【感想・ネタバレ】25時のバカンス 市川春子作品集IIのレビュー

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Posted by ブクログ

ちょっぴり寂しくて、でも、少し温かくてよかった。
表題作の25時のバカンスが好き。
百瀬、こっちを向いて、のなみうちぎわ、にも通ずる何かを感じたけど、なんだか、2人が後半になってお互いの気持ちを認めていく過程もとてもよくて、なんだか、よかった。

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2021年11月15日

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 とりあえず最初に絵がめっちゃくちゃ綺麗(beautifulの意味です‼︎)です。お話はもっと綺麗で、なんか今思ったのは泡みたいな、柔らかいけど突っついたらなくなっちゃう様な感じがしました。

 流れる幸せな時間がちょっと不安を孕んでいて、その空気感がめちゃくちゃ素敵でした。

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2021年08月29日

購入済み

惹き込まれる

不思議な世界なんですが、登場人物が普通に喋ってるので『知らないだけでこうゆう世界もあるのかな』という気分にさせられます。ほんと不思議。大好きです。

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2021年08月08日

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この人の本は説明が多いのだけどそれでも把握しづらい描き方をされていて、その淡々とした作風が魅力であり、難解ゆえに読むたびに受け取る印象が異なってくる。不思議な一冊です。
「25時のバカンス」姉と弟の話。珍しい生き物の好きな姉弟だけど、姉が新種の生き物を容れる水槽に変化してしまい、やがて海に還る。夜の冷たい海、砕けて沈んでいく姉。
「パンドラにて」少し説明過多で分かりづらいけどよい百合感。箱庭に閉じ込められた少女の話。
「月の葬式」行方不明の天才少年と、病気の宇宙人の青年。弾ける月が綺麗。

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2016年02月25日

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ネタバレ

「25時のバカンス」美しくて美しくて、市川先生の描く海が本当に好きです。最後に乙女さんが戻ってきてくれてよかった……。眼球を割れた脚から取り出すところで2人とも赤面してるのが可愛くて…
「パンドラにて」最後の展開が置いてけぼりな感じでした。これはまた読み直したいです。役目を終えてもまた次の役目を負う。形を変えて。
「月の葬式」これはまた市川先生らしい、リモコンって月を破壊する装置だったんですね。それを自分から捨てたという。月を破壊する見開きの描写がまた美しい。
市川先生のお話って、場面の切り替わりが、かなりわかりにくいんですよね。セリフも説明的なものではない。そこが、人なのに人じゃない感じのお話でも、自然で好きなんです。

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2023年12月03日

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宝石の国既読者です。
モデルになってそうなキャラ、描写が結構あって
興奮した。
それにしてもこの人の描くキャラクターはなんでこんなにもかわいいんだ?

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2023年05月06日

匿名

購入済み

大きな画面で読んで!

この方の本は細かなところに設定が散りばめられていて、もう一度読み直した時「これはそういう意味なのか!」と新たな発見があります。

独特の世界観で、シュールなクスッとなるやりとりが好きです。短編ですが続きを読みたくなります。

全てのお話が不思議な物語、構図や陰影の使い方が圧倒的にうまくて惚れ惚れします。ただ線が細いのと影が薄いところもあり、スマホだと読みにくいのでぜひ大きめの端末で読んで欲しいです。

#深い #エモい

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2023年02月04日

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私たちは、魅了されていく。
この言葉通り、繊細な絵と、素敵なストーリーに、いつのまにか最後まで読んでしまう。
もし、気になったら、買った方がお得!

