中島久枝のレビュー一覧

  • おでかけ料理人 佐菜とおばあさまの物語

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    三益屋というお店がつぶれ、おばあさまと佐菜は2人で長屋に住んでいる。おばあさまは手習所を始めたが、すでに近くの手習所があって生徒は集まらない。佐菜は近くの煮売り屋で働いている。その店はおかねさんが、正吉を育てながらやっている店だ。佐菜には料理の心得があり、たまに料理を任せてもらえる。売り切れると嬉しい。やがて家に出張して料理を作る、おでかけ料理人をやるようになる。

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    2025年11月15日
  • おでかけ料理人 小豆の甘酒は魔法のひとさじ

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    〝おきんばあさんのべったら漬けを食べたら、よそのものは食べられない〟といわれているおきんがべったら漬けをカビさせた。
    佐菜のおばあさまは同じ話を繰り返すことが多くなり、勘違いも増えてきた。手習い所は相変わらずだ。

    本人たちは認めたくないだろうけど、人は老いる。

    たまたま町で出会ったおきんとおばあさま。タイプの全然違う二人だけれど知らない間柄だからこそお互い愚痴が言えた。 あの教養高く品のあるおばあさまが少し身近に感じられた。

    愚痴といえば愚痴をいう相手は選ばなくてはいけない。そのおかげで佐菜は陰で悪いうわさを流されてしまった。

    四話目の丈乃、そして佐菜、おきんもそうだが自分の仕事に誇り

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    2025年08月06日
  • しあわせガレット

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    ブルターニュの発祥のガレットやクレープ、
    画家ゴーギャンの作品をベースに
    ガレットとクレープのお店ポルトボヌールに勤め始めた主人公が店主やお客様との関わりで変化いく様子やお客さんの息苦しさ、居心地の悪さと向き合っていく様子を描いたお話
    これまでにも食べ物のを通して前を向くお話は読ませてもらった。
    今回の作品は息苦しさとどう向き合うのかの作者の考え方がはっきりと語られている様に思えた。
    そしてそれが、周りに流された方が楽と考えている自分がいることをはっきりと自覚させられて、どきっとしたし、アドバイスのようで背中を押された様だった
    「自分が食べるものは自分で決める」
    「自分で選んだ皿なんだから、ち

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    2025年07月10日
  • 湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ 満月の巻

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    この物語りの最終章です。
    あー残念 もったいない!
    最初の章 源太郎 母に会う
    養父のはからいで 源太郎は 母に会うことができました。
    源太郎は 又すぐ母親に会えると思っています。
    でも 本当は 元服するまでは 会えません。
    そうとは知らず なんせ思春期の男の子
    母親に優しくできません。
    それでも 母親は あの子に会えた!
    これからも 頑張って生きよう!
    と思います。でも源太郎は 後悔ばかり
    男の子が母親に優しくできる  っていくつになっても難しそうです。

    梅乃の母親が 本当は心中したんじゃないか?
    梅乃は調べ始めます。
    そうしたら お家騒動が出てきたり お化け退治が出てきたりします。
    心中

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    2025年07月01日
  • 湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ 十三夜の巻

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    4編の話しです。
    読み終わっても ずっと心に残ったのは 
    酢いかの災いでした。
    11才の真部源太郎に 友だちができた。
    石塚守之介という。
    駄菓子屋で万引きがおこる。
    犯人は太一という子か?
    駄菓子屋のおばあさんは 万引きが続くと 店を閉めなきゃいけなくなる。
    そのうち 源太郎の様子がおかしくなる。
    城山晴吾と紅葉と梅乃がお見舞いにいく。
    顔色も悪く 痩せて 布団にはいっめいた。
    本当のことを 今 話せ!
    晴吾と紅葉がいう。
    今 いわないでどうするの!
    守之介は 自分が万引きをやり 源太郎の袖にお菓子を入れていた。
    おまえも万引きの片割れだ。
    俺の子分になれ!
    と言われた。
    守之助は 源太郎が

