中島久枝のレビュー一覧

  • なごりの月~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(二)~

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    1年という条件で江戸の日本橋牡丹堂で修行をしていた小萩。1年が経ち故郷に戻ったけど、牡丹堂に戻りたい、お菓子を作りたい、という思いは強いがなかなか言えず本当の気持ちを隠したまま。読んでて私ももどかしくなってしまった。でも、大きな決断をして家族に気持ちを打ち明け、牡丹堂に戻っていく。17歳の女の子がこれからの人生を考え、決断する。すごいと思うし応援したい。小萩の家族の優しさ、小萩の幼馴染のお駒とお里との友情にグッときた。

    江戸に戻ってからの小萩は失敗も多いけど、確実に成長してる。自分の考えたお菓子が形になってみんなに食べてもらえるのは、とても嬉しいだろうな。

    今、大河ドラマ『べらぼう』を観て

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    2025年02月03日
  • ふるさとの海~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(十一)~

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    杉崎とお文さん…想いあっているだろうに、どちらも凛として自分のやるべきことをやる、と心に決めているのが格好良くもあり切なくもある
    娘から母への話、苦労が多そうな結婚なのが心配だけれど…絶対幸せになってほしい!と思える素敵な親子だった
    松兵衛さんからの想いを受け取った伊佐、しっかり受け継いでいるようで嬉しい

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    2025年01月25日
  • にぎやかな星空~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(十三)~

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    日本橋牡丹堂シリーズ第十二弾。
    二十歳になった小萩。菓子考案の日々の中、大人としての
    気配りやあしらい、心遣いを周囲の者たち学ぶようになる。
    夜咄の茶事・・・茶花の先生・直枝から頼まれた夜咄の茶事の菓子。
      更に彼女の生徒たちからも菓子を依頼される。その理由は?
    鉢かづき姫の最中・・・疎遠になった息子と孫へと頼まれた菓子。
      その祖母の想いと悔い。頑なな心の鉢を割らなければ。
    月と光と幹太の恋と・・・直枝から茶花を学ぶ、幹太。それは恋か。
      亡き母への想いか。直枝と二人だけの茶会で彼は成長する。
    阿古屋のひみつ・・・歌舞伎の演目『阿古屋』とあこや。だが、
      それが縁で花絵は夫に疑いを抱

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    2025年01月01日
  • ふるさとの海~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(十一)~

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    薮入りに伊佐と小萩は鎌倉へ里帰り。この頃の人って本当に健脚ですよね。50キロ以上の道のりを2日で歩くんだから。鎌倉で伊勢松坂屋の元の主人、松兵衛と再会、伊佐は伊勢松坂屋の紅色を伝授される。松兵衛さん元気でよかった。杉崎様国元に帰ってしまったんですね。次の留守居役はどんな方なのか。金柑餅食べたいなぁ。会津の教えは厳しい。

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    2024年12月01日
  • あたらしい朝~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(九)~

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    小萩と伊佐の祝言。長屋での生活、近所の住人は口うるさいし図々しいし。心配して声をかけてくるのか嫌味なのかビミョー。亡くなった大工さんから貰った墨壺を売って大工の墓を建てて長屋の井戸さらいを依頼しようという伊佐、いい男だね。たかりにきてた長屋の住人も黙るよ。お文に恋した佃煮屋の若旦那、失恋したけどがんばれ。留介に男の子誕生、子供のために変わると誓う。暗躍する勝代、なにをまた仕掛けてくるのか。山野辺藩のお菓子作りに悩む牡丹堂。

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    2024年11月26日
  • はじまりの空~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(六)~

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    口入屋が連れて来た清吉を雇い入れる牡丹堂。嘘まみれの経歴の子だったその子は伊勢松坂から送り込まれたスパイ。「小萩庵」の看板を貰い次々依頼が舞い込む小萩。でも猫探しまで手伝うことになるなんてね。勝代が清吉に見せた優しさはどんな人間でも一つの顔ではないという事か。山野辺藩絡みで伊勢松坂と競い昔の伊勢松坂を知る人間はその凋落ぶりを悲しむ。

