中島久枝のレビュー一覧

  • あしたの星~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(八)~

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    日本橋牡丹堂シリーズ第八弾。
    師走から元旦、梅の時期へ。伊佐と両想いになった
    小萩の心の揺れと日々を、季節の移ろいと共に描く。
    幸多かれと願う飴菓子・・・松屋のご隠居の気がかりは、孫娘。
      恋しい相手は何者か?そして迎える元旦に伊佐は・・・。
    「相生の松」のなぞ・・・手習所の主人が、出た家に残る娘たちに
      贈る菓子は相生。菓子に託す父の想いと娘たちの心情。
    留助とぺんぺん草・・・つわりのお滝のために、なずなを探す留助。
     協力する小萩は、百薬園での出会いで大事な人を失う心を知る。
    鶯が招く春・・・鶯合わせの菓子を依頼され、悩む小萩だが、
      それ以上に小萩庵の行く末が心にのしかかってくる。

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    2021年09月17日
  • かなたの雲~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(七)~

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    ネタバレ

    小萩庵も牡丹堂も順調に忙しく、栗羊羹におはぎにとお菓子も毎回美味しそう
    伊佐が人に対して壁を作ってしまうのもわかる、母親への思いは複雑
    最期はわだかまりなく見送ることができてよかった
    小萩ももう19歳、まわりは色々気を揉む年齢
    当人は…ついに!想いを伝えられ、本当によかった

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    2021年04月03日
  • 白子の柚子釜 一膳めし屋丸九(四)

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    人には様々な顔がある
    お高さんには店の主人やしっかりものの姉さん、恋でうじうじしてしまう乙女な顔も
    お栄さんやお近ちゃん、そして作太郎にも今までとは違う一面を見せられた
    色恋含め(草介出てきたし!)今後の展開がわからずどうなるのかなと続きが待ち遠しい

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    2021年02月06日
  • はじまりの空~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(六)~

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     読売夕刊「甘味主義」連載のフードライター、中島久枝さん、和菓子はお手の物です(^-^)「はじまりの空」、日本橋牡丹堂菓子ばなしシリーズもいつの間にか第6巻に。好調です。2020.7発行。書けない戯作者は春しなむ、猫が運んだ福つぐみ、父と娘の蓬莱山、珈琲に合う金色羹の4話。牡丹堂の小萩18歳が「小萩庵」を、川上屋の若おかみお景は「川上屋景庵」を。お菓子の美味しさと江戸の人情が交錯します。

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    2021年02月02日
  • はじまりの空~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(六)~

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    18歳になった小萩は「菓子調整処小萩庵」の看板を貰った。
    牡丹堂や縁のある人々に支えられ、自分の菓子に取り組む。
    書けない戯作者は春しなむ・・・戯作者が台本を書く気にさせる
        菓子の依頼。西行?差し伸べられたのは、菓子の縁。
    猫が運んだ福つぐみ・・・猫がいなくなって気落ちしている女性に
        菓子を届けた小萩だったが・・・。菓子のご縁、猫のご縁。
    父と娘の蓬莱山・・・男性向けの菓子の依頼が入る。
        見世を出したお景からは粋な男が手に取る菓子。
        薬種屋の娘からは父に贈る菓子。そしてもう一つ・・・。
    珈琲に合う金色羹・・・牡丹堂への山野辺藩の依頼は珈琲に合う菓子。
      薬種屋

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    2020年12月15日
  • いつかの花~日本橋牡丹堂 菓子ばなし~

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    短編集「まんぷく」より、
    続きが気になったので買ってみました。

    やっぱりとてもよかった〜
    小萩ちゃんが健気で、悩みながらも自分で一生懸命考えて進んでいく姿が共感できる。

    登場人物が多くてわちゃわちゃしているのがまたいい。
    江戸時代の助け合って生きている人間関係、というかんじ。

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    2020年10月16日
  • それぞれの陽だまり~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(五)~

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    日本橋牡丹堂シリーズ第五弾。菓子の事、自分の将来に悩む、小萩。
    素人落語のみやげ菓子・・・山野辺藩に収める新作の菓子で、
          店の者は手一杯。小萩は落語会の手みやげを考える。
          小萩、須美。女性の目線が新作の菓子に花を添える。
    飴の甘さと母の想い・・・能楽のおさらい会の依頼に、演目を菓子の
          題材に決めた小萩。お福から聞く須美の過去と家族。
          母の想いと子の想い。離れていても絆は深い。
    煉り切りの淡い夢・・・新たな、山野辺藩に収める新作の菓子は、
       能楽を主題に、小萩と留助が中心で進めることに。そして、
       幾つかの変化が。曙のれん会、勘太、お福に弥

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    2020年10月03日
  • はじまりの空~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(六)~

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    看板出してもらえるなんて!
    小萩の成長を皆が認めて応援してくれているのがわかって気持ちがほっこり
    体に染み付くほどのつらい経験、清吉の来し方を思うと不憫でならない…牡丹堂の一員になれてよかった
    お景さんがますますしゃっきりしてきて格好いい

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    2020年08月31日
  • ひかる風~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(四)~

