竹宮ゆゆこのレビュー一覧

  • 心臓の王国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    緩急が強過ぎて心臓が置いてかれてしまう。せいしゅんと命に向き合う、確実なフィクションにも関わらず妙に現実を考えさせられる面白い作品だった。ただ、その面白さに到達するためには序盤のライトノベルなノリに慣れないと辿り着けない。このノリがあるからこそ、終盤の展開に戸惑うのだが、一定数離脱してしまう人はいるのだろうと思うと勿体無い。ラノベ慣れは必須。最初ファンタジーかと思ったら茶番劇があり、そこからせいしゅん、そして命と向き合う本音と恐ろしい事実が待ち受ける。

    それにしても、17歳の友情は眩しい。

    病気の妹に対してのいなければ良かったのにというコウタロウの本音は強く共感できる子どもの気持ちを表現し

    0
    2025年01月19日
  • 心臓の王国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんとなく冒頭から、『わたしを離さないで」みたいな流れになっていくのかな…と思いつつ読んだ。
    ラノベ調の青春パートが、楽しいけど、物語の起伏が少なく読むのが苦痛だった。ハッピーエンドでよかったね。

    0
    2024年10月31日
  • 心臓の王国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『読書メーター読みたい本ランキング1位!』の帯に踊らされて読んだせいで★×3.5かな...読書メーターってどうなん...

    文章と内容がめちゃめちゃにライトノベルで読むのかしんどかった。いや、ライトノベルは普通に読むよ?ただこんな一般書のふりした分厚めの本でこのノリはなかなかに。(読み出してから知ったがとらドラの人なんや?読んだことないけど名前は知ってた)
    アニメ映画だったら普通に面白くみれたと思う。ただ個人的に大オチと終わり方はあまり好みでないかも…

    0
    2024年07月30日
  • 心臓の王国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    正直好みでない。

    自分語りの「最強」青春ものの軽い語り口調にまず疲れる。キャラクターも強烈だが、輝くどころか痛々しい。

    タイトルとイントロダクションから、テスカトリポカの流れを予想したらまあ概ねその通りで。新興宗教に無敵の人まで絡めたものだから、カオス。

    0
    2024年07月07日
  • 知らない映画のサントラを聴く(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    癖の強い文体に戸惑った。
    親友を亡くした主人公がその元彼と同棲するという話だが、物語の輪郭をあえてぼかしているような印象が強い。あえてとっ散らかしたまま突っ走るのには驚いたが、この奇妙な文体と作風にはそれがマッチしていて勢いのままに読めてしまった。ストーリーというより掛け合いに独特のセンスを感じた。

    0
    2024年06月28日
  • 心臓の王国

    Posted by ブクログ

    読み始めはボーイミーツボーイなラノベかなと印象を受け肌に合わないかもと思いながら読み進めていましたが、後半にかけて雰囲気が変わり今までの話がより鮮明になりこれはもう一回読んだ方がいいと思えるほどでした。文章自体は堅苦しくなく人物も多くないので読みやすいと思います。

    0
    2024年04月08日
  • いいからしばらく黙ってろ!

    Posted by ブクログ

    結婚も就職も失ったまま大学の卒業を迎えてしまった富士が、崖っぷち劇団に転がり込んで「生きてる!」と叫ぶために生きる話。

    崖っぷち劇団バーバリアン・スキルの団員は全員超個性的で演劇バカ。
    特にリーダー南野の「世界の中心は俺!」マインドは鬱陶しくも美しい。

    主人公の富士が吹っ切れてからの物語の勢いがいいです。後半からが怒涛。
    命が燃えてる!生きてる!って物語が叫んでる。

    0
    2024年04月03日
  • 心臓の王国

    Posted by ブクログ

    鬼島雄太郎が夏休みのある日出会ったのは、不思議な頓珍漢なアストラム神威という男子。
    一生会うこともないと思ったところに、転校生として高校に、しかも同じクラスにやってきた。
    青春しに来たと宣言し、雄太郎にベッタリ。
    どこかちぐはぐで、世間を知らない神威に振り回される日々。
    しかし、病気で入院する妹の字以子の存在を知られてしまうことで、2人の関係は変わっていくことになる。

    最初はまとわりついてくる神威にうんざりしながらも、少しずつクラスに溶け込んでいく姿にほっとするや束の間の、文化祭。からの、生い立ち話。
    もしや…が、割とえぐい事実に、どこか遠い話が、現実にあるかもしれないというリアルさとなり怖

    0
    2024年04月02日
  • 心臓の王国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『こどもはみんな愛されて幸せになるために生まれてくるんだ』

    17歳という年は、大人になる一歩手前の、まさに "せいしゅん" 真っ只中の特別な1年なのだ。


    最初のプロローグで、なんかカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」っぽいな〜と感じた。
    それもあってなんとなく話の展開は想像ついてたんだけど、いざ読み出してみると、あれ?やたらとライトで明るいじゃないか〜!

