中島久枝のレビュー一覧
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〝おきんばあさんのべったら漬けを食べたら、よそのものは食べられない〟といわれているおきんがべったら漬けをカビさせた。
佐菜のおばあさまは同じ話を繰り返すことが多くなり、勘違いも増えてきた。手習い所は相変わらずだ。
本人たちは認めたくないだろうけど、人は老いる。
たまたま町で出会ったおきんとおばあさま。タイプの全然違う二人だけれど知らない間柄だからこそお互い愚痴が言えた。 あの教養高く品のあるおばあさまが少し身近に感じられた。
愚痴といえば愚痴をいう相手は選ばなくてはいけない。そのおかげで佐菜は陰で悪いうわさを流されてしまった。
四話目の丈乃、そして佐菜、おきんもそうだが自分の仕事に誇り -
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ブルターニュの発祥のガレットやクレープ、
画家ゴーギャンの作品をベースに
ガレットとクレープのお店ポルトボヌールに勤め始めた主人公が店主やお客様との関わりで変化いく様子やお客さんの息苦しさ、居心地の悪さと向き合っていく様子を描いたお話
これまでにも食べ物のを通して前を向くお話は読ませてもらった。
今回の作品は息苦しさとどう向き合うのかの作者の考え方がはっきりと語られている様に思えた。
そしてそれが、周りに流された方が楽と考えている自分がいることをはっきりと自覚させられて、どきっとしたし、アドバイスのようで背中を押された様だった
「自分が食べるものは自分で決める」
「自分で選んだ皿なんだから、ち -
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この物語りの最終章です。
あー残念 もったいない!
最初の章 源太郎 母に会う
養父のはからいで 源太郎は 母に会うことができました。
源太郎は 又すぐ母親に会えると思っています。
でも 本当は 元服するまでは 会えません。
そうとは知らず なんせ思春期の男の子
母親に優しくできません。
それでも 母親は あの子に会えた!
これからも 頑張って生きよう!
と思います。でも源太郎は 後悔ばかり
男の子が母親に優しくできる っていくつになっても難しそうです。
梅乃の母親が 本当は心中したんじゃないか?
梅乃は調べ始めます。
そうしたら お家騒動が出てきたり お化け退治が出てきたりします。
心中 -
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4編の話しです。
読み終わっても ずっと心に残ったのは
酢いかの災いでした。
11才の真部源太郎に 友だちができた。
石塚守之介という。
駄菓子屋で万引きがおこる。
犯人は太一という子か?
駄菓子屋のおばあさんは 万引きが続くと 店を閉めなきゃいけなくなる。
そのうち 源太郎の様子がおかしくなる。
城山晴吾と紅葉と梅乃がお見舞いにいく。
顔色も悪く 痩せて 布団にはいっめいた。
本当のことを 今 話せ!
晴吾と紅葉がいう。
今 いわないでどうするの!
守之介は 自分が万引きをやり 源太郎の袖にお菓子を入れていた。
おまえも万引きの片割れだ。
俺の子分になれ!
と言われた。
守之助は 源太郎が -
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この前 このシリーズの終わりの方の話しを読んだので はじめの話しを読んでみました。
火事で 姉とはぐれた梅乃
お助け小屋を巡って 姉 お園の行方を捜す。
行き場のなくなった梅乃に 如月庵の女将さんが声をかけてくれた。
そこで部屋がかりとして働く
花嫁御寮を泊める話し
いいところに養子に行くので 泊まる話し
小川堂の主人の娘が見つかったので お泊めする。
それぞれの話しが みな訳ありで揉める
揉めたあと ちゃんと収まるのでホッとする。
最後に お姉ちゃんが出てくる。
お姉ちゃんが働いていたお店に 火をつけて逃げたんじゃないかという話しを聞いていた。
佐吉という色男がでてきます。
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プロローグがあり4編の話しです。
うまい料理に極上のもてなし
なんていうのを読むと
又 美味しいものと 人情の話しだな!
と思いましたが 肩透かし!
私には 猫がしでかした不始末
が一番身近な話しでした。
可愛いがっていた猫2匹が よりによってご近所のお茶やさんの 高級な壺を割ってしまう。
そりゃ せめてその壺 金継ぎにでも出さなきゃいけない。
梅乃と紅葉のふたりは 金継ぎのお金を稼ぐために
お茶やさんに手伝いに行きます。
まあ お客もはいらないわけだわ!
掃除もされてない!
変な匂いはする。
いろんなものが 風呂敷につつんで置いてある。
片っ端から掃除し 説得してゴミやに出していく。
お伝さ -
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前に『まんぷく』というアンソロジーを読んだ時に面白くて、ずっと気になっていた作品。やっと読めました。もう十二巻まで出ててびっくり。
主人公、小萩が江戸のお菓子屋"二十一屋"で、一年間と言う約束で親元を離れて働く。お菓子作りの修行が目的。小萩は内気な性格だけど、芯の強い子。お菓子を作りたいという気持ちが強く伝わってくる。江戸時代に女が菓子職人になれるのか分からないけど、頑張ってほしい。
"二十一屋"の人達も良い人ばかり。みんな優しい。叱る時はちゃんと叱ってくれる。とにかくチームワークがいい。無理難題なお菓子の注文がくるとみんな一丸となって取り組む姿が、読んでて気持ちいい。
京菓子VS江戸菓子