あらすじ
月世界に降り立ったフォスは、月人の首領的存在・エクメアに対し、「仕事をしなくなった」とされる先生への刺激を与えるために、「宝石たちの裏切り」を提案した。宝石たちの星に戻ったフォスは、月世界の情報を伝えて、宝石たちに月への興味を持たせていく。約束の場所には、数名の宝石が集まり、月世界へ向かった。一方、残された宝石たちに金剛先生が伝えたことはーー。
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人類が滅亡した遥か未来。
人は迫りくる終わりを克服するため、自らを肉・骨・魂に分割し、種の存続を試みた。
長い時が流れ、地球には人間の形をした宝石の生命体が誕生する。
可憐で繊細な彼らは、自分たちを狙う月からの使者と日夜激しい戦いを繰り返していた。
敵の目的も自らの正体も分からぬままに……。
優しくて悲しい世界の秘密。
閉ざされた真実に触れるとき、ある者は仲間を求め、またある者は日常を守ろうとする。
果たして彼らは、それぞれの理想を成し遂げることができるのか。
個人的には主人公の成長から目が離せません!(途中からもはや別人に!?)
どこか懐かしいのに、読むたび新鮮な気持ちになれる不思議な作品です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
進展ありまくりな第9巻で、気になることもたくさんあるし、言及したいことが山ほどある中で、もっとも印象に残ったセリフをあえてひとつ選ぶなら
「労働組合から文句が出る」
…え。あの…。シンシャ…?でもこの軽さがほんと好き。
一緒に読んだ人は月の空色のあの子がほんとの自分を取り戻す展開がしっくり来なかったよう。僕はその前の悲痛な葛藤のシーンも含めて好きだったのだけど。「あんな男にぶりぶりしやがって…!」「中性的な雰囲気がすきだったのに…!」などと申していました。しかし、言い換えればこれまで彼らがもたなかったものを獲得したわけで。言ってしまえば種の進化。月の彼らが活気付き、地上の彼らがやり直すことと合わせ、新たな展開に向けた激動の予兆。次の巻も目が離せません。
宝石たちの戦争
人間も同じだけれど、考え方や価値観の違いで昨日の仲間は今日の敵となるわけだ。悲しい、とても悲しい。パパラチアが蘇ったのに戦いに参じるルチル、孤独を知るあまり金剛に寄り添うシンシャ、助けたいのは皆同じなのにどうしてこうも分かり合えないのだろう。
ユークレースはもともとそんなに好きじゃないせいか、なんか教組じみててますます好きになれなくなった…
アンタークにこだわるフォスの気持ちを汲んで、アンタークになろうとするカンゴーム。すべてを救えないと突きつけられながらも、救えるものを救おうとするフォス。ああ……みんな、ちゃんと元どおりになれるかな。
Posted by ブクログ
特装版に付いていた小冊子が最高に素晴らしかった。このまま本編に絡んできても何ら不思議じゃない内容。
勿論、本編は怒濤の展開。さあ、どうするフォス?
ショック
いろんな事にショックです。
カンゴームがフォスのそばにいないなんて、、、。
ルチルとパパラチアの再会はもう少し感動的だったら良かったのに、それどころじゃ無かったんだよなー。
いろんな事がすれ違いすぎて、頭がついていかないです!みんなが仲良しには戻れないのかな。
るんるん
アニメ見て続きから一気に買った。内容はとてもよかったのだが、買うなら書籍をおすすめする。早く続きが知りたくて軽率に全巻買ってしまったが後悔はしてない。とても切なく美しい宝石たちの物語
Posted by ブクログ
物語はズンズンと進んでいき、なんとなく不安を覚えてしまう方向に進んできた。
最初はフォスの好奇心からはじまった金剛先生の秘密が、宝石達を巻き込み、分裂までさせてしまった。どうなるのだろう。不安ばかりが募る。
宝石たちの対立。
かつて仲間だった宝石たちが対立するようになってしまい、戦いの目的や相手が変わりました。月人や先生の正体がわかってしまった今、この後どのように物語が展開していくのか全く想像つきません!
Posted by ブクログ
金剛はなぜ祈るのをやめてしまったのか?
壊れているのか?
月人たちの望みは消滅なのだろうか?
月人との取引に応じ、互いに壊し合う宝石たち。
手足が折れ、顔が潰れ、砕けた破片が飛び散り、煌く。
演出:月人の美しい残虐ショー。
過激な刺激が金剛を治す…のか??
Posted by ブクログ
大変だぞこれは……
こんな戦いをしてるのを見たくなかったというのが正直な気持ち、最後まで見届けなくてはというのが今の心。
ほんとうにでかい愛しかなくて「それだけ」だったんだなあ。
フォスの言い分もボルツの危惧ももっともで、なおさら辛いね。
ユークとパパラチアの頼りがいすごい。
王子おまえ~~~
Posted by ブクログ
月人との接触は何かを産むだろう、と思っていたがこう来たか…と言うのが第一印象。月に行く組にも残った組にも大きな変化が訪れる。システムだったもの、仕方がないと思っていたもの、当然だったはずの仲間意識…そういったこれまでに描かれてきたものがいとも簡単に崩れ去る。
構図はシンプルだが、それぞれの心情はとても複雑であるがゆえ、この巻から先は、これまでとは違う読めなさが生まれると思う。
しかし、独特の空気のゆるさについては変わらず、いとおしいキャラクターたちのやり取りを楽しもう。たとえ、それが後で究極の寂しさを感じることになったとしても。
Posted by ブクログ
カンゴームがクォーツ取り除いてからの性格がとっても苦手なんだが、やっと自分らしくなれたと考えたら喜ばしいことなんだろうなぁ……。どうしても好きにはなれないけど……。