酸化炭素排出を少なくするのではなく、長期的にゼロにする必要があることがわかった。
地球温暖化を軽く見ていたことをこの本を読んで反省させられた。 著者は気候問題の解決に際し必要な5つの問い(電気を使う・ものをつくる・ものを育てる・移動する・冷やしたり、温めたりする)をたて、それぞれの問題点及び解決策を検討する。 特に温暖化問題は電力移行が済めば解決と思われがちだが、実は発電はCO2...続きを読む排出原因の27%しかなく、セメントや鋼鉄などのものの生産工程でCO2が31%も出ている事実には驚いた。 問題解決にはまずこの問題の重要性に気付いた人がそれを周りに広げて世界全体でその意識を共有していく事が大事だと感じた。
世界の大気中に増える温室効果ガスは毎年510億トンに上る、その内訳は発電27%、製造(鉄鋼やセメント等)31%、農牧業(家畜や肥料)19%、移動(乗用車、トラック・トレーラー、飛行機、船)16%、冷暖房7%、これは世界的な統計ですが米国だと移動の比率が第一位となっていて、概ね先進国はその傾向が強いと...続きを読むのことです。地球温暖化・温室効果ガスの話では、発電と自動車が主にネタとなりますが、全てのケースを洗い出して論を進めるところが元プログラマーらしい現状分析です。 著者は元々サハラ以南の貧しいアフリカに心を痛めていて、この地域の電気が使えない6億人に電気を提供しようとしている中で、気候学者と話をすることがあり、この問題に目覚めたようです。著者の元々の活動は私も知っていて、以前はアフリカにもWindows売りたいのだと思っていましたが、この本を通して慈善家としてのビルゲイツ氏を少し分かった気がします。 著者の主張する2050年二酸化炭素排出ゼロに向けては、製造や農牧業に関しては大きな技術革新がないと難しそうなので、先ずは自動車と発電の二酸化炭素ゼロ化が急務です。 山林を切り倒して太陽光発電のパネルを設置するなどは本末転倒になるので、国土の狭い日本だと洋上風力が有望そうです。また、EUも認めたように原子力発電止む無しなのかもしれませんが、従来型の核分裂方式とは違った核融合方式に希望が見出せます。自動車(特に乗用車)は公共の交通機関の利用を推進して、必要最小限のEVそして自動運転に収斂していくのが望ましいですね。
気候変動という大きな問題に対するアプローチ、思考の手順が参考になる。 人類の進歩は素晴らしいという前提で、しかしマイナスの面もあることを認め、だからといって進歩を否定せず、解決策を考える姿勢に共感。 【前提】 ◯目標 1気候大災害を防ぐには、ゼロを達成しなければならない 2太陽光や風力といったすで...続きを読むにある手段を、もっと早く効果的に展開する必要がある 3目標達成を可能にするブレークスルーを生み出し展開しなければならない ◯基本の数字(問題を数値化・具体化、前提理解) ・温室効果ガス年間排出量:510億トン(うちCO2は370億トン、炭素換算100億トン) ・2020年下半期の石油平均価格:1ガロン(約3.8リットル)あたり1ドル ※1バレル(42ガロン)42ドル ※石油日消費量40億ガロン → 安価、大量 ・過去のエネルギー移行期間:30〜70年 → 時間を要する ◯思考ロジック(問い立て) 1 510億トンのうちどれだけか ・ゼロにするという第一の目標と結びつけてすべてを考える ・ある取組は意味ある削減量なのか。すなわち、増える見込みなのか変わらないのか ・将来的に、最低でも年間5億トン(世界の排出量の1%)を削減できる技術に資金提供する 2セメントはどうするつもりか ・温室効果ガスが排出される5つの異なる活動すべてに解決策が必要であることを心に留めておく 3どれだけの電力なのか(電源設備容量) ・世界:5000ギガワット ・アメリカ:1000ギガワット(日本:250ギガワット) ・中規模都市:1ギガワット ・小さな町村:1メガワット ・平均的なアメリカ家庭:1キロワット ※ただし、太陽光などは稼働率30%程度を考慮 4どれだけの空間が必要か ※本書の数値は正しくない可能性があるが、化石燃料>原子力>太陽光>水力>風力>バイオマス 程度を押さえておく ※参考:太陽光1kWに必要な面積15m2 5費用はいくらかかるのか ・グリーン・プレミアム(GP):化石燃料に比べて追加でかかる非有用 ・GPが低いか全くないもの:今すぐ展開すべき。