市川春子のレビュー一覧
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ネタバレ『宝石の国』
アニメと漫画の両方を体験。
アニメは「モノノ怪」を観たときと似た感動があった。
ただの映像作品ではなく、色彩・質感・構図そのものがアートで、観ているだけで美術館にいるような感覚になる。
一方で漫画はまるで哲学書。
フォスが「祈る人」になり、宝石たちが月人になっていく展開は、宗教や思想そのものを象徴しているようで、重さに心が折れそうになり、読むペースが落ちた。
ただ、そのしんどさも含めて、強烈に印象に残る読書体験だった。
アニメ=アーティスティックな体験
漫画=思想・哲学的な体験
同じ作品でもまったく違う角度から味わえる、稀有な作品。 -
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ネタバレ25時のバカンス 市川春子作品集(2)
マッドサイエンティストと言えば服装に無頓着な髪がぼさぼさのおじさんと相場が決まっていますが、市川さんの作品ではスタイリッシュな美男美女のマッドサイエンティストが登場します。
サイエンスと言ってもバイオ系なので、ロートルな竹蔵の印象はあてにならないですが。。。
『25時のバカンス』:深海の生物に寄生されたサイエンティストと弟のとの交流と愛情。
『パンドラにて』:土星の衛星に立地する「パンドラ女学院」の不良学生・ナナと奇妙な新入生との交流。
『月の葬式』:天才高校生が雪深い北の果てで、月から来た奇病を持つ男と共同生活。
SF的なガジェットやプロットがまず -
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ネタバレ鬱作品と言われた理由がわかった…でもよかった
・作品
みんなが混ざり合って一つになったり
孤独な人が全てを壊しちゃったり
いっぺんも人間を残したくないという神フォスの意思
そういう価値観は現代の資本主義社会とは全く正反対
だからこそフォスの帰結が人間の否定だったのかもしれない
・シンシャ
でも本当は多くの人に愛されて特別になりたかったフォス
一方、愛されたい気持ちが自覚できてるシンシャ
だからシンシャは幸福の中でもフォスに想いを馳せてたのか
・カンゴーム
シンシャは「特別な」ヒメと仲良くやっていた
ヒメはたった一人にたっぷり愛されて
無も何も怖くなさそう
フォスはヒメのようになれないか -
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市川春子「宝石の国」が、第45回日本SF大賞の最終候補にノミネートされた。コミックスとしては、第42回大賞受賞のよしながふみ「大奥」以来の最終候補である。昨年11月に出た第13巻完結を待ってのタイミングで最終候補に挙がったものと思われる。2012年に連載が始まって、2013年に単行本が出て、「このマンガが凄い!2014オトコ編」に入賞し、2017年にはアニメ化されている。実は、日本SF大賞にノミネートされるまでこの漫画家も作品もその存在を知らなかった。これは大失態ということで急いで書店に行き、取り敢えず第1巻を購入した。表裏の表紙にはホログラムPP加工がされており、まさにこれが宝石のイメージど
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ネタバレ紙の特装版。
漫画は連載時、読んでた。
詩集は装丁にこだわりを感じる
99話
始まりフォス以外誰もいない長い時間が過ぎました。
人間を内包していない新しい岩石生命体と出会います。
その石はひとつも不満はないと言います。
「僕にひとつも不満はないよ。
君にとって完璧ではないかもしれないけど。
僕は自分が良いと自信があるよ」
フォス「私は誰からも愛されたいという望みがあった。
しかし、望みの正体は知ろうともしなかった。
満たされるはずがない。すべてをなくしてしまった」
100話
調和フォスは石のそばにいます。
石は不思議なうたをうたっています。
ほかの2つの石とも出会い、
3つの石が歌って -
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・堂々たるカバーイラスト。
・いちいちフォスの痛みを造詣・絵から言葉から感じているが、読者すら居たたまれないのだから、考え描いている作者は、いかほどだろうか。胃に穴開かないのだろうか。
・ここまで内臓を曝け出す絵って……。でも描かれるのは硬質な存在のはず、なのに、内臓どろどろ魑魅魍魎血脂芬々。
・フォスの転変を愉しんでいた気軽な時期を、本書後半は、軽々と後にして。
・漫画やコマ割りの中で、アートだか絵画だかレイアウトだか構図だか、どこかしら漫画を越えんとしている。
・手塚治虫や藤子・F・不二雄を蘇生させて感想を聞きたい。
・てか宮崎駿や萩尾望都は本作についてどう思うのだろうか。 -
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綺麗で儚い作品ですね
流氷の場面とかも非常に良かったですね。やはり鉱物とか宝石ベースの生命体?なので、脆く壊れる場面が切なく、美しいですね。
南極石、というのも不思議ですね。日本の越冬隊が発見した鉱物みたいですが。
金剛先生って何者なのですかね。やはり不思議な魅力がある作品だとは思いますね。ちょっと作者にしか描けない作品の典型というか。
この続きとかも読みたいですね。