杏の甘煮 一膳めし屋丸九(三)
  • 完結

杏の甘煮 一膳めし屋丸九(三)

726円 (税込)

3pt

3.5

じゃこや青じその入ったなすご飯、ふんわりとして甘辛い鰈の煮つけ、酒肴にぴったり豆腐のみそ漬け、男衆にも人気の杏の甘煮──面倒見のいい女主人のお高、少々毒舌だがしっかり者のお栄、ちゃきちゃきと店を動き回るお近の三人で切り盛りする「一膳めし屋丸九」は、常連客でいつもにぎやか。そんなある日、ちょっとうさんくさい男が店にやってきた。男は「丸九」の先代でお高の父である九蔵の下で働いていたというが……。旬の食材で作る毎日のめしには、お高の心模様も表れる。ますますおいしいシリーズ第三巻。

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一膳めし屋丸九 のシリーズ作品

全8巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~8件目 / 8件
  • 一膳めし屋丸九
    完結
    726円 (税込)
    日本橋北詰の魚河岸のほど近く、「丸九」という小さな一膳めし屋がある。うまいものを知る客たちにも愛される繁盛店だ。たまのごちそうより日々のめしが体をつくるという、この店を開いた父の教えを守りながら店を切り盛りするのは、今年二十九となったおかみのお高。たとえばある日の膳は、千住ねぎと薄揚げの熱々のみそ汁、いわしの生姜煮、たくわん漬け、そして温かいひと口汁粉。さあ、今日の献立は?しあわせは、うまい汁とめし、そしてほんの少しの甘いもの。おいしくて、にぎやかで、温かい人情派時代小説。
  • 浮世の豆腐 一膳めし屋丸九(二)
    完結
    726円 (税込)
    若葉の季節。初物好きの江戸っ子にとって、初がつおが出回る楽しみな時季だ。一膳めし屋丸九のおかみ・お高や、手伝いのお近もかつおが待ち遠しい。そんな折、先代から丸九で働くお栄は、古くからの友達・おりきに誘われ、飲み仲間四人で割符の富くじを買った。渋々買ったその富くじが……(第一話)。またある日、近所の俵物問屋・長谷勝の若い衆が、丸九の豆腐を食べて腹をこわしたと因縁をつけに来て……(第三話)。かつおのたたき、豆ご飯、冷ややっこに小さな甘味……笑えて泣けて、とびきりおいしい傑作時代小説第二作。
  • 杏の甘煮 一膳めし屋丸九(三)
    完結
    726円 (税込)
    じゃこや青じその入ったなすご飯、ふんわりとして甘辛い鰈の煮つけ、酒肴にぴったり豆腐のみそ漬け、男衆にも人気の杏の甘煮──面倒見のいい女主人のお高、少々毒舌だがしっかり者のお栄、ちゃきちゃきと店を動き回るお近の三人で切り盛りする「一膳めし屋丸九」は、常連客でいつもにぎやか。そんなある日、ちょっとうさんくさい男が店にやってきた。男は「丸九」の先代でお高の父である九蔵の下で働いていたというが……。旬の食材で作る毎日のめしには、お高の心模様も表れる。ますますおいしいシリーズ第三巻。
  • 白子の柚子釜 一膳めし屋丸九(四)
    完結
    726円 (税込)
    じゅうじゅうと脂ののったさんまの塩焼き、柚子の香りとともにぷりぷり濃厚な白子を味わう柚子釜、ていねいに蜜を含ませた栗の渋皮煮──面倒見のよい姉御肌のおかみ・お高が切り盛りをする一膳めし屋「丸九」は、今日も大繁盛。ある日、先代から丸九で働くお栄は、一人歩きの夜道で、誰かに見られているような気配を感じる。それが度重なり、もしや別れた亭主ではと不安になるお栄。一方、色恋には奥手になってしまうお高は、旅に出たきり音沙汰のない作太郎のことでやきもきして……。実りの秋、人想う秋。ますますおいしくて目が離せない、シリーズ第四巻。
  • しあわせ大根 一膳めし屋丸九(五)
    完結
    726円 (税込)
    大晦日。丸九のおかみ・お高を、想い人で、亡き父・九蔵が板長を務めた料亭英の跡取り・作太郎が訪ねてくる。贔屓の客用のおせち重のうち、煮しめの段の中身が消えてしまったのだという。作太郎は、九蔵の味を継ぐお高に、代わりの煮しめを作ってほしいと頭を下げる。でしゃばるようなことはしたくないとお高は尻込みするが──。だしがたっぷり沁み込んだ風呂吹き大根、酢醤油でいただく蟹鍋煮、ほっと温まるあずきの汁粉……。人々の日々を支える一膳めし屋と、高級料亭の矜持がぶつかって、なにやら波乱の予感!? シリーズ第五作。
  • ねぎ坊の天ぷら 一膳めし屋丸九(六)
    完結
    748円 (税込)
    葉桜の季節。常連でかまぼこ屋のご隠居・惣兵衛は、女房のお冬に、「あなたのお気持ちは、『ぶり』と思ってたら『かます』でした」と言われ、頭を抱えている。最近は、自分が贈ったかんざしを挿していないことも気がかりの様子だ。一方お高は、想い人の作太郎と寄席に出かけ、帰りに寄ったそば屋で思い出の料理について語り合うが……。かますの一夜干し、あさりのむき身と三つ葉のかき揚げにねぎ坊主の天ぷら、小竹葉豆腐、あずきのぜんざい。常連たちの悩みも新しい客の気持ちも懐深く受け止める、シリーズ第六作。
  • ずんだと神様 一膳めし屋丸九(七)
    完結
    748円 (税込)
    七夕飾りで客を迎えた一膳めし屋丸九の今日の献立は、熱々の白飯にしじみのみそ汁、脂がのったかさごの煮つけ、青菜と大根のじゃこ炒め、それに白玉の梅蜜かけ……。河岸で働く男客たちがすべて気持ちよく平らげ帰って行った後、常連客で酒屋の隠居の徳兵衛は、暑いから米の飯よりそうめんがいいと言う。おかみのお高が茹でたそうめんをうまそうに食べる徳兵衛はその上、お高の父・九蔵が出してくれた「黄色いそうめん」をまた作ってくれと言い出して──。気前のよいおかみのもてなしが皆を喜ばせる、シリーズ第七作。
  • 匂い松茸 一膳めし屋丸九(八)
    完結
    748円 (税込)
    秋鯖の季節。一膳めし屋丸九の今日の献立は、鯖のみそ煮、青菜とじゃこの炒め煮、なすのぬか漬け、熱々の汁と飯、そして小さな冷やし汁粉だ。働く男たちや常連にとって、おかみ・お高がつくる料理は明日への活力。でも、お高には気になることがあった。想い人作太郎が遣り手で有名な俵物問屋の女主・お寅から高額で引き受けた屏風絵の仕事を取り持ったことが、噂になっているのだ。そんなお高を、店の古参・お栄や幼なじみの政次、常連たちも見守っていたが……。味よし人情よしの大人気シリーズ、第一部完結!

