あらすじ
葉桜の季節。常連でかまぼこ屋のご隠居・惣兵衛は、女房のお冬に、「あなたのお気持ちは、『ぶり』と思ってたら『かます』でした」と言われ、頭を抱えている。最近は、自分が贈ったかんざしを挿していないことも気がかりの様子だ。一方お高は、想い人の作太郎と寄席に出かけ、帰りに寄ったそば屋で思い出の料理について語り合うが……。かますの一夜干し、あさりのむき身と三つ葉のかき揚げにねぎ坊主の天ぷら、小竹葉