一膳めし屋丸九
  • 完結

一膳めし屋丸九

726円 (税込)

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3.5

日本橋北詰の魚河岸のほど近く、「丸九」という小さな一膳めし屋がある。うまいものを知る客たちにも愛される繁盛店だ。たまのごちそうより日々のめしが体をつくるという、この店を開いた父の教えを守りながら店を切り盛りするのは、今年二十九となったおかみのお高。たとえばある日の膳は、千住ねぎと薄揚げの熱々のみそ汁、いわしの生姜煮、たくわん漬け、そして温かいひと口汁粉。さあ、今日の献立は?しあわせは、うまい汁とめし、そしてほんの少しの甘いもの。おいしくて、にぎやかで、温かい人情派時代小説。

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一膳めし屋丸九 のシリーズ作品

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  • 一膳めし屋丸九
    完結
    726円 (税込)
    日本橋北詰の魚河岸のほど近く、「丸九」という小さな一膳めし屋がある。うまいものを知る客たちにも愛される繁盛店だ。たまのごちそうより日々のめしが体をつくるという、この店を開いた父の教えを守りながら店を切り盛りするのは、今年二十九となったおかみのお高。たとえばある日の膳は、千住ねぎと薄揚げの熱々のみそ汁、いわしの生姜煮、たくわん漬け、そして温かいひと口汁粉。さあ、今日の献立は?しあわせは、うまい汁とめし、そしてほんの少しの甘いもの。おいしくて、にぎやかで、温かい人情派時代小説。
  • 浮世の豆腐 一膳めし屋丸九(二)
    完結
    726円 (税込)
    若葉の季節。初物好きの江戸っ子にとって、初がつおが出回る楽しみな時季だ。一膳めし屋丸九のおかみ・お高や、手伝いのお近もかつおが待ち遠しい。そんな折、先代から丸九で働くお栄は、古くからの友達・おりきに誘われ、飲み仲間四人で割符の富くじを買った。渋々買ったその富くじが……(第一話)。またある日、近所の俵物問屋・長谷勝の若い衆が、丸九の豆腐を食べて腹をこわしたと因縁をつけに来て……(第三話)。かつおのたたき、豆ご飯、冷ややっこに小さな甘味……笑えて泣けて、とびきりおいしい傑作時代小説第二作。
  • 杏の甘煮 一膳めし屋丸九(三)
    完結
    726円 (税込)
    じゃこや青じその入ったなすご飯、ふんわりとして甘辛い鰈の煮つけ、酒肴にぴったり豆腐のみそ漬け、男衆にも人気の杏の甘煮──面倒見のいい女主人のお高、少々毒舌だがしっかり者のお栄、ちゃきちゃきと店を動き回るお近の三人で切り盛りする「一膳めし屋丸九」は、常連客でいつもにぎやか。そんなある日、ちょっとうさんくさい男が店にやってきた。男は「丸九」の先代でお高の父である九蔵の下で働いていたというが……。旬の食材で作る毎日のめしには、お高の心模様も表れる。ますますおいしいシリーズ第三巻。
  • 白子の柚子釜 一膳めし屋丸九(四)
    完結
    726円 (税込)
    じゅうじゅうと脂ののったさんまの塩焼き、柚子の香りとともにぷりぷり濃厚な白子を味わう柚子釜、ていねいに蜜を含ませた栗の渋皮煮──面倒見のよい姉御肌のおかみ・お高が切り盛りをする一膳めし屋「丸九」は、今日も大繁盛。ある日、先代から丸九で働くお栄は、一人歩きの夜道で、誰かに見られているような気配を感じる。それが度重なり、もしや別れた亭主ではと不安になるお栄。一方、色恋には奥手になってしまうお高は、旅に出たきり音沙汰のない作太郎のことでやきもきして……。実りの秋、人想う秋。ますますおいしくて目が離せない、シリーズ第四巻。
  • しあわせ大根 一膳めし屋丸九(五)
    完結
    726円 (税込)
    大晦日。丸九のおかみ・お高を、想い人で、亡き父・九蔵が板長を務めた料亭英の跡取り・作太郎が訪ねてくる。贔屓の客用のおせち重のうち、煮しめの段の中身が消えてしまったのだという。作太郎は、九蔵の味を継ぐお高に、代わりの煮しめを作ってほしいと頭を下げる。でしゃばるようなことはしたくないとお高は尻込みするが──。だしがたっぷり沁み込んだ風呂吹き大根、酢醤油でいただく蟹鍋煮、ほっと温まるあずきの汁粉……。人々の日々を支える一膳めし屋と、高級料亭の矜持がぶつかって、なにやら波乱の予感!? シリーズ第五作。
  • ねぎ坊の天ぷら 一膳めし屋丸九(六)
    完結
    748円 (税込)
    葉桜の季節。常連でかまぼこ屋のご隠居・惣兵衛は、女房のお冬に、「あなたのお気持ちは、『ぶり』と思ってたら『かます』でした」と言われ、頭を抱えている。最近は、自分が贈ったかんざしを挿していないことも気がかりの様子だ。一方お高は、想い人の作太郎と寄席に出かけ、帰りに寄ったそば屋で思い出の料理について語り合うが……。かますの一夜干し、あさりのむき身と三つ葉のかき揚げにねぎ坊主の天ぷら、小竹葉豆腐、あずきのぜんざい。常連たちの悩みも新しい客の気持ちも懐深く受け止める、シリーズ第六作。
  • ずんだと神様 一膳めし屋丸九(七)
    完結
    748円 (税込)
    七夕飾りで客を迎えた一膳めし屋丸九の今日の献立は、熱々の白飯にしじみのみそ汁、脂がのったかさごの煮つけ、青菜と大根のじゃこ炒め、それに白玉の梅蜜かけ……。河岸で働く男客たちがすべて気持ちよく平らげ帰って行った後、常連客で酒屋の隠居の徳兵衛は、暑いから米の飯よりそうめんがいいと言う。おかみのお高が茹でたそうめんをうまそうに食べる徳兵衛はその上、お高の父・九蔵が出してくれた「黄色いそうめん」をまた作ってくれと言い出して──。気前のよいおかみのもてなしが皆を喜ばせる、シリーズ第七作。
  • 匂い松茸 一膳めし屋丸九(八)
    完結
    748円 (税込)
    秋鯖の季節。一膳めし屋丸九の今日の献立は、鯖のみそ煮、青菜とじゃこの炒め煮、なすのぬか漬け、熱々の汁と飯、そして小さな冷やし汁粉だ。働く男たちや常連にとって、おかみ・お高がつくる料理は明日への活力。でも、お高には気になることがあった。想い人作太郎が遣り手で有名な俵物問屋の女主・お寅から高額で引き受けた屏風絵の仕事を取り持ったことが、噂になっているのだ。そんなお高を、店の古参・お栄や幼なじみの政次、常連たちも見守っていたが……。味よし人情よしの大人気シリーズ、第一部完結!