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    2024年11月21日
  • おでかけ料理人 ふるさとの味で元気になる

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    鯉のうま煮とだし/穴子すし/ねぎと桜えびのかき揚げ/
    二八そば/菊づくしと栗ごはん

    頼まれた料理はふるさとの味
    鯉の料理と細かく刻んだ野菜の漬物
    佐菜は心を尽くして料理をする

    家族やご近所さんに支えられ、少しは手助けもできて段々一人前になっていくんだね

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    2024年10月15日
  • おでかけ料理人 佐菜とおばあさまの物語

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    佐菜が少しずつ成長していく姿は、楽しみ。大店のお嬢様として何不自由なく暮らしてきた佐菜が、父の死を機にお店が人手に渡り、おばあさまとともに長屋暮らしに。煮売り屋を手伝いながら、いろいろなことを学んで成長していく物語。
    人の幸せとは何かを考えさせられる。

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    2024年09月10日
  • ひかる風~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(四)~

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    あっさり、どんどんと読めてしまいます。

    主人公小萩は、江戸の牡丹堂で和菓子作りの修行中。

    菓子比べがあったり、おかみさんが孫のために占いにハマったり、事件は次々と起こります。

    お菓子の場面もさすがに多く、具体的な描写も。
    こんな和菓子がほんとうにあるのか。作者が考え工夫したモノなのか。とにかく、美味しいだろうなぁ、と。

    ただ、実際に江戸時代、女性が菓子職人として働く事ができたのか?と。
    なんというか、職人達の仕事っぷりも、もっと厳しいものであったのではないかと思われるのです。
    牡丹堂だから、幸せに溢れた場所だから(過去に辛いことがあったにしても)、という設定ではあるのですが、そんなトコ

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    2024年07月28日
  • しあわせ大根 一膳めし屋丸九(五)

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    料亭との関わりのお話。
    さくたろうと良い雰囲気に鳴る旅,ちょっとモヤモヤするんだけど,
    幸せになれるかなーー

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    2024年06月26日
  • おでかけ料理人 佐菜とおばあさまの物語

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    三益屋という大店の娘として生まれて何不自由なく育ってきた人見知りで内気な佐菜だったが父の死を境に生活が一変する。

    自分の境遇を嘆くのではなく受け入れ自分の出来る事で運命を切り開いていこうする素直な佐菜が頼りなくも好ましい。 周りの助けも温かい。

    中島久枝さんは丸九シリーズも牡丹堂シリーズも好きだがまた1つ楽しみが増えた。

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    2024年05月08日
  • おでかけ料理人 佐菜とおばあさまの物語

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    白和え は我が家の味/春日局の 七色飯/
    江戸か明石か 蛸飯 対決/お食い初めの 鱚のすし/
    昔の夢追う 鮎の味噌焼き

    とっても内気な佐菜はおばあさまと二人暮らし。下町のおじさんおばさんに囲まれて少しずつ気持ちが開いていく。
    無理はしないでぼちぼちがんばろうね

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    2024年05月05日
  • ひとひらの夢~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(十二)~

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    鹿の子の思い/黒茶、花茶に合う菓子は?/
    とびきりかたい、かりんとう/吉原芸者の紅羊羹

    心を伝える菓子を注文する。さて 上手く伝わるのかどうか。言葉で、心で、菓子で、きっと伝えたい思いは伝わると信じたいな

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    2024年05月01日
  • ひとひらの夢~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(十二)~

