竹宮ゆゆこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ素敵だった。
ただ悲しくて残酷な物語なのではなくて、全てを読み終わって、自分のなかで考えた後、じんわり心が温かくなるような、そんな物語だった。
「わたしにとって先輩は、澄んだ空気そのものです!先輩のそばにいるだけでいいんです!死んでた細胞もいきなり元気に回復します!そうやって何度でも、わたしは新しく蘇れるんです!」
彼らの真っ赤な嵐がそう感じていたように、人間は単純で、彼らは永久機関なんだと心から思った
愛には終わりがない、他でもない、玻璃と清澄の息子である、「彼」がそう言ったことに、「清澄」を感じて、心がじんわりと温かくなった
清らかで澄み切った真冬の空気のような、綺麗で、純粋な性格の玻璃
優しくて、きっと玻璃には宝石のように輝いて見えたであろう清澄
お互いの名前がお互いを表しているような印象を受けた
個人的に玻璃がとても好きだった。言葉も、性格も。
清澄は彼女の純真さに、冷たい夜に、顔を洗われたんじゃないのかな わたしもそんな感覚がした
以下考察
冒頭の母と父は、玻璃と清澄
UFOのせいで死んだのは二人
ー父を殺す前の玻璃と、清澄。清澄が新しい君と言っていたこと、本当の名前は玻璃って言うのと息子に告白したことからも、父を殺してから玻璃が名前を変えたことがわかる
玻璃の父を殺して、結婚した後も彼らのUFOは消えずに執着し続けていた
彼女が産んだ真っ赤な嵐がヒーローになりたいと言い出す
→砕け散った清澄は最小単位の物質となって虚空に消えたのではなく、酸素のように存在し続けている
「父さんは目に見えないだけでどこにでもいる。俺はいつだってどこにだって父さんに存在を感じることができる。俺が生きるこの世界の全てに満ち溢れている」
「家中に、町中に、世界中に、この星中に、宇宙のそこかしこに、母さんの大切なものはいくつもあった」
玻璃と清澄の息子が、冒頭の部分で玻璃と呼んでいるのは、後々わかる通り、彼女が息子に対して玻璃と呼ぶように願ったから
題名「砕け散るところを見せてあげる」
→玻璃ではなくて清澄の言葉であると考えられる
「お母さんに本名は明かすなと言われていた」
→お母さん=義母さん=清澄の母
→この台詞の主は玻璃で間違いないと断言できる