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

一膳めし屋丸九 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年08月12日

    中島久枝さん、フードライターとしての識見に、小説家としての切れ味が相まって、読み応え抜群の作品を次々と輩出されています。「一膳めし屋丸九」、2019.4発行、一所懸命の千住ねぎ、心惑わすふきのとう、浮かれたけのこ、意地っ張りの若鮎の4話。一膳めし屋「丸九」のおかみ、29歳のお高が切り盛りする人情時代...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年11月28日

    一膳めし屋 丸九 毎日食べても飽きないご飯のお店。店主である料理人はお高。お店にはいろんなことが起きる。くさらずに前向きに生きる彼女が眩しい。

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月25日

     大きな出来事はないけれど、昔から続く庶民の暮らしの一場面を見ているようで、癒される小説だった。
     家庭的なお料理の美味しさが伝わってくるし、旬のものが食べたくなる。お高ちゃんが、料理上手の素敵な女性で、親近感が湧く。素敵な男性と出会うのかな?今後の展開が楽しみ。

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月17日

    江戸で、一膳めし屋を商う若い女主人。
    高田郁のみおつくしシリーズを思い起こさせる。
    季節の食材を入れたタイトルの話が4話、ちょっとした事件というか問題が起きて、それがタイトルの食材を盛り込みうまく一話完結という形になっている。
    女主人と店の奉公人、店の常連客、それらを取り巻く人々・・・
    みおつくしと...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年01月13日

    まだシリーズ一巻目。
    人情物のようだけど泣けて心が温まるほどの話はまだ出てこない。
    全体にさっぱりしている。

    0

    Posted by ブクログ 2020年01月29日

    日本橋北詰の魚河岸のほど近くに一膳めし屋
    「丸九」がある。たまのごちそうより日々のめしが
    体をつくるという、父の教えを守りながら店を
    切り盛りするのは、今年29となったおかみの
    お高で…。暖かい人情派時代小説。

    0

一膳めし屋丸九 の詳細情報

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