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    2025年06月29日
  • 湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ

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    この前 このシリーズの終わりの方の話しを読んだので はじめの話しを読んでみました。

    火事で 姉とはぐれた梅乃
    お助け小屋を巡って 姉 お園の行方を捜す。
    行き場のなくなった梅乃に 如月庵の女将さんが声をかけてくれた。
    そこで部屋がかりとして働く

    花嫁御寮を泊める話し

    いいところに養子に行くので 泊まる話し

    小川堂の主人の娘が見つかったので お泊めする。

    それぞれの話しが みな訳ありで揉める
    揉めたあと ちゃんと収まるのでホッとする。

    最後に お姉ちゃんが出てくる。
    お姉ちゃんが働いていたお店に 火をつけて逃げたんじゃないかという話しを聞いていた。


    佐吉という色男がでてきます。

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    2025年06月26日
  • 湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ 十日夜の巻

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    プロローグがあり4編の話しです。
    うまい料理に極上のもてなし
    なんていうのを読むと
    又 美味しいものと 人情の話しだな!
    と思いましたが 肩透かし!
    私には 猫がしでかした不始末
    が一番身近な話しでした。
    可愛いがっていた猫2匹が よりによってご近所のお茶やさんの 高級な壺を割ってしまう。
    そりゃ せめてその壺 金継ぎにでも出さなきゃいけない。
    梅乃と紅葉のふたりは 金継ぎのお金を稼ぐために
    お茶やさんに手伝いに行きます。
    まあ お客もはいらないわけだわ!
    掃除もされてない!
    変な匂いはする。
    いろんなものが 風呂敷につつんで置いてある。
    片っ端から掃除し 説得してゴミやに出していく。
    お伝さ

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    2025年06月23日
  • かなたの雲~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(七)~

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    牡丹堂の皆んなは温かくやさしい。こんなお店のお菓子食べてみたいなと思う。小萩の成長も楽しみ。伊佐さんとも、やっと心が通じあえてよかった。

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    2024年10月11日
  • いつかの花~日本橋牡丹堂 菓子ばなし~

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    前に『まんぷく』というアンソロジーを読んだ時に面白くて、ずっと気になっていた作品。やっと読めました。もう十二巻まで出ててびっくり。

    主人公、小萩が江戸のお菓子屋"二十一屋"で、一年間と言う約束で親元を離れて働く。お菓子作りの修行が目的。小萩は内気な性格だけど、芯の強い子。お菓子を作りたいという気持ちが強く伝わってくる。江戸時代に女が菓子職人になれるのか分からないけど、頑張ってほしい。
    "二十一屋"の人達も良い人ばかり。みんな優しい。叱る時はちゃんと叱ってくれる。とにかくチームワークがいい。無理難題なお菓子の注文がくるとみんな一丸となって取り組む姿が、読んでて気持ちいい。

    京菓子VS江戸菓子

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    2024年10月06日
  • ねぎ坊の天ぷら 一膳めし屋丸九(六)

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    恋ってうまくいかないなーって思うとともに,
    ほんとうにこのおみせ行ってみたい!
    お近ちゃん良い子だな。

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    2024年06月04日
  • 匂い松茸 一膳めし屋丸九(八)

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    絵描きさんとして、苦悩しながらも成長していく作太郎さんを見ることができてよかった。

    お高さんとの関係も穏やかに進展して、二人らしくて良かった。

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    2023年08月06日
  • ひかる風~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(四)~

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    Audibleで聴いた。シリーズの始めはずいぶん現代風な時代ものだなあなんて思ってたけど、一気に4作目まで聞いてしまった^^;

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    2023年05月03日
  • 匂い松茸 一膳めし屋丸九(八)

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    よかった。
    人は 自分が 食べたもので できている。
    そのために 一生懸命 がんばる