    主人公は高校生の鋼太郎と留学生のアストラル神威(スゴい名前!)の、共に17歳の2人。
    神威は今まで経験した事のない"せいしゅん"を味わってみたいのだという。

    全500ページほどあ

    0
    2024年03月29日
  • 心臓の王国

    Posted by ブクログ

    メディアワークス文庫とかで出したほうが良かったんじゃないかな〜新潮社nexとか。本好きには察してもらえると思うけれど、そんな感じのライトな文章。悪くなかったのだけれど、同じテーマでもっと重厚な文章で読んでみたかった。

    0
    2024年02月18日
  • 心臓の王国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    鬼島鋼太郎。17歳。
    夏休みのある日、ロングヘアーで白いワンピース状の服に身を包む美青年と橋の上で出会う。
    「アストラル神威」と名乗る彼は、『せいしゅん』をするために橋の上から川に飛び込んで溺れそうに。

    数日後、神威が鋼太郎の通う高校の同クラスへ転入してくる。
    青春を謳歌しようとする神威に巻き込まれながら、鋼太郎と高校生活を送り始める。
    神威が乱入したことにより、鋼太郎の人生は大きく変わり始める。
    妹の宇以子(うーちゃん)は心臓移植しか生き延びる手がなくて。
    それを疎ましいと思う自分が嫌な鋼太郎は、仮面を被っていた。
    それを純真に神威が引っ剥がす。

    引き換えに、神威の過去を見せつけられる。

    0
    2024年02月03日
  • 心臓の王国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ブロマンス小説が読みたくて手に取った。序盤からラノベ的な文章の青春小説で、高校生のやり取りを読むのがしんどく挫折しそうになったが、この後に展開していくのを期待して読んだ。
    命に関しての倫理的な問題、心臓移植、臓器売買、新興宗教、終盤に物語が一気に動き出しすごかった。
    これはアニメで観たい。

    0
    2024年01月31日
  • 心臓の王国

    Posted by ブクログ

    途中まではただただ、一体何を読んでるんだ??これ、最後まで読み切れるやろうか…といったよく分からない感じだった。
    三章に入ってようやく面白くなってきたー!
    391ページに息を呑む展開!!!
    403ページでぐっと掴みこまれた感じ。
    全然510ページ。
    とんでもなく長ーい前フリ、もうちょっとコンパクトにして、391ページ以降をもっと広げて欲しかったなぁ。

    0
    2023年12月31日
  • 砕け散るところを見せてあげる(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ふわふわとした気持ちで終わって
    考察読んでザッと2周してハッとした
    んなわけないだろうな…という気持ちを抱えながら
    6〜7割読んで一気にどんでん返し。
    でもまぁ思ってたよりそうでもなかったかな、
    なんて思ったけどさらにまたひっくり返し。
    よかった!けど私の好みにガッツリと
    ハマったかと言われたらそうでもなかったかな…?

    0
    2023年12月07日
  • 心が折れた夜のプレイリスト(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    竹宮ゆゆこさんといえば、とらドラなんだろうけれど、それは読んだことも観たこともないんだよね。

    他の著作は結構読んでいるけれど、今回の作品のキャラクターもぶっ飛んでいて、ある意味面白い。

    その中に、大切なことが詰まっている感じが結構好き。

    ラーメン食べたくなるような、逆に食べたくなくなるような。

    0
    2023年10月02日
  • 心が折れた夜のプレイリスト(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    何やろ、この疾走感……。ジェットコースターみたいに目紛しく進んでいって勢いそのまま読み終わった。怪奇現象(?)に巻き込まれる萬代と変態で面倒見の良い先輩。この先輩が出て来るともう疾走感がエグい、思わす吹き出すくらい面白い。

    0
    2023年08月06日
  • あしたはひとりにしてくれ

    Posted by ブクログ

    感想
    おばけに監視される。実はいないのかもしれない。だけど確かに視線は感じるし原因も知っている。だからきっと明日も一人きりになれない。

    0
    2023年06月01日
  • 応えろ生きてる星

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    やっぱり正体と目的が分からないといったサスペンス要素?のある物語は続きが気になってしまう
    朔の自由奔放なキャラクターもすごく魅力的で、朔と廉次の関係性も、2人が一緒にいてすごく楽しいのが伝わってきた
    だからこそ、ハッピーエンドで終わってくれたことが嬉しい!

    0
    2023年05月25日
  • あれは閃光、ぼくらの心中

    Posted by ブクログ

    【交わる筈もない孤独な星が交錯しあって、夜空に輝きを放つ】

    ピアノ一筋の幸紀は、思わぬ挫折により家出し、ホストである弥勒に拾われ、奇妙な共同生活を始める物語。

    ピアノが生き甲斐だったのに、居場所を失くして途方に暮れる幸紀を救った弥勒。
    彼の住居に転がり込むとそこはゴミ屋敷のような汚部屋で。
    ピアノ以外何も知らない幸紀と家族に対して問題を抱える弥勒。
    互いに孤独な星を抱える彼らは部屋を片付ける事で居場所を作る。
    互いに暗い喪失を抱えながらも繋がる事で生き永らえる。

    各々の日常に戻っても彼らにはきっと生きる意味があるのだ。

    0
    2023年03月07日
  • あれは閃光、ぼくらの心中

    Posted by ブクログ

    真逆なようでどこか似ている2人が惹かれあい、別れ、生きる意味を見つけて再び出会うまでが丁寧に書かれています。
    ライトノベル的なノリが多く(特に序盤)読むのに少々気力がいりましたが最後には心がほっこりしました。
    こういうブロマンスもっと増えてほしいなぁ。

    0
    2023年01月31日