竹宮ゆゆこのレビュー一覧

  • 応えろ生きてる星

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    結婚式の前日に、見ず知らずの女性にバーで、突然のキス。そして結婚式で花嫁に逃げられと言う展開。

    「間違ってみなければ、わたしにはその大きさすら、きっと永遠にわからなかった。」

    出会いと別れは表裏一体。別れがあるから、出会いがある。大切なのは前を向いて歩けるかどうか。自分は絶対に幸せになる。夢を叶える。ふたりのベクトルが同じなら、別れすらもプラスなのかなと思う。

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    2017年11月29日
  • おまえのすべてが燃え上がる(新潮文庫nex)

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    軽快過ぎる会話と青葉さんとのやり取りは好きだったし、青葉さんと昼飯に行く時の会話はぐっときた。そして最後はあれよあれよとこうなるのかという驚きもあったけど、睦月については結構最初の頃から想像がついたし、似たような設定の小説も読んだ記憶がある。なので面白かったけど☆4つです。

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    2017年07月05日
  • あしたはひとりにしてくれ

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    ネタバレ

    新作が出たら追いかけようと決めている作者の一人、竹宮ゆゆこ氏の作品。私的には久し振りに「当たり」。瑛人がアイスに出会い、幼いころから持っていた鬱屈とした気持ちを解きほぐしていく、そんなやりとりが文章を読んでいてなんか温かい気分にさせてくれた。やっぱり人と人との触れ合いは大切なんだな。ラノベチックな設定は一般文芸ではどうかと思うけど、登場人物の心の内面を文章にするのがこの人は旨いなと読んでいて思う。新作も出ているので、これも機会を見つけて読んでいきたい。感想はこんなところです。

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    2017年06月22日
  • あしたはひとりにしてくれ

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    「あしたはひとりにしてくれ」
    読み終わったあとタイトルを見返すと、瑛人が思っいきり笑いながら叫んでるのが頭に浮かんできた。
    アベコベでシュールな展開に、冒頭の猟奇的な描写は何だったのか?と思いながら読んでいましたが、あのシーンのお陰で、瑛人の言動に常に冒頭のシーンがチラついて不安定な精神状態が体感できた気がする。自分が持っていてもいいもの、抱え込んでいていいもの。生きていくのにも、ある程度重みが必要だなと改めて思いました。
    スピード感があって、読みやすかったです。

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    2017年04月09日
  • ゴールデンタイム2 答えはYES

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    読み始めてから読み終わるまでに2ヶ月以上の時が流れた……仕事が忙しかったなんてのは言い訳で、修羅場を脱してからひと月半ひたすら腑抜けていた。昔放送してたアニメを見てたから話の流れは把握できてるけど、この二ヶ月まともに本を読んでいないことが問題なわけで。つーかこれ、本の感想ですらないわけで。
    来月からまた頑張りましょう。

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    2017年03月31日
  • 知らない映画のサントラを聴く(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    朝野がいなくなって2年が過ぎても知らない映画のサントラを聴いて朝野を思い出し切なくなる枇杷を思うと悲しい。でも、朝野と昴からこの美しい世界で生きていくことが幸せとだと気づかせてもらえて。枇杷の花言葉は昴から枇杷への想いなのかな。そうならいいな。辛くても生きていかなくちゃと思うから。その為には、一人じゃなくて誰かが必要だし、その相手が誰でも罪と言わなくていいと思う。

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    2017年01月24日
  • あしたはひとりにしてくれ

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    相変わらずのゆゆこ節。 
    感動の涙は出なかったけど、結構好き。 だいぶ好き。 
    なんか好きなんだよなぁゆゆこ節。 
    感情を思いっ切りぶつけてるからかな。
    100%感情で出来ている青春(?)小説です。 

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    2017年01月02日
  • ゴールデンタイム1 春にしてブラックアウト

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    アニメが放送されていた頃に興味を持って買って、そのまま数年間寝かせるという自分の悪いクセと向き合うべく手に取った。アニメは最後まで見たので内容は大体把握してるし、登場人物も「おー久しぶり」くらいの親しみが持てる距離感。
    まず最初に感じたのは、世間一般で言われる「小説」と「ライトノベル」の違い。ライトノベルを手に取ること自体が久しぶりだったんだけど、自分が思う「小説」に比べて情景描写に割く文章量がすごく多いと感じた。ふわふわとした区別になるけど、小説が「人間」を書くことに重きを置いているような気がするのに対して、ライトノベルは「物語」を重視した読み物なのかもな、なんてことを思った。ただでさえファ

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    2016年10月30日
  • とらドラ8!

