白子の柚子釜 一膳めし屋丸九(四)
  • 完結

白子の柚子釜 一膳めし屋丸九(四)

726円 (税込)

3pt

3.7

じゅうじゅうと脂ののったさんまの塩焼き、柚子の香りとともにぷりぷり濃厚な白子を味わう柚子釜、ていねいに蜜を含ませた栗の渋皮煮──面倒見のよい姉御肌のおかみ・お高が切り盛りをする一膳めし屋「丸九」は、今日も大繁盛。ある日、先代から丸九で働くお栄は、一人歩きの夜道で、誰かに見られているような気配を感じる。それが度重なり、もしや別れた亭主ではと不安になるお栄。一方、色恋には奥手になってしまうお高は、旅に出たきり音沙汰のない作太郎のことでやきもきして……。実りの秋、人想う秋。ますますおいしくて目が離せない、シリーズ第四巻。

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一膳めし屋丸九 のシリーズ作品

全8巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~8件目 / 8件
  • 一膳めし屋丸九
    完結
    726円 (税込)
    日本橋北詰の魚河岸のほど近く、「丸九」という小さな一膳めし屋がある。うまいものを知る客たちにも愛される繁盛店だ。たまのごちそうより日々のめしが体をつくるという、この店を開いた父の教えを守りながら店を切り盛りするのは、今年二十九となったおかみのお高。たとえばある日の膳は、千住ねぎと薄揚げの熱々のみそ汁、いわしの生姜煮、たくわん漬け、そして温かいひと口汁粉。さあ、今日の献立は?しあわせは、うまい汁とめし、そしてほんの少しの甘いもの。おいしくて、にぎやかで、温かい人情派時代小説。
  • 浮世の豆腐 一膳めし屋丸九(二)
    完結
    726円 (税込)
    若葉の季節。初物好きの江戸っ子にとって、初がつおが出回る楽しみな時季だ。一膳めし屋丸九のおかみ・お高や、手伝いのお近もかつおが待ち遠しい。そんな折、先代から丸九で働くお栄は、古くからの友達・おりきに誘われ、飲み仲間四人で割符の富くじを買った。渋々買ったその富くじが……(第一話)。またある日、近所の俵物問屋・長谷勝の若い衆が、丸九の豆腐を食べて腹をこわしたと因縁をつけに来て……(第三話)。かつおのたたき、豆ご飯、冷ややっこに小さな甘味……笑えて泣けて、とびきりおいしい傑作時代小説第二作。
  • 杏の甘煮 一膳めし屋丸九(三)
    完結
    726円 (税込)
    じゃこや青じその入ったなすご飯、ふんわりとして甘辛い鰈の煮つけ、酒肴にぴったり豆腐のみそ漬け、男衆にも人気の杏の甘煮──面倒見のいい女主人のお高、少々毒舌だがしっかり者のお栄、ちゃきちゃきと店を動き回るお近の三人で切り盛りする「一膳めし屋丸九」は、常連客でいつもにぎやか。そんなある日、ちょっとうさんくさい男が店にやってきた。男は「丸九」の先代でお高の父である九蔵の下で働いていたというが……。旬の食材で作る毎日のめしには、お高の心模様も表れる。ますますおいしいシリーズ第三巻。
  • 白子の柚子釜 一膳めし屋丸九(四)
    完結
    726円 (税込)
    じゅうじゅうと脂ののったさんまの塩焼き、柚子の香りとともにぷりぷり濃厚な白子を味わう柚子釜、ていねいに蜜を含ませた栗の渋皮煮──面倒見のよい姉御肌のおかみ・お高が切り盛りをする一膳めし屋「丸九」は、今日も大繁盛。ある日、先代から丸九で働くお栄は、一人歩きの夜道で、誰かに見られているような気配を感じる。それが度重なり、もしや別れた亭主ではと不安になるお栄。一方、色恋には奥手になってしまうお高は、旅に出たきり音沙汰のない作太郎のことでやきもきして……。実りの秋、人想う秋。ますますおいしくて目が離せない、シリーズ第四巻。
  • しあわせ大根 一膳めし屋丸九(五)
    完結
    726円 (税込)
    大晦日。丸九のおかみ・お高を、想い人で、亡き父・九蔵が板長を務めた料亭英の跡取り・作太郎が訪ねてくる。贔屓の客用のおせち重のうち、煮しめの段の中身が消えてしまったのだという。作太郎は、九蔵の味を継ぐお高に、代わりの煮しめを作ってほしいと頭を下げる。でしゃばるようなことはしたくないとお高は尻込みするが──。だしがたっぷり沁み込んだ風呂吹き大根、酢醤油でいただく蟹鍋煮、ほっと温まるあずきの汁粉……。人々の日々を支える一膳めし屋と、高級料亭の矜持がぶつかって、なにやら波乱の予感!? シリーズ第五作。
  • ねぎ坊の天ぷら 一膳めし屋丸九(六)
    完結
    748円 (税込)
    葉桜の季節。常連でかまぼこ屋のご隠居・惣兵衛は、女房のお冬に、「あなたのお気持ちは、『ぶり』と思ってたら『かます』でした」と言われ、頭を抱えている。最近は、自分が贈ったかんざしを挿していないことも気がかりの様子だ。一方お高は、想い人の作太郎と寄席に出かけ、帰りに寄ったそば屋で思い出の料理について語り合うが……。かますの一夜干し、あさりのむき身と三つ葉のかき揚げにねぎ坊主の天ぷら、小竹葉豆腐、あずきのぜんざい。常連たちの悩みも新しい客の気持ちも懐深く受け止める、シリーズ第六作。
  • ずんだと神様 一膳めし屋丸九(七)
    完結
    748円 (税込)
    七夕飾りで客を迎えた一膳めし屋丸九の今日の献立は、熱々の白飯にしじみのみそ汁、脂がのったかさごの煮つけ、青菜と大根のじゃこ炒め、それに白玉の梅蜜かけ……。河岸で働く男客たちがすべて気持ちよく平らげ帰って行った後、常連客で酒屋の隠居の徳兵衛は、暑いから米の飯よりそうめんがいいと言う。おかみのお高が茹でたそうめんをうまそうに食べる徳兵衛はその上、お高の父・九蔵が出してくれた「黄色いそうめん」をまた作ってくれと言い出して──。気前のよいおかみのもてなしが皆を喜ばせる、シリーズ第七作。
  • 匂い松茸 一膳めし屋丸九(八)
    完結
    748円 (税込)
    秋鯖の季節。一膳めし屋丸九の今日の献立は、鯖のみそ煮、青菜とじゃこの炒め煮、なすのぬか漬け、熱々の汁と飯、そして小さな冷やし汁粉だ。働く男たちや常連にとって、おかみ・お高がつくる料理は明日への活力。でも、お高には気になることがあった。想い人作太郎が遣り手で有名な俵物問屋の女主・お寅から高額で引き受けた屏風絵の仕事を取り持ったことが、噂になっているのだ。そんなお高を、店の古参・お栄や幼なじみの政次、常連たちも見守っていたが……。味よし人情よしの大人気シリーズ、第一部完結!