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杏の甘煮 一膳めし屋丸九(三) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ゆる〜い人情話と、一膳めし屋の美味しそうな定食とご先祖様もこの界隈にいて、登場人物達とすれ違っていたかもしれない町の風景が心地良くて、大好きなシリーズものになった。
    お高さんと作太郎さんの恋の行方もドキドキ。お高さんが積極的に頑張ってて、応援したくなる。

    0
    2022年12月08日

    Posted by ブクログ

    読売新聞夕刊で「甘味処」を連載中の中島久枝さん「杏の甘煮」、一膳めし屋丸九シリーズ№3、2020.5発行。女主人お高今年29歳、しっかり者のお栄50近く、ちゃきちゃき娘お近16歳、3人のコンビで営む丸九。常連で隠居の惣衛門、徳兵衛、そして50過ぎの粋なお蔦。一膳めし屋に人情が花開きます。なす煮の思惑

    0
    2020年08月14日

    Posted by ブクログ

    女3人で切り盛りする一膳めし屋丸九。うまい飯を食べてもらっていても人の心は複雑で。ちょっとしたことで落ち込んだり浮ついたり。周りの人たちとの関わりが嬉しかったり鬱陶しかったり。ほのぼのと、でもちょっぴり頑張っている雰囲気が気に入っている。

    0
    2020年05月24日

    Posted by ブクログ

    なんかモヤモヤする。
    男女の機微と言ってしまえばそれまでだけど…
    作太郎のこれまでの思わせ振りもお高のウジウジぶりも気にいらない。
    お近を見習って一発ぶん殴る位すればすっきりするのに(笑)
    ちょっと消化不良の一冊でした。

    0
    2025年04月11日

    Posted by ブクログ

    みんなの恋模様が少しずつ動き出して丸九のみんなの成長も見えるようになってきた。経験を積んで大人になるというだけでなく、お互いに支え合ったり刺激を受けたりして、周りの意見や視線に縛られず心のままに生きられるようになってきている。それが心地よい。

    0
    2022年01月15日

    Posted by ブクログ

    日本橋北詰の魚河岸のほど近くにある一善めし屋
    「丸九」は常連客でいつもにぎやか。ある日、
    ちょっと胡散臭い男が店にやってきた。男は
    「丸九」の女主人お高の父である九蔵の下で
    働いていたというが…。人情は時代小説第3弾。

    0
    2022年02月25日

    Posted by ブクログ

    シリーズ3弾。お高、お近のそれぞれの恋の行方が描かれている。お高はふと思い立って、亡き父が板前をしていた料理屋「英」を訪れる。その料理の確かな味と女将さんの佇まい、人柄に圧倒されるお高。自分の店丸君とは客筋も店の格も違うと分かってはいるものの、やはり落ち込む。その上、密かに好いている作太郎が英の息子

    0
    2020年10月17日

    Posted by ブクログ

    お高さんはお近ちゃんを見習ってもう少し向こう見ずになってもいいのに、もどかしい
    作太郎は本当に罪作りな男だなぁ
    馴染みの三人、政次、お栄さんも皆、お高さんに幸せになってほしいと願う優しさはお節介だけれど読んでいて気持ちが和む
    嫌味な男は何だったのか、次巻でトラブル持ち込みそうな予感…何事もなければい

    0
    2020年08月22日

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