竹宮ゆゆこのレビュー一覧
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「お前の全てが燃え上がる。」
表紙の透明感あふれるイラストに惹かれて
きっと繊細な家族愛や恋を綴った作品なのだろうと
購入しました。
内容を読み進めてまず思ったこと、
「表紙詐欺!!」
冒頭で不倫相手の妻に刃物で襲われ
命からがら逃げながらもギャグ調。
絶縁した初恋の男性、
醍醐と偶然再開をする場面でさえギャグ調。
主人公は口を開けばおまえ、うんこ、きもいなど
お世辞にも言葉遣いはよくありません。
いい意味で期待を裏切られ、
主人公のあまりの歯に衣着せぬ物言いに
小説の帯では電車で泣いたとありましたが、
私は電車で笑ってしました。
面白いけれど、
ずっとこの調子だったら疲れ -
Posted by ブクログ
ネタバレ派手な要素はないのに、ダメダメな人間しか出てこないのに、
なんだか分からないけれど、
妙に惹かれる。
人に説明しようとするとうまく言葉にできなくてもどかしいけれど、
なぜか、読み終わってもずっと忘れられず胸に残る一冊というのが
年に数回ある。
それは本読みには幸福な出会いであり、
読書の醍醐味と言えるだろう。
僕にとってのそんな一冊がコレ。
まず、センス抜群の表紙のイラストとPopなレイアウトに一目ボレ。
手に取らずにはいられないその表紙の素晴しさよ。
CDならジャケ買い間違いなしだろう。
そして『知らない映画のサントラを聴く』という
吸引力に優れインパクトあるタイトルをひとたび読んでしま -
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クリスマスに実乃梨に告白することさえもしりぞけられた竜児は、新しい年を迎えてまもないうちに、2年生最後の一大イヴェントである修学旅行がはじまります。
大河は、実乃梨が竜児を拒んだのは、実乃梨が親友である自分と竜児との仲を誤解しているためだと考え、あくまでも竜児の恋を応援しようとします。一方、北村に想いを寄せていた木原摩耶(きはら・まや)と、そんな彼女の行動を茶化した能登久光(のと・ひさみつ)とのあいだでケンカがはじまってしまい、そのことがきっかけで竜児や大河を中心とする、これまで危ういバランスをとってきた人間関係が、一気に崩壊の危機に直面することになります。
そんななか、大河が遭難するとい -
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「俺はそんなことでおまえに対する見方を変えたりしねえよ。おまえは誰かの奥さんにとっちゃ殺したいほど憎い相手だったんだろうが、それは俺には関係ねえ。俺とお前の関係には、他の誰も関係ねえ。」
『そんな私を誰がどう思ってるいるかなんてことも、心の底からどうでもよかった。なにを言われたって相手にしなけりゃ無音と同じだ。利用されてる? 使用している? あわれ? あばずれ? 汚らわしい? いずれ刺される? そんなのお互い様なんだよ。』
『酸素を使って、電気を使って、ガスを使って、水を使って、インフラに寄生して。倫理を破壊して人を傷つけて、食い扶持すら人から盗んでる。それが私という人間だ。生み出せるのは -
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アニメが放送されていた頃に興味を持って買って、そのまま数年間寝かせるという自分の悪いクセと向き合うべく手に取った。アニメは最後まで見たので内容は大体把握してるし、登場人物も「おー久しぶり」くらいの親しみが持てる距離感。
まず最初に感じたのは、世間一般で言われる「小説」と「ライトノベル」の違い。ライトノベルを手に取ること自体が久しぶりだったんだけど、自分が思う「小説」に比べて情景描写に割く文章量がすごく多いと感じた。ふわふわとした区別になるけど、小説が「人間」を書くことに重きを置いているような気がするのに対して、ライトノベルは「物語」を重視した読み物なのかもな、なんてことを思った。ただでさえファ -
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クリスマスイブに実乃梨に振られた竜児は年末年始をインフルエンザで過ごし、憂鬱な気分のまま新学期を迎える。大河は竜児からの独立を宣言し、実乃梨は以前と同じように竜児に話しかけ、亜美はいつも以上に苛ついていて……。そんな不安定な状態の中一行は修学旅行で雪山に向かうこととなる。
実乃梨が竜児を振ってしまった事で本来なら不必要な混乱が生じている。こういった空気はそう簡単に元通りにはなりはしない。竜児が言っていたようにもう既に『全然何でもなかった』で済ませられる領域を超えてしまっている。これから彼らがどのように悩み、どのような選択をして行くのか非常に興味深い。作者の丁寧な描写をこれからも拝見したい -
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想像以上に登場人物の心理が細かく描かれていることには感心せざるを得なかった。
難しい展開が続いている。竜児は大河の隠していた見えない傷に触れた事でこの辺りから大河を気に懸ける様になったのだろうか。大河の方は遂に自分の心に気付いてしまい、まさしく『夢は終われど現実は続く』状態だ。クリスマスにはサンタが来るという夢は終わり、自分はずっとそばに居てくれた人間が好きだったという現実にぶち当たる。
それにしても実乃梨には辛い展開が続くなぁ。本人としては守りたい、心から大切にしたいものがあるからこその行動なんだけど、それが竜児にとっても実乃梨にとっても良い結果を残さない行動になってしまっているか -
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ネタバレ冒頭、静岡での万里。
高校卒業直後に落ちた橋までジョギングして。
そこでパーカーから 丸い小さな物 を落としてしまう。
前回の続きの棒立ちの万里。
駅にてずっと『別れ』を香子から切り出され動けない。
時間が経って、香子の父が車で登場。
助手席に万里を乗せ、万里のマンションまで送られる。
が。
降ろされてもエントランスで固まったまま。
動けない万里を動かしたのはまたしもNANA先輩。
万里に付き添って。聞き上手に聞いてくれる。
カフェオレを買ったNANA先輩。
お汁粉を見ずに引き当てた万里。
その万里に『泣いとけ』と。
お汁粉並みに甘いNANA先輩。
香子と再び駅で出会う。
父親を万里に差し -