市川春子のレビュー一覧
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“「ぬしらとよく似とるじゃろ?」
「うーん うん……そうね……」
「でも ぼよんぼよんしてて
足が多くて飾りも多くて……僕たちよりなんかこう……下品?」
「うるさいわ」
「とくにその水袋こわいねーどうなってんの」
「これは特にありがたい貴重な部位じゃ 讃えよ」”[P.60]
やっぱり好きです堪らない……!
カラーで登場人物紹介があるのは嬉しい。
第七話の入りの先生のこと、まだ分からないな……。
足を盗られて記憶を無くして。王とは言っていたけれど、どこまで覚えているのだろう。割れた後のことは覚えてるのかな。
にんげんのことを言ったときの先生ぞくっとした。
もう一度1巻から読み直して、そして次巻 -
『蟲師』特別篇収録〜!
2014年1月4日の深夜に放送されたアニメ『蟲師』特別篇「日蝕む翳」の原作収録!
2014年4月から新章の放送も発表されて、ますます今後の連載が楽しみ!なので、早速購入しちゃいました♡ -
購入済み
ふしぎワールド全開
この作者の漫画は初めて読んだ。
短編集とのことで、1話目から度肝を抜かれたが、どの作品も同じようなふしぎワールドが広がっていて、読むうちにだんだん心地良くなってきた。
(そしてオチも読めるようになっていった)
あっさりとした絵柄と、文体と口語体がほどよく混ざったふしぎな言い回し、なんとも独特な世界だと思う。
サンプルでは一話目がほとんど全部読めるので、サンプルを読んで良いと思ったら買うべきだと思う。
逆に、サンプルの時点で合わないと感じたらオススメしない。
個人的に好きなのはタイトルにもなっている『虫と歌』。 -
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ネタバレ『宝石の国』
アニメと漫画の両方を体験。
アニメは「モノノ怪」を観たときと似た感動があった。
ただの映像作品ではなく、色彩・質感・構図そのものがアートで、観ているだけで美術館にいるような感覚になる。
一方で漫画はまるで哲学書。
フォスが「祈る人」になり、宝石たちが月人になっていく展開は、宗教や思想そのものを象徴しているようで、重さに心が折れそうになり、読むペースが落ちた。
ただ、そのしんどさも含めて、強烈に印象に残る読書体験だった。
アニメ=アーティスティックな体験
漫画=思想・哲学的な体験
同じ作品でもまったく違う角度から味わえる、稀有な作品。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ25時のバカンス 市川春子作品集(2)
マッドサイエンティストと言えば服装に無頓着な髪がぼさぼさのおじさんと相場が決まっていますが、市川さんの作品ではスタイリッシュな美男美女のマッドサイエンティストが登場します。
サイエンスと言ってもバイオ系なので、ロートルな竹蔵の印象はあてにならないですが。。。
『25時のバカンス』:深海の生物に寄生されたサイエンティストと弟のとの交流と愛情。
『パンドラにて』:土星の衛星に立地する「パンドラ女学院」の不良学生・ナナと奇妙な新入生との交流。
『月の葬式』:天才高校生が雪深い北の果てで、月から来た奇病を持つ男と共同生活。
SF的なガジェットやプロットがまず -
Posted by ブクログ
ネタバレ鬱作品と言われた理由がわかった…でもよかった
・作品
みんなが混ざり合って一つになったり
孤独な人が全てを壊しちゃったり
いっぺんも人間を残したくないという神フォスの意思
そういう価値観は現代の資本主義社会とは全く正反対
だからこそフォスの帰結が人間の否定だったのかもしれない
・シンシャ
でも本当は多くの人に愛されて特別になりたかったフォス
一方、愛されたい気持ちが自覚できてるシンシャ
だからシンシャは幸福の中でもフォスに想いを馳せてたのか
・カンゴーム
シンシャは「特別な」ヒメと仲良くやっていた
ヒメはたった一人にたっぷり愛されて
無も何も怖くなさそう
フォスはヒメのようになれないか