    ただそれだけである。

    最後の「におい松茸ーー」が、特によかった。

    絵を描く作太郎と それを離れたところで支えながら自分も精進するお栄、それぞれの生き方を尊重している

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    2022年12月13日
  • 杏の甘煮 一膳めし屋丸九(三)

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    ゆる〜い人情話と、一膳めし屋の美味しそうな定食とご先祖様もこの界隈にいて、登場人物達とすれ違っていたかもしれない町の風景が心地良くて、大好きなシリーズものになった。
    お高さんと作太郎さんの恋の行方もドキドキ。お高さんが積極的に頑張ってて、応援したくなる。

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    2022年12月08日
  • ふたたびの虹~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(三)~

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    結構重いかもしれない話を(時代小説独特の「どうしようもなさ」みたいな?)さらっと書いてくれるのが楽しい。

    わりと、自由なんやな~って思うと肩の力を抜いて読める。そこがいい。
    でもみんな必死に生きてる真摯さもいいのよね。

    続編もリクエスト済。小萩ちゃんは主人公としてめっちゃかわいいし好きやけど、ここまで彼女の行く末が心配でない話も珍しいな。笑。

    いや、何やろね、小萩ちゃんは絶対に幸せになれるやろという安心感がある。そういうところもええねんな。

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    2022年01月23日
  • いつかの花~日本橋牡丹堂 菓子ばなし~

    購入済み

    江戸の菓子に魅せられた女の子・小萩。親戚のつてで日本橋の菓子屋「二十一屋」通称「牡丹堂」で働くことに。当初は「1年限定」の約束だったが、次第に菓子作りに夢中になり…


    小萩のスタートのお話。1巻かけてようやく進む道が見えてきた


    食べ物屋さんを舞台にした時代小説が好きなのでつい手が伸びる。すごくおもしろい! というよりもじんわり気軽に読めるところがいい。


    女性が職人を目指す! という点と、小萩が抱いているほのかな恋心がどうなるの? ってところがシリーズの中心になりそう

    #癒やされる #切ない #ほのぼの

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    2021年04月22日
  • 白子の柚子釜 一膳めし屋丸九(四)

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     松江の夏すずき、江戸の寒すずき、とか。松江に居た時、耳にしなかったですがw。楷書で凛としたいい女お高29歳、恋心を失わないお栄48歳、そばかすの可愛いお近16歳、鉄壁のトリオで営む一膳めし屋丸九。とてもいい店です。飲み屋で女を相手に占い(手相)もどきをする男、現代だけでなく江戸でもいたんですねw。私はできませんがw。中島久枝さんの料理シリーズも第四巻に。名調子です! 「白子の柚子釜」、2020.10発行。

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    2021年03月05日
  • 湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ

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    黒船来航間もない時代を舞台にしたお江戸人情譚は他人に優しい市井の人々の息づかいが聞こえてくるようで、日々の人間関係に疲れてやさぐれた気分をじんわりとほぐしてくれました。お宿の奉公人たちの連携の鮮やかさも胸のすく思いでした。

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    2020年04月05日
  • それぞれの陽だまり~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(五)~

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    フードライターの中島久枝さん、そのお菓子に対する造詣の深さは、読売夕刊連載コラム「甘味主義」でもお馴染みですw。お菓子作りを縦糸に、江戸の人情を横糸に絡めた「それぞれの陽だまり」(2019.12)、日本橋牡丹堂菓子ばなしシリーズ第5弾、いよいよ佳境に入っています(^-^)

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    2019年12月29日
  • 浮世の豆腐 一膳めし屋丸九(二)

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    フードライター、読売新聞夕刊に「甘味主義」というコラムを連載、中島久枝さんの「浮世の豆腐」、一膳めし屋丸九シリーズ№2、2019.10発行、面白くないわけがありませんね(^-^) 今回も快調です。丸九おかみのお高29歳、両脇をベテランのお栄48歳と元気なお手伝いお近16歳が固めます。昨夜のかつお、さやと豆の間柄、浮世の豆腐、梅はその日の難のがれ の4話です。

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    2019年10月30日