制度等のコスト以外の障壁を取り除く ・高いもの:技術開発等に投資を集中 【GHGを排出する5つの活動】 1電気を使う:27% ・アメリカでのGP:1.3~1.7セント/kWh(15%増) ※ アメリカ平均家庭電力消費量:29kWh/日 ・バッテリー1kWh1、1000サイクル、100ドル 夜間電力コストは日中の約3倍 冬季電力コストはさらに大きい 発電容量を未だかつてない量確保する必要がある 2ものをつくる:31% ・鋼鉄:加熱還元、原材料としての炭素添加。50億トン、鋼鉄1トン製造に1.8トンCO2排出。GP16-29% ・コンクリート(セメント):原材料としてのカルシウムを取り出すための石灰石からのCO2排出。40億トン、1体1で排出。GP75-140% ・プラスチック:焼却・分解時にCO2排出。長期間固定。GP9-15% ①可能な限り全ての工程を電化する ②脱炭素化された電力網からその電気を獲得する ③残った排出分には炭素回収を用いる ④資材をもっと効率的に利用する 3ものを育てる:19% ・メタンのCO2比温室効果は28倍、NO265倍 ・家畜腸内発酵:20億トン、3-ニトロオキシプロパノールによりメタン排出30%削減 ・肥料による温室効果ガス:13億トン、半分以上は地下水や地表水に流出して汚染、NOとして空気中に漏出 ・森林破壊 ※植林の効果は限定的(1本の木が一生に吸収するCO2は5トン、焼却すると放出、植林しなかった際の土地利用) 4移動する:16% ・長距離、大型、高出力はバッテリーは不可 ・バッテリー、次世代バイオ燃料、電気燃料(水素) 5冷やしたり暖めたりする:7% ・エアコン:2050年までに冷却のためのエネルギー需要は3倍 ・現在購入されている典型的なエアコンは再高性能機種の1/3の効率 ・ヒートポンプはアメリカでは11%しか普及していない →既存の技術で大幅改善が可能。規制の問題 ・フロンガス対策 ・暖房については脱炭素化に向けては次世代バイオ燃料等のイノベーションが必要 【政府が目指すべき7つの目標】 1投資のギャップに注意する ・エネルギー産業は規制された資本集約型産業 ・収入の0.3%程度しか研究開発に使われない ・利益が得られる見込みがなく民間セクターが投資しない研究開発に資金を投じる 2競争の場を公平にする ・グリーン・プレミアムをゼロにするには炭素を排出するものを高くする方法も(政策のイノベーション) 3市場以外の障壁を乗り越える ・例えば大家が建物設備を効率性の高いものに変えないのはエネルギー料金支払いが自分でないため ・インセンティブの適正化 4最先端の技術を反映させる 5公正な移行を計画する 6困難な課題にも取り組む ・蓄電、クリーンな燃料、セメント、鋼鉄、肥料など 7技術、政策、市場に同時に働きかける ・イノベーションを後押しし、新しい企業を誕生させて、新製品を早く市場に送り込むには3つを同時に動く仕組みが必要 【ゼロ達成に向けた計画】 ・2030年までに排出を少し削減するためにすべことと、2050年までにゼロを達成することは根本的に違う(目先の削減のためにロックインされる取組もあることに注意) ・2030年の目標は2050年ゼロ実現の通過地点でなければならないことを意識
カーボンニュートラル、という途方もなく、スローガンになりがちな目標に向けて、地に足のついた議論を展開されている。また著者自身が(評論ではなく)活動されているため、内容に説得性が生まれていた。 前向きな内容で勇気が持てる。
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