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     クリスマスイブに実乃梨に振られた竜児は年末年始をインフルエンザで過ごし、憂鬱な気分のまま新学期を迎える。大河は竜児からの独立を宣言し、実乃梨は以前と同じように竜児に話しかけ、亜美はいつも以上に苛ついていて……。そんな不安定な状態の中一行は修学旅行で雪山に向かうこととなる。

     実乃梨が竜児を振ってしまった事で本来なら不必要な混乱が生じている。こういった空気はそう簡単に元通りにはなりはしない。竜児が言っていたようにもう既に『全然何でもなかった』で済ませられる領域を超えてしまっている。これから彼らがどのように悩み、どのような選択をして行くのか非常に興味深い。作者の丁寧な描写をこれからも拝見したい

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    2016年08月29日
  • とらドラ7!

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     想像以上に登場人物の心理が細かく描かれていることには感心せざるを得なかった。

     難しい展開が続いている。竜児は大河の隠していた見えない傷に触れた事でこの辺りから大河を気に懸ける様になったのだろうか。大河の方は遂に自分の心に気付いてしまい、まさしく『夢は終われど現実は続く』状態だ。クリスマスにはサンタが来るという夢は終わり、自分はずっとそばに居てくれた人間が好きだったという現実にぶち当たる。

     それにしても実乃梨には辛い展開が続くなぁ。本人としては守りたい、心から大切にしたいものがあるからこその行動なんだけど、それが竜児にとっても実乃梨にとっても良い結果を残さない行動になってしまっているか

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    2016年08月29日
  • 知らない映画のサントラを聴く(新潮文庫nex)

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    あらすじが一言で表現できない。タイトルにひかれて読んで、タイトルの意味が最後になってようやく分かって、でもこのタイトルでなくてもいいかもと思いながら読み終えた。最初話に入れなくてどうかと思ったけれど、途中から面白くなってきた。
    2016/8/25

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    2016年08月25日
  • 知らない映画のサントラを聴く(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    恋愛諸説かといわれると?ですがエンタメとして面白い!
    会話のテンポも、台詞も独特で、それだけでも読む価値が有りですね。
    全体としてテンションの高い文章ながら、お互いに、贖罪として惹かれ合っている、寂しさも伝わってくるから不思議です。
    最後のタイトルを回収は、意味がわからない気もしますがニュアンスは分かるきもする、そうやって世界と向き合っていくということですか。

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    2016年06月15日
  • 知らない映画のサントラを聴く(新潮文庫nex)

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     この人の小説は『とらドラ!』以来。新潮文庫nexという新レーベルの第一陣。会社は「ラノベではない」と発言したらしいが、バイトしてた書店ではライトノベルの棚に差してあった。

     主人公支店と三人称の間をさまよいながら疾走感のある文体で話が進んでいく様子は、この作者の魅力なのかなと思う。主人公が抱えている閉塞感は相当なものだろうから、書き手が変わったら窒息してしまうかも。
     主人公の枇杷(びわ)、親友の元カレである昴とともに、過去に縛られ動けなくなっている。罪滅ぼしはしたくても、死んだ相手にそんなことができるはずもなく。ただ、渦中にいる人間がそれを「できない」と気づくことは難しいし、勇気がいる。

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    2015年10月18日
  • ゴールデンタイム8 冬の旅

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    ネタバレ

    冒頭、静岡での万里。
    高校卒業直後に落ちた橋までジョギングして。
    そこでパーカーから 丸い小さな物 を落としてしまう。

    前回の続きの棒立ちの万里。
    駅にてずっと『別れ』を香子から切り出され動けない。
    時間が経って、香子の父が車で登場。
    助手席に万里を乗せ、万里のマンションまで送られる。
    が。
    降ろされてもエントランスで固まったまま。
    動けない万里を動かしたのはまたしもNANA先輩。
    万里に付き添って。聞き上手に聞いてくれる。
    カフェオレを買ったNANA先輩。
    お汁粉を見ずに引き当てた万里。
    その万里に『泣いとけ』と。
    お汁粉並みに甘いNANA先輩。

    香子と再び駅で出会う。
    父親を万里に差し

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    2015年10月09日
  • 知らない映画のサントラを聴く(新潮文庫nex)

