竹宮ゆゆこのレビュー一覧
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ネタバレサブタイトル、答えはYES、ってどういうこと?
―それは最後で分かります。
このサブタイトルだけで(実は)内容が語れるのが凄い。
という訳で、ゴールデンタイムの第2巻。
過去の記憶の無い主人公、万里くんの苦悩(苦悩?)は続く。
18歳までの万里くんは、リンダに恋してた。
記憶のない万里くんは、香子ちゃんに恋してる。
この関係、どうなるんだろう?
エピソードとしてちょいちょい挟まれる、過去の万里くんと、リンダの記憶が切ない。
それにしても、答えはYES、こう来るとは思わなかったなあ。
もうちょっと一波乱あってくっつくのかと思っていたよ。
くっついてから一波乱、二波乱あるのかもしれませんが。 -
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ネタバレとらドラ!の竹宮ゆゆこさんの作品。
とらドラ!が面白かったので、結構期待して読書開始。
よく言われる「ゆゆこ節」・・・が具体的にどんなのかはまだわからないけど、やっぱり「ゆゆこさんっぽさ」はあるよねー。会話文のスピード感とか。
「こんな学生生活送ってみたかったなー」みたいな描写とか(笑)。
ヒロイン・香子さんのキョーレツさは大河ちゃんと似てるかも。
主人公・万里くんが所謂「イイヤツ」なのも、竜司くんと似てるけど、万里くんはとある複雑な「事情」を抱えていて――、という話。
リンダさんは2巻からガンガン登場してくるのかな~。
あと、ちっちゃカワイイ千波ちゃんが腹黒だったら面白いけど、亜美ちゃん -
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竹宮ゆゆこ先生がノベライズしていない作品のコミックということで、「原作者買い」させていただきました。
とはいえ、先生の作品でもある「とらドラ!」「ゴールデンタイム」などと同じく、ティーンズのボーイ・ミーツ・ガール、ガール・ミーツ・ボーイがクロスする中でのストーリーという事で、とても「ゆゆこ先生らしい」作品。
マンガを担当しているカスカベアキラ先生の絵も、ファンタジー系世界の作品ではなく、今まであまりお目にかかったことのない、リアル世界、しかもマンガということで、とても新鮮。キャラもとても躍動的に描かれております。
なんだか、一時期の白泉社 LaLa とかに掲載されていそうな作品。 -
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ネタバレとらドラのスピンオフ第2巻。
この巻はどれも結構面白かったけど、やっぱり本編でアホすぎてもはや癒しキャラみたいになってる春田くんと、なかなかキテレツな彼女さん(美大生)の馴れ初め話、「春になったら群馬に行こう!」と、独身(30)ことゆりちゃんの痛い時代の話、「先生のお気に入り」が好き。
春田くんは大体幸せそうなのでさておいて、ゆりちゃんはとらドラ界で亜美ちゃんと並んで幸せになって欲しいランキング1位に君臨しております・・・・・・。ゆりちゃん本当、頑張ってお仕事してるのになぁ・・・・・・。
とらドラコンビの通常営業は大変かわいい。
そしてインコちゃんは・・・・・・いつも変だね・・・・・・。 -
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ネタバレ7巻の急展開から、修学旅行編な8巻。
前巻で大河ちゃんの気持ちを知ってるものからすると、離れよう身を引こう自立しようという大河ちゃんの気持ちがわかるだけに、竜児くんの鈍さにイラッ・・・としつつも(しょうがないんだけど!しょうがないんだけどさ)読み進めることに。
気持ちの掛け違いがなんだか切ないなあ。
竜児くんが好きな大河ちゃんと、それを知ってて竜児くんに告白させない(のであろう)みのりんと、それを気付かなくて告白さえさせてもらえないことに落ち込む竜児くんと。あと、柄じゃないって自分でも分かってるのに、その矛盾を追求しちゃう亜美ちゃんと。
みんなそれぞれいい子なだけにどこを応援すればいいのかわ -
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ネタバレ閑話休題的な6巻は実は前フリだった・・・という。
起承転結でいうといよいよ転に来て、盛り上がってきたクリスマス編の7巻。クリスマスを迎えてよいこモードの大河ちゃんと、みのりんへの恋に盛り上がる竜児くん。
前半~中盤のクリスマス準備のワクワク感は異常ですが、それだけに、クリスマスツリーが倒れた辺りからの展開はドキドキものでした。
なにこの絶望感・・・なにこのブラッククリスマス。
とはいえ、ひとりぼっちの大河ちゃんを放っておけない竜児くんのクマサンタのくだりなんかは泣けて、大河ちゃんの自覚がついに来たところはきゅんと来ました。はあ・・・。
『竜児がいなければ、恋もできない』って。すごいな。
(ホ -
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鬱屈君と太陽ちゃんの物語。
乱暴に説明すれば無敵のカリスマ少女とのボーイミーツガールものの系譜に並ぶ筈の作品なのだけれど、意外なことに1巻の時点では主人公とヒロインの対話そのものが殆ど成立せず、お互いがお互いの秘めたる物語の中に生きたまま併走してゆく中で、瞬間風速的に繋がれた謎の絆に一つの物語へと少しずつ紡がれ始める…そんな印象を持った。
デザイン・内面合わせて醸し出されるヒロインの圧倒的眩しさと、相反して"語られない"作用による脱色されたミステリアスさが今後どう化学反応を起こしてゆくか見所である。
あと笑顔の鼻血少女が登場する作品は個人的に名作認定させて戴きたく。 -
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ネタバレこの小説について何か書くと痛々しい事にしかならない気がするがあえて。
この、「汚らわしいアレやソレに海苔を貼り付けたい。
いや違う、自分だ。自分が醜いのだ。自分が海苔で包まれるべきなんだ。」
みたいなアレやソレだとか、肥大した自意識とか、二次元くんという"自称"とか、
「これは俺だ。俺の話なんだ!」と共感し、夢中で読み進める一方で、
痛めつけられ、傷つきながらも、二次元と三次元を反復横とびするその姿に
「もういい、やめろ、やめてくれ! 俺はこんなに傷ついたら耐えられないんだ!」と窓外投擲したくなる。
正直僕はとても傷ついたので、これはいい作品だと思います。
むしろ終わり -
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久々にラノベ。
なんですが、ここ最近読んだ本の中ではブッチギリで読むのが辛かったです。
作者である竹宮さんは何でこんなに、モテない男の気持ちを書くのが上手いのかと……
あまりに読んでいてつらくて、買ってからちょっと寝かせてたりしてました。
や、けっしてツマラナイとかではなく、よく書けすぎているっていうのが、今回は逆に読み進められない要素となっていました。
主人公・万里は記憶を失っています。
そんな彼と、超絶セレブお嬢様と大学で恋をして……っていうのが基本の話。
ただ、普通の記憶喪失物と違って、記憶を持っている万里が幽霊として出てきます。
なんでこんな複雑な設定にするのかなぁって1巻から思って -