中島久枝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
時代物ってあまり読まないけど、この著者の作品は読みやすくて好き。
読み始めたきっかけは和菓子が好きだったから。
他の作品も読んでるし、この牡丹堂ももう10冊目。
さらっと読めるけど、なにか心に刺さるときがあって。
今回タイトルにもなっている菊花ひらくの話の最後、
真面目に努力した人間が報われて、嘘ついて欺いた人間は引きずり落とされるのが、勝代いいなと思ってしまった。
昔の日本て、しきたりとか身分とかあって
そこから実力主義的なところも取り入れるとなると
難しいなって思ったり。
未だに慎ましさが美徳だと思ったりする人もいるし、
相当の対価を貰うのが当たり前だと思う人もいる。
頑張っても報われ -
Posted by ブクログ
日本橋牡丹堂シリーズ第九弾。
伊佐との祝言を経て、小萩は新しい生活へ。菓子への想いもまた。
牡丹か萩か、祝い菓子・・・祝言と新居の準備に力を尽くす。
そんな皆の気持ちを大事にしたい。菓子は二人を繋ぐ縁。
忘れがたみの大工道具・・・初めての長屋生活に慣れてきた頃、
伊佐が貰った亡き大工の形見が騒動を起こす。
雲海の城と御留菓子・・・見世に山野辺藩の顔になるような菓子の
依頼が。だが小萩は千草屋のお文の縁談が気になる。
菓子で巡る旅の思い出・・・某氏の話から、お文の覚悟を知る小萩。
では自分は?菓子への想いは何処へ?水江の言葉や
お滝の出産を経て、未来への気持ちを巡ら