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     親友の死に対する罪の意識や、自分の将来への不安を抱える崖っぷちニート主人公が、親友の元カレと出会ったのをきっかけに、負のスパイラルから一歩踏み出そうとする物語。
     本来は決して明るくはないストーリーだと思うけど、勢いあふれる文章やテンポのいい掛け合いで、暗くなりすぎず、むしろ笑わせてくれる。一方で親友に対する気持ちは真摯で、不謹慎な感じもしない。センスのいいユーモアだと思う。恋愛要素を入れたことについては賛否両論あるみたいだし、宣伝文句にあるような定番の「恋愛小説」ではないと思うけど、これはこれでいいと思う。

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    2015年10月06日
  • ゴールデンタイム2 答えはYES

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    同じサークルに入り、親友になってみた2人。
    そして大学生らしく、飲み会に繰り出した。

    人間関係やら展開やらも気になりますが
    一番気になるのは240円の弁当です!
    恩返しに入ったサークルにいる、元同級生で
    仲が良かったどころではないと思われる先輩。
    一体過去のあの時、どう返事をしたのか、が
    微妙に分かる1冊です。
    というか、要所要所に出てくる元身体の持ち主が
    おっそろしいほど気になります!

    最後にはどうにかこうにかなりましたが
    締まらなさすぎる最後。
    ちょっと前までシリアスでいい感じだったのに…w
    警察、仕事早い(?)です。

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    2016年06月25日
  • ゴールデンタイム6 この世のほかの思い出に

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    ネタバレ

    起承転結の転にあたる巻。

    万里が香子と喧嘩して、初めて香子の不安を知る。そして万里は過去と向き合うことを決め、リンダと共に同窓会に参加することを決める。万里はあれだけ恐れていた過去が、自ら拒絶していたからだと分かり、心が軽くなる。ここら辺のカタルシスはさすが。記憶喪失なんて分かりにくい属性だったけれど、要は過去の自分との決別と受容がテーマだったのね。続刊も読みたい。リンダがヤナっさんと付き合うことになるかが気になる。千波に救済を。

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    2015年01月03日
  • ゴールデンタイム3 仮面舞踏会

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    ネタバレ

    ■よかったところ
    こうなることはわかっていた! と思うのに、香子とうまくいってよかったね、と思わせるところがすごい。
    それと同時にリンダは!? と相反する感情をもつ主人公(体は1つ)にやきもきしてしまう。
    恋愛を丁寧に描いているので、気持ち的にいい意味で忙しくてどんどん次が読みたくなる。
    こんなお話書きたいな、と素直に思える。

    ■悪かったところ
    しいてあげるならば、香子とヤナっさんの関係がもやっとしているのが気になる程度。
    香子がヤナっさんに優しいのを見るのは心穏やかでないのだけれど、小さい頃の関係性がもうちょっと見えていたならばすんなり受け入れられたのかも?

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    2014年11月24日
  • ゴールデンタイム2 答えはYES

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    ネタバレ

    ■よかったところ
    すごく何か大事件が起こるわけではないのだけれど(登場人物たちにすれば一大事だろうけれど)ぐんぐん引き込まれる。
    一体何にそんなに惹かれてしまうのだろう?
    文章なのか、内容なのか…。
    幽霊になってしまった万里がいつも切ない。

    ■悪かったところ
    これといって見つからないのだけれど、しいて上げるならば日常のお話なので大きな起伏は感じられない気がする。(でも面白いのだけれど)

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    2014年11月24日
  • ゴールデンタイム1 春にしてブラックアウト

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    ネタバレ

    アニメでちらりと見たことがあり、その時から面白いなとは思っていたけれど、原作の方がすごかった。
    しかもとらドラの作者さんだったなんて! すごいなぁ。

    ■よかったところ
    三人称で進むのかな、と思ったら時折一人称が…その理由は主人公の人格が二つにわかれているから。
    記憶喪失の主人公と、元主人公の人格という二つの視点があり、非常に興味深い。
    全体のテンションは高めなのに、この主人公の暗い過去がいい案配で入って来るので物語りに深みがあるように思う。
    文章も読みやすくとても好み。
    香子のキャラがインパクト大で、でも憎めなくて私は好き。

    ■悪かったところ
    ヤナっさんがちょっと嫌な人に見えてしまう。

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    2014年11月24日