出口治明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書録「全世界史 上巻」3
著者 出口治明
出版 新潮社
p55より引用
“ 気候変動によって、北方の民が食べ物を求めて南下した
ことで、民族間の玉突き現象が生じ、その結果、大規模な民
族移動が起きた。海の民と呼ばれた人々は、アナトリア半島
やバルカン半島から押し出された人々だったのではないか。
今日では、そのように考えられています。現在のヨーロッパ
が直面している難民にも似た問題ですが、歴史を動かしてき
た大きな原動力は人々の移動なのです。”
目次より抜粋引用
“文字の誕生と最初の文明
世界帝国の時代
知の爆発の時代
唐宋革命とイスラム帝国の分裂
寒冷化とペストの時代”
世界を旅して歴史への造詣が深い著者による、文字が発明
されてからの人類の歴史を、時間の大きな流れに沿って記し
た一冊。同社刊行作『「全世界史」講義Ⅰ古代・中世編』
改題文庫版。
最初の文明誕生から世界が迎えた苦難の時代まで、穏やか
な語り口調で書かれています。
上記の引用は、文明や国の衰亡について書かれた一節。
どれ程進歩したと思ったところで、人も自然の一部でしかな
いのかも知れないと思わされる一節です。夏の暑さで死にそ
うになるこの頃ですが、寒冷化するよりはまだましなのかも
知れないなと思ってしまいます。
著者の人柄でしょうか、お祖父さんから昔話を聞かせても
らっているかのような読書感。起こった事を並べるだけの歴
史の本よりは、物語を楽しむように歴史を追えるのではない
でしょうか。
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Posted by ブクログ
「日本のリーダー層は、世界標準からすると、教養という点ではかなりレベルが低いと言わざるを得ません」 (はじめに、p15)
この言葉を出発点とし、日本を諸外国と比較し、論じている。
2015年に発行された本なので、発行から10年経った現在の視点で見ると、時事問題について書かれた2章分は古くなっている。
全10章あるので、その2章分を抜いてもこれから読む価値はある。日本の状況は、10年経ってもほとんど変わっていないからだ。私たち日本人は、もっと頑張らなくてはいけないと思わされる。
ライターは藤田哲生氏。口述筆記本で、ここまで広く、ある程度深い内容が書かれているのには驚かされる。
著者の本を他にも読んでいれば、「本、旅、歴史」などについては、重複する部分もある。
教養や生き方について考える材料として、一読をお勧めする。