竹宮ゆゆこのレビュー一覧
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ネタバレ『こどもはみんな愛されて幸せになるために生まれてくるんだ』
17歳という年は、大人になる一歩手前の、まさに "せいしゅん" 真っ只中の特別な1年なのだ。
最初のプロローグで、なんかカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」っぽいな〜と感じた。
それもあってなんとなく話の展開は想像ついてたんだけど、いざ読み出してみると、あれ?やたらとライトで明るいじゃないか〜!
主人公は高校生の鋼太郎と留学生のアストラル神威(スゴい名前!)の、共に17歳の2人。
神威は今まで経験した事のない"せいしゅん"を味わってみたいのだという。
全500ページほどあ -
Posted by ブクログ
ネタバレ鬼島鋼太郎。17歳。
夏休みのある日、ロングヘアーで白いワンピース状の服に身を包む美青年と橋の上で出会う。
「アストラル神威」と名乗る彼は、『せいしゅん』をするために橋の上から川に飛び込んで溺れそうに。
数日後、神威が鋼太郎の通う高校の同クラスへ転入してくる。
青春を謳歌しようとする神威に巻き込まれながら、鋼太郎と高校生活を送り始める。
神威が乱入したことにより、鋼太郎の人生は大きく変わり始める。
妹の宇以子(うーちゃん)は心臓移植しか生き延びる手がなくて。
それを疎ましいと思う自分が嫌な鋼太郎は、仮面を被っていた。
それを純真に神威が引っ剥がす。
引き換えに、神威の過去を見せつけられる。 -
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ネタバレみのりんの恋愛観が垣間見える貴重な巻!
そのおかげで竜児がみのりんと距離を縮める一方、大河は一抹の寂しさに気づき始め…。
おそらく、あーみんが大河の孤独に気づき始めたのもこのあたりからなんじゃないかな。
みのりんの言う、〝幽霊(=恋や愛)を信じてるけど、いつか見てみたいと思うけど、実際に見えてるって言う人を信じられない。自分とは別次元の話みたい〟~っていう、恋に対する独特の感性が面白いなと思った。Σ(゚∀゚〃)
一方で、大河の言う「結婚したら好きな人と毎日一緒なんて大変そう。あんた(=竜児)とならフツーでいられるのに」~っていうのも納得だった。でもそれ、見方によっちゃプロポーズの台詞みたいよ -
Posted by ブクログ
主人公の性格と同じようにスピード感のある文体で物語は進んでいく。重い内容もスラスラと読めた。
一般によくある小説とは違った構成だった。起承転結というよりは、月日の流れをそのまま書いたようだった。そのため、可笑しなシーンから急にシリアスになったりと忙しかった。明るさと暗さの対比が余計に辛かった。読めない展開はワクワクしながら読めた。ラストは予想外で、個人的には好みだった。伏線はあまりないと決めつけ読んでいたら、しっかりと張り巡らされていた。猛スピードで進み一見雑のように思われるストーリーが、実はよく練られていたもので、そのチグハグがまた面白かった。
登場人物のキャラクターはわかりやすく、魅力 -
Posted by ブクログ
ネタバレ正直文体は苦手。特に序盤。最初は少しイライラしながら読んでいたけれど、後半に向かうにつれてプロットの面白さに引っ張られて結局最後まで一気読みしてしまった。そんな独特の面白さ。ラノベと青春小説の中間的存在だけど、小説の構成は野心的で、今までにない読後感だった。読み終えた直後は清澄死んじゃって玻璃はかわいそうだなと思ってしまい、純粋なハッピーエンドじゃないってイメージだったけど、少し読み直してみるとそうじゃないと気付いた。きっと玻璃は清澄の死と息子の誕生によって、ようやく真の幸せに出会えたんだと思う。愛、というものを生まれて初めて、身をもって知ったんだと思う。