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2021年06月30日

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市川春子さんの絵は本当に神秘的な美しさで、東洋と西洋の間というか、独特な強さと儚さを兼ね備えててほんとに唯一無二だと思う
物語としてもファンタジーであり神話のようでSFのようで、設定が作り込まれてるから現実味もあって
コケティッシュで繊細な芸術作品という感じ

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2021年06月08日

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絵のセンスばかりが注目されがちだと思うけど、それ以上にお話がたまらないセンスの塊だと思ってる。この先も何万回も読み返すと思う。

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2021年01月18日

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読後に深い溜め息がでる(良い意味で)
虫と歌も好きだったけど暫く積読状態だった
25時のバカンスのほうがより好みかも知れない
最後の月の話も良かった。本当に綺麗、何もかも

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2020年05月26日

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海や星そしてそれらに生きる生物の美しさと儚さに人間の営みが組み合わされた、時に優しく時に残酷に感じる三編の物語だった。

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2020年01月04日

購入済み

詩的な漫画

素朴な表現で紡がれる、詩的な会話が心に残ります。
軽妙な会話の中にも現れる孤独と静謐な美しさは、この作家さんでなければ生み出せないものです。
「ひたる」ことのできる作品です。

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2019年11月14日

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漫画好きな友達に勧められて読みました。
読み終わってぽーってゆうか、ほぅ…ってなる感じ。
どれも設定はSFチックで、グロデスクな部分もあるんですけど全然やじゃない。
こんなお話描ける人いるんだなぁ。

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2019年08月11日

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4年くらい積んでたのをようやく読んで、なんだ面白いですね〜となった。表題作が好き。漫画というよりはイラストにポエム添えるみたいな作風で、たまに画面がグチャーっとなるけど、昔「虫と歌」読んだ頃よりは好きになれたかもしれない。宝石の国も途中で止まってるけど、ちゃんと読んでみようかな

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2017年10月29日

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ネタバレ

前々から読んでみたいと思っていたのですが、宝石の国を買いに行ったら隣にこれと虫と歌が置いてあって、ピーン!ときたこちらを先に購入しました。

ビニールをはがしたら、表紙に透明な浮き出る加工がしてあってとてもきれいでした。うわあ~と声がでました(笑)
カバーを取ると、その加工の模様が描かれていてよくわかります。シャンデリアみたいです。

描き込んである緻密な絵ではないので、ちょっとわかりづらいところも正直あるのですが、もう気にならないくらいすべてがとても素敵で漂う空気がもうたまらないといった感じです。
この世界の空気を吸って生きていたい。
とても詩的で、漫画でこんな風な表現ができるのだと、普段あまり漫画を読まないからかもしれませんが、とても感動しています。
漫画も小説もだいたい一度読むとしばらくいいかな、という感じですが、これは何度も、もう何度も読み返してページをめくって一コマ一コマを丁寧に見てしまいました。
各話の最後のページの裏にちょっとした挿絵が入っているのがかわいい。わたしは「月の葬式」のよみちが小さな男の子に月のぬいぐるみ?を差し出してる絵が好きです。
3話収められていますので、1話ずつ感想を。

「25時のバカンス」
表題作です。全編と後編があり、3話の中でいちばん長いお話です。
宝石の国のふわふわわんこがとっても好きなので、ヒメに寄生した3匹(?)のイソギンチャクちゃんたちもとってもかわいくて好きになりました。
弟くんの目を見た時ドキッとしました。
海で写真を撮ってもらっているシーンのカチッという音、最初読んだときは乙女が煙草の火をつけたのだと思ったのですが、もう一度読んだときにドライバーで顔を外しているのだと気づきました。
登場人物がみんな魅力的で(それは他のお話もいっしょですが)、姉弟がいちばん気に入っていますが、次点で八木くんも高得点です。
弟の目をつくって、最高得点を射止めたまま粉々にされるところまでが乙女の考えだったのかな、と最後の夕陽に照らされるシーンを見て思いました。
あっ今読み返したらヒメに寄生したのはイソギンチャクではなくどうやら貝のようです。

「パンドラにて」
教科書ぐらいでしか読んだことないのですが、星新一みたいなお話です。
ナナが服を脱いで罰(×)をつけられるシーンにドキッとし、切り分けられたイチジクのミルフィーユのようなもの(もしかしたらトリュフかも)の層が気に入ってしまい、見開きのダンスのシーンがとてもきれいで見とれてしまいました。
ロロもといクアドラが飛び降りたあと、ページをめくればナナと再会するか、哀しい顔で去っていくナナを見送っているのだと思ったのに、まさかあんなことになるとは。
「新しい星で新しいダンスパーティーをしましょう」
いつかどこかで使いたいセリフ。