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    日本橋牡丹堂シリーズ第四弾。小萩の心の修業も着実に。
    仲冬 お武家好みの腰高饅頭・・・山野辺藩から菓子の注文が入り、
        名誉と困惑で揺れる牡丹堂の面々。しかしその後の注文は
     伊勢松坂に戻ってしまうのだが、その伊勢松坂が乗っ取られる!
    晩冬 女占い師と豆大福・・・山野辺藩、伊勢松坂の事で気を弱めた
          お福。幹太が悪い風邪で寝込んだのがきっかけで、
       女占い師の言葉を信じてしまう。そして、騒動が起こる。
    初春 小萩の思い、銀の朝・・・里帰りして迎えた新たな年。
        日本橋に戻ったある日、小萩にしかできない菓子をと、
        春霞から直接茶会の菓子を依頼される。春霞の厳しさ

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    2020年08月18日
  • 杏の甘煮 一膳めし屋丸九(三)

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    読売新聞夕刊で「甘味処」を連載中の中島久枝さん「杏の甘煮」、一膳めし屋丸九シリーズ№3、2020.5発行。女主人お高今年29歳、しっかり者のお栄50近く、ちゃきちゃき娘お近16歳、3人のコンビで営む丸九。常連で隠居の惣衛門、徳兵衛、そして50過ぎの粋なお蔦。一膳めし屋に人情が花開きます。なす煮の思惑、何を見ている鰈と平目、しし唐辛子の辛い種、葛の葉狐の嘘と真実の4話です。

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    2020年08月14日
  • ふたたびの虹~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(三)~

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    日本橋牡丹堂シリーズ第三弾。牡丹堂での小萩の日々。
    ・初秋 うさぎが跳ねるか、月見菓子・・・女房を亡くした袋物屋の
          ご隠居。小萩は茶話会のお菓子の希望を聞くために、
      彼の元を訪れるのだが。想い出に添う菓子。月を愛でる菓子。
    ・晩秋 留助の恋と栗蒸し羊羹・・・お福の代わりに見世に出る小萩。
        客あしらいに悩むのだが、留助の恋の行方も気にかかる。
    ・初冬 若妻が夢見る五色生菓子・・・祝い菓子の注文が二転三転。
        苦慮する牡丹堂の面々。そして千草屋でも事件が起こる。
    ・仲冬 秘めた想いの門前菓子・・・千代吉と絶縁した娘の縁を
        取り持つために、思い出の菓子を探す。託

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    2020年07月29日
  • 浜風屋菓子話 日乃出が走る<三>新装版

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    ネタバレ

    大団円と言っていいのでしょうね。
    初めての恋を知り、その苦さと己の醜さと向き合う事も菓子の味となる。
    続きが出るようなら読みたいな。

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    2020年07月10日
  • 浜風屋菓子話 日乃出が走る<二>新装版

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    西洋が日本に押し寄せた時、流れに乗って儲けた人も、わけもわからず流された人も、流れに棹差してじっくりと見つめた人も、いろんな人がいたと思う。
    日之出が進む未来にはどんな人がいるのだろう。

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    2020年06月12日
  • 浜風屋菓子話 日乃出が走る<二>新装版

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    ネタバレ

    西洋菓子を学びたい日之出と浜風屋のみんなと距離が出来てしまう今回。
    明治初期はまだ庶民の口に西洋菓子が入ることは、あまりなかっただろうし、何よりバターやミルクに抵抗がある人が多かったと思うのだけど。
    私はバターが苦手だし(^◇^;)
    突っ走ってしまった日之出がやはり浜風屋に戻るのは安心の展開でしたわ。

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    2020年06月06日
  • 杏の甘煮 一膳めし屋丸九(三)

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    女3人で切り盛りする一膳めし屋丸九。うまい飯を食べてもらっていても人の心は複雑で。ちょっとしたことで落ち込んだり浮ついたり。周りの人たちとの関わりが嬉しかったり鬱陶しかったり。ほのぼのと、でもちょっぴり頑張っている雰囲気が気に入っている。

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    2020年05月24日
  • 浜風屋菓子話 日乃出が走る 新装版

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    ネタバレ

    明治維新のドサクサで、幕府御用達だった店と大事な掛軸を失った日之出。
    御店のお嬢様だった、彼女がその掛軸を取り戻す為に100両のお金を一月で作らなければならなくなってしまう。

    まぁ、冒頭はわぁ、この子は苦手と思いつつ読んでいてのですが、成長していく姿に絆されました(笑)

    最後のどんでん返しで、スッキリ‼️
    ハマっ子の私には気持ちよく読み終えることができた作品でした。

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    2020年05月19日
  • 浜風屋菓子話 日乃出が走る 新装版

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    叔父夫婦と元橘屋の番頭は最後まで嫌いだった。
    勝次と純也、定吉夫婦とお光はだんだん好きになった。
    「薄紅」はやっぱりあのお菓子だった。また食べたいな。美味しいものを食べると嬉しくなる、力になる、それはお菓子でも同じ。がんばれ! 日之出 !(^^♪

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    2020年05月14日
  • 湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ

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    目立たない仕事でも
    責任持ってやろうとすると大変なんだと
    しみじみ。

     シリーズあるみたいなので
    続きを読みたい♩

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    2020年01月05日
  • 浮世の豆腐 一膳めし屋丸九(二)

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    庶民の暮らしの中にある幸せってなんだろう。女としての幸せ?人としての幸せ? 自分が良いと思うことが幸せに通じると信じて。

    ごちそうさまでした

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    2019年11月28日
  • 一膳めし屋丸九

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    一膳めし屋 丸九 毎日食べても飽きないご飯のお店。店主である料理人はお高。お店にはいろんなことが起きる。くさらずに前向きに生きる彼女が眩しい。

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    2019年11月28日