竹宮ゆゆこのレビュー一覧
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波瀾万丈の8巻。今までそれぞれで我慢していたもの、隠していたもの、触れられずにいたものが、噴出して嵐となる。北村の天然ばりの鈍さ、大河の密かな決意と人知れない想い、竜児の心、実乃梨の想いと苦悩と傲慢さ、分かってしまう亜美のイラつき、能登の考えと摩耶と奈々子の行動。それぞれがそれぞれで考えて動いてこんがらがって隠し事をして、どうにも身動きとれなくなってしまったり衝突したり。今まで表面的に調和していたものが、体裁を保てなくなってきた。大河と亜美のケンカは日常だし、竜児と大河のケンカはじゃれあいだし、お互いをある意味信頼してて分かってて噛みつき合っているだけ。でも今回の喧嘩は違う。亜美と実乃梨のケン
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アニメ版をたまたま見たのがきっかけで、原作を読んでみたくなり手に取りました。
結果は大正解。アニメ版が大好きだったので、多少補完できればいいかな程度に思っていましたが、アニメ版を見ただけではイマイチしっくりこない設定の数々(たとえば、香子の自分のシナリオは完璧!という割にシナリオについての言及などがイマイチ弱い、香子の心理描写が弱く、単にエキセントリックな変な女に見えてしまう、など)がしっかり描写されてますし、その他、アニメ版にはない煙草やお酒の描写もしっかりあり生々しく変にリアリティもあって、一気に読ませる魅力があります。
アニメ版の四話までのお話ですが、こんな終わり方したら、それは二巻も読 -
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題名のとおり「外伝」かつ「二次元くんスペシャル」なのですが、もうなんかもう自分を見てるようでわかりすぎて痛すぎて死にそうになるというか。
にも関わらず面白いのは何故だ。
でも実はゴールデンタイムの男どもの中では(現段階では)一番頑張ってるのではないか&上手く行っているのではないかという落ちでちょっと救われた気分。
そう、現実は現実。妄想は妄想。どっちも否定できないのでありました…。
しかしこの方は、登場人物が悩んだ末に「自分の指針」を見つけて、これからもいろいろあると思うけど、それに従って頑張っていくしかないよね(前向きな意味で)、だって自分って自分以外の何者でもないし、っていうのを書くの -
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父親がもう帰ってこない竜児。父親が帰ってきた大河。恋愛から家庭環境まで、類似点の多い大河が「救われ」かけているのに、それを拒否することを、竜児は理解できなかったのかもしれない。「俺はこんな顔だから 人よりも正しく優しく生きなければいけない」というモノローグにあるとおり、竜児は一般的な(悪く言えば杓子定規な)正しさを当てていたのだ。親と子は一緒にいるべきだ、という正しさ。
しかし、実乃梨は「人」を見ていた。親である前に親たる「人」であるかどうか。そのズレによって竜児と実乃梨はケンカし、大河が巻き込まれる形に……さらに、それに竜児が気づくのは、大河が娘としての晴れ舞台・ミスコンに立った瞬間だと -
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勘違いし、分かり合い、すれ違って、また近づこうとする。恋のエッセンスがふんだんに詰まった第2巻。
竹宮作品のいいところはメインキャラ以外の恋愛もきっちり描き、さらにそれをヒーロー、ヒロインの恋愛にも絡めるところだ。この巻では穂高と仁希のすれ違いと、温ちゃんと蘇我のすれ違いを並列に進め、最終的に穂高と温ちゃんのところでつなげている。この穂高と温ちゃんが二人して泣くところの可愛さときたら!
やるだけのことはやった温ちゃんを見習って、自分も行動を起こした穂高。それを受けての、最後の仁希のあの顔。仁希は何を思うか、今から次巻が楽しみだ。仕方のないことだが、もう少し早く出てくれたら……。
余談だが -
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「夏の女王」(そして鼻血ヒロイン)水泳部・阿波谷仁希に憧れるまんが部部長・吉松穂高。部室からただ仁希を見つめるだけの日々を送る穂高だったが、ひょんなきっかけで二人は「ともだち」になる。穂高が浮かれるのも束の間、彼の耳にある「噂」が入り込んで……。
竹宮ゆゆこが原作を務めるオリジナルコミック。思春期の爽やかさに、恋に必須の憧れ、すれ違い、ちょっとしたことの嬉しさ、思い込み。そこに「家庭」の問題を織り交ぜてくるあたりがとても竹宮らしい。
家庭は、一般的なイメージ以上に人間関係の問題が詰まっているエリアだと僕は思う。それを絡めることで、登場人物の後ろにより深みが感じられるのだと思う。思春期ならば尚