「月の葬式」
3話の中で唯一男性が主人公のお話です。
ボタンがカラーンと落ちた次のページ、服を捲り上げた体を見て何が何だかわからなくなってしばらく混乱しました。この漫画の中で一番ショックでした。
すごくグロテスクで気持ち悪い。でも美しい。見たくないけど見たい。でもそのうち見られなくなりそう。
リモコンを見つけてもう死んでしまったと思ったから、穴だらけになっても生きていてよかった。しかも治せる!ほっとしました。

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2016年01月29日

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ネタバレ

「25時のバカンス」
中身を食べられて貝殻になったお姉ちゃんと片目が赤い弟のお話。
幸せになってくれ。

「パンドラにて」
宇宙にあるお嬢様学校の不良生徒と、無口な新入生とのお話。
ラストがいまいちすっきりしないが、好きな人は好きそう。

「月の葬式」
医者志望だった天才男子高校生と、病気を煩っている月の王子様のお話。
体の皮膚がボタンになっちゃうってかわいいけど、結構グロい病気が印象的。
本当に兄弟ぽい2人が見てて寂しい気持ちになっちゃう。

もー市川さんの作品って本当に人間だけの物語が無いよね(笑)
いつも人間じゃないのが出てくるから面白い。

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2016年01月26日

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読むたびに、この漫画を読むことができる幸福に感謝したくなる。ちょっと不思議で残酷でとてもきれい。最高~。

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2015年08月20日

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セミのお腹、、、えらいこっちゃやなぁ
どの作品も面白かった。個人的には前の『虫と歌』
のほうが好きかな

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2015年08月17日

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市川先生は、簡単そうにすらすらと人物を描画しますね。無駄がない。
台詞も無駄がない。一言一言、ふわっと軽い、けど濃い。
上手く言えないけど、市川先生の書く言葉のキャッチボールが好きです

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2014年07月09日

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話はとても好きなのだけれども、『月の葬式』的な表現がとても苦手な身としては、読み返したいけど読み返したくない、とても微妙な気分。 

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2014年05月27日

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私が好きで本棚においていたのを我が子が真剣に読んでいた。成長を感じた。市川さんの物語、絵は本当に美しく繊細。もう少し大きくなったら、どのシーンが好き?をやってみたいな。

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2023年12月05日

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SFはもちろん、近親愛、同性愛的な表現も盛り込まれたかなり濃い作品だった。
25時のバカンスは何度読み返してもいいな。市川春子先生の言葉が綺麗で…「あのときお前を助けられるのは私だけだった。それがうれしくて今が永遠になれば良いと思った。」何回読んでも胸がギュンとする

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2023年11月18日

30

購入済み

人間の生

市川先生の作品は、人外を通じて人間を描いているように感じます。
人間の生に疑問を投げかけ、愛の本質を探っているようなキャラクター達は皆似ているように思いました。

#深い #エモい

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2022年09月28日

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描写から設定までありとあらゆる箇所までこだわった短編集。濃密な設定には作者のオタク魂(褒めてます)というか随所に特定の分野を極めていることを盛り込んだ所は素晴らしい、素敵、としか言いようがない。特に一作目の「25時のバカンス」が好きだった。この作品には非現実な二次元ではなく、論理的な二次元の夢があった。

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2021年06月13日

Posted by ブクログ

2010年初版
市川春子 著
==

耽美ではかなげで空恐ろしい短編が3つ入った、市川春子さんの漫画。

なんつーか、エロいです。形は異なれど、3編とも基本は愛のお話し。ですがそこに、「あなたと私はもはや同じ存在ではない」という底知れない絶望感と、それでも共にありたいと思う無理と、それが崩れゆく運命にあることがあらかじめ分かってしまうという悲哀があって、
だから、エロいのでしょうね。それでもそこに愛があるのであれば、もはや見た目が異形であれ、それが形を保てない運命であれ、人は人としてそこに存在できるのだという、そういう、人間の話を描きたかったのかなあ、とも思いました。