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    日本橋牡丹堂シリーズ第十二弾。
    初春を迎え、麗らかな日々の中での菓子作り。
    小萩庵に入る注文は、小萩に人としての試練を与え、成長を促す。
    鹿の子の思い・・・おとっつあんになってほしい。10歳の茜の
      真摯な願いのため、贈る菓子を作ったが、岩蔵は姿を
      消してしまう。母子の、岩蔵の亡き親方への思いが揺れる。
    黒茶、花茶に合う菓子は?・・・札差・白笛の清国茶の茶会、
    山野辺藩の新留守居役との顔合わせ、更に葬式饅頭百個の注文。
      まさに天手古舞な一日に。だが、須美の機転が救いとなる。
    とびきりかたい、かりんとう・・・国学者の父が煙草を控えるための
      母子からの菓子の注文。百人一首の謎かけを添

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    2024年03月06日
  • ふるさとの海~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(十一)~

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    冬の景色に彩られる中、小萩は菓子を考える日々を過ごす。
    松兵衛の紅花色・・・鎌倉へ伊佐と共に里帰りした小萩はかつての
      伊勢松坂の主・松兵衛と出会う。かの店の秘伝の紅花色。
      それを伝授されての江戸への帰り道、伊佐は実母への想いを
      小萩に語る。そして未来の家族についても。
    杉崎と名残りの松風・・・初めての茶席に使いたい松風とは?
      手掛かりを探す中、山野辺藩留守居役の杉崎が重い事項を
      抱え国に帰ることに。杉崎とお文はそれぞれの場所で、
      やるべき事に立ち向かい、進んで行くのだろう。  
    雪の日の金柑餅・・・今は無き菓子屋の金柑餅に込められた想い。
      息子からの手紙でわかる家族

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    2024年02月10日
  • 菊花ひらく~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(十)~

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    小萩庵に依頼する人々の心に内在する想いを受け、
    相応しい菓子を考案する小萩の、成長する姿を描く。
    異国の風にときめく甘さ・・・阿蘭陀好みの材木商からの依頼。
      遥かなる異国に想いを馳せ、皆で工夫して菓子を作る。
      異国の如く、俺たち菓子の世界は広くて楽しいんだよ。
    帰らぬ人と月見菓子・・・月見菓子を注文した女性の想い。
      十五夜の明るい満月は彼女の心に相応しいのか?
      亡き許嫁との思い出は、何時か月の流れと共に変わる。
    重陽の節句に菊の香を・・・菊を愛でる宴の客への土産菓子。
      それは商いでの苦難を乗り越えさせてくれた一鉢の菊と、
      与えてくれた相手への感謝に。花はなくともそこにあ

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    2024年02月09日
  • それぞれの陽だまり~日本橋牡丹堂 菓子ばなし(五)~

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    小萩の良くも悪くも素直な気持ちに、
    「そうだよなぁ、そういう時ってあるよなぁ…」と感じ入ってしまう。

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    2023年12月26日
  • 匂い松茸 一膳めし屋丸九(八)

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    本気を出す、本気になる、とはどういうことか。簡単にできる人もいるけれど、難しいこともあるよなぁと思った。

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    2023年09月07日
  • ずんだと神様 一膳めし屋丸九(七)

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    もへじが成功していくなかで、作太郎は…。お高は作太郎のために行動するけど、弱気。なんかイライラする。女性が男性を引っ張っていく関係になってる。

    七夕、そうめん、枝豆とか季節が今の時期だから、清涼感があった。

    料理上手は武器だわって思う。
    美味しそうな料理に魅了される。

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    2023年07月20日
  • ねぎ坊の天ぷら 一膳めし屋丸九(六)

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    「瓜に爪あり」がおもしろかった。
    お近ちゃんの「おかみさんになりたい」っていうプロポーズが衝撃的で夢を見てしまった。某俳優と腕を組んで歩いてて、私が結婚してって告白する夢。お近ちゃんの真っ直ぐさに影響された!

    「わさびの憂鬱」はわさびの大食いなんて、この時代にあったのかな?でも面白かった。お高さんの草介に対する自然体と、作太郎に対する恋する乙女。どちらと一緒になったら幸せになれるのかな?

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    2023年07月03日