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白子の柚子釜 一膳めし屋丸九(四) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     松江の夏すずき、江戸の寒すずき、とか。松江に居た時、耳にしなかったですがw。楷書で凛としたいい女お高29歳、恋心を失わないお栄48歳、そばかすの可愛いお近16歳、鉄壁のトリオで営む一膳めし屋丸九。とてもいい店です。飲み屋で女を相手に占い(手相)もどきをする男、現代だけでなく江戸でもいたんですねw。

    0
    2021年03月05日

    Posted by ブクログ

    安定的な面白さ。お高さん、お栄さん、お近ちゃんの三人の距離感がちょうど良くて、三人のお出掛けは楽しそう。静かにハマっている時代小説。
    夜中や明け方目覚めた時に少し読んで江戸時代へ旅して、また寝る。
    温かい人情話だから癒される。

    0
    2023年01月27日

    Posted by ブクログ

    人には様々な顔がある
    お高さんには店の主人やしっかりものの姉さん、恋でうじうじしてしまう乙女な顔も
    お栄さんやお近ちゃん、そして作太郎にも今までとは違う一面を見せられた
    色恋含め(草介出てきたし!)今後の展開がわからずどうなるのかなと続きが待ち遠しい

    0
    2021年02月06日

    Posted by ブクログ

    姉御肌のおかみ・お高が切り盛りをする一善めし屋
    「丸九」は今日も大繁盛。ある日、丸九で働く
    お栄は、夜道で誰かに見られているような気配を
    感じる。一方、お高は旅に出た作太郎のことで
    やきもきし…。人情派時代小説第4弾。

    0
    2022年03月10日

    Posted by ブクログ

    第一話 たこは芋に、山芋は鰻に
    第二話 さんまのわたは、ほろ苦い
    第三話 菊の香りに癒される
    第四話 出世魚の真意

    食後のちょっとした甘味もあって、ごちそうさまでした

    「ねぇ、お願い。来てよ。いいでしょ」
    おりきは拝むしぐさをする。
    「分かったよ。しょうがないねぇ」
    おりきは答えた。

    0
    2020年11月15日

    Posted by ブクログ

    シリーズ4弾。お栄とお近に出会いが、そしてお高と作太郎の仲はおりょうという許嫁が現れますますこじれていく。
    お店も料理の腕も問題なく上手くいってるけど、恋だけはすんなりとはいかない。作太郎の身元や、許嫁の存在に素直になれないお高。その上、幼馴染の草介まで現れ心を乱される。
    早く続きが読みたい。

    0
    2020年10月21日

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