嶽まいこのレビュー一覧
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とても可愛らしい表紙絵と挿絵に釘付けになりました。
主人公、彦坂豪太郎くん(中2、野球部、編みぐるみ作りが好き)と同級生、篠田くん(ヤングケアラー、不登校、宇宙へ行く夢をもつ)の友情の行方を見守る気持ちで読みました。
思春期の繊細な心の揺れが丁寧に描かれ、途中、ほろっとする場面もありました。「自分に正直に生きているかな?」「色眼鏡で物事を見ていないかな?」考えさせられました。読み終えた後、爽やかな風が吹き抜けていくように感じました。豪太郎くん、篠田くんに幸あれ!
登場人物のキャラが立っていて読みやすく、職場体験や部活動のことも盛り込まれているので、中学生が感情移入しやすい作品だと思います -
Posted by ブクログ
「雨そのものというより、雨の日が好きなんだ。」
小学6年生の七海は、お母さんが再婚して、新しいお父さんとお姉ちゃんができた。家族が増えてうれしいはずが、体が弱くて入院中の姉に、お母さんもお父さんも付きっきり。お母さんまでうばわれたような気持ちになる。
それに、自分だけお姉ちゃんに面会させてもらえない。なぜだろう。両親がいない日、七海はないしょで姉がいる病室をたずねることにするーー。
きれいで人気者の友だちと自分をくらべて落ちこんだり、病気のお姉ちゃんを「かわいそう」と思ったり、うらやんだり……。そうして悩みながら、七海は、自分や相手と向き合っていく。
七海は、友達、母親、父親、そしてお -
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面白い
前々からタイトルが気になっていたのですがやっと読めました。それぞれの悩みに対してここのスーパーに売っているのものを使ってお話が進んでいくのが面白くてもっと早く読めばよかったなと思いました。クスッと笑えるのでおすすめです。
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バッドエンドとは言わないけれど、これでいいのか?と苦笑いしちゃうような顛末がある意味良かった。
内容自体はありがちだけど、好きな人は好き。あとは訪れる人の問題と、”商品”の意外性のあるバリエーション次第かな。 -
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御手洗家炎上する。
が一回区切りで夏まで読めないらしい。。。
非常にこれからの展開が気になる!!
もちろん他の漫画も面白いので読んでもらいたい雑誌です -
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ほっとする~
一話完結で、一話一話、どれもいいです。
読み終わるとなんだかホワッと心が温かくなるような……
感動もの!みたいな押しつけがましいところがなくて
ただ、ほんわかします。
仕事帰りの疲れた心に効きます。 -
Posted by ブクログ
また一人、優れた才能を持つ漫画家に出会えた
嶽先生の才能を見出し、育て、一冊の本を世に出した編集者さんに感謝したい
さすがに、市川春子先生や九位諒子先生が現在いる次元には、まだ至っていない。けど、確実に、そこまで自力で登りつめられる、と断言できるだけの「何か」を、この『なんてことないふつうの夜に』から感じる
掌編集だけあって、内容は多岐に渡っている。恋愛になりかけているモノがあるかと思えば、ファンタジー感が微かに漂っているものまである。言い方こそ悪いだろうが、手あたり次第。嶽先生、描きたいモノを好きに描いてる。この、“ごった煮”感に、私は今後の期待を抱いているんだよな
ふつう、ってのは、ふつう -
Posted by ブクログ
新刊紹介を見て、読んでみたかった本。ちゅうでん児童文学大賞受賞作。自分の好きなことを人に言えずに、普通を装って無理している豪太郎。ヤングケアラーで、学校に登校していない篠田、髪を伸ばしている転校生男子、歩陸。男子ばかりの野球部にたった一人入っている花奈。豪太郎の周りにも「普通」に抗っている生徒たちがいる。見えているものだけではなく、その人の想いを知って理解しようとする優しい心をみんなが持たないとなあと強く感じた。よく似た設定の話はたくさん読んだけれど、妙にリアルで、ただめでたしめでたしでないところが、より深く考えさせられる。特に中学生に読んでほしい。色々考えるきっかけになると思うので、読書感想