なんとも言えない読後感。

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2016年01月29日

購入済み

内容は素晴らしい、ただ解像度が

紙の本で購入していましたがいつのまにか紛失してしまい、再度読みたくなりこちらで再購入しました。内容については絵も言葉も素晴らしくとても好きな作品集です。(具体的に素敵な点は他のレビューにまかせます)

しかし表示される画像が紙に比べてぼんやりしているというか解像度が圧倒的に低く、市川春子さんの綺麗な描線を見ることができません。総ファイル容量33Mではむべなるかな。

漫画はまず絵が鮮明でないと読み進めるのが苦痛なのですから携帯端末でもフルHDが当たり前になっている昨今、ファイル容量が上がっても画質を優先して欲しいと思います。

作品は素晴らしいのにぼんやりした画像が常に気になりました。他の漫画全般このような解像でしたら紙の本を買った方が(さらに端末で読みたい方は自分でオーサリングした方が)良いのではないかと思いました。

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2014年07月22日

Posted by ブクログ

月の葬式を何度も読み直しやっと理解できてきました。さらっと読んだだけでは分からない。そこが奥深いからなのか、台詞の位置がめちゃめちゃだからなのか、比喩が多いからなのか、理由は沢山ありそうですね…
わからない所が多すぎて誰かに読んでもらって意見交換をしたいほど。
なんでリモコンをもっているのが嫌になったのか?
またなぜ探す気になったのか?
熊に襲われた津田さんの弟は間接的によみちが殺した事になるんじゃないか?
もう5回くらい読んだらわかるのかな、
難しすぎる。

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2014年03月08日

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市川さんの物語は、誰も思い付かない面白い発想や展開で楽しませてくれます。
海底で繁殖した貝達が、日常生活で当たり前に使う道具や食べ物の形になっていて、なんかもうそこですごく泣きました。最近では、パンドラにてが表題作と同じくらいものすごく好きです。

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2016年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・市川春子先生の独特な感性に惚れ惚れしたり置いてかれたりする短編集。
・「25時のバカンス」、優秀で和気藹々とした人が集まる理想の研究所だ。臨海観測所でバカンスっていう発想が素敵すぎ。市川春子先生の描くパーティの阿呆みたいな陽気さが好き。割れた太ももから体内に手を突っ込む描写はあまりにも性的ですよ...。
・「パンドラにて」、難解。終盤の展開が理解できない...。
・「月の葬式」、よくこんな設定思いつくな。月の地下は内臓を晒した死体だらけって。地球の葬式の見開きページの静けさが好き。さらっと月が粉々になってる?ので、潮汐が狂って結末の時点の地球はめちゃくちゃですわ。

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2023年10月09日

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表題作の「25時のバカンス」がすき。乙女さん美しすぎる。「ちょっと中の物をとってほしいんだが」の件がなんかすごいえろい。
「パンドラにて」は二条さんかわいい。最後はえっえっどういうこと?っていささか混乱しましたが、まあ、銀河の百合感あっていい。

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2017年07月01日

Posted by ブクログ

「25時のバカンス」
「パンドラにて」
「月の葬式」

身体の変容。
ヒトのモノ化とモノのヒト化。
ヒトのまがいものとの交流。
畸形愛。
擬似家族。

強く琴線に触れる。

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2017年05月15日

Posted by ブクログ

短編集ですが、全編を通して不思議な雰囲気が漂っていて、合う合わないがはっきり表れる作品、作家だと思います。SFにすんなり馴染めない私は、残念ながら合わない方でしたが。。

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2014年06月17日

Posted by ブクログ

よく分からん話が多かったな。
ちゃんと読み返します。
虫と歌に引き続きタイトルがどれも素敵。
25時のバカンス/パンドラにて/月の葬式

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2014年04月29日

Posted by ブクログ

あと2年のエイリアンがいて
彼は奈落で内臓を晒して果てるだろうがきっと誰かが一粒の白い光に戻してくれると祈っている
そういうあてのない白状に頷いてくれるだけでいい
反射光がほしい
ひとりでは本当に呼吸しているのかわからない

この一節に触れたくて本を手にした。乙女には甲太郎が、ロロにはナナが、王子にはよみちがいる。さらっと読んだだけでは飲み込むのが難しいけど、どの話も温かい。

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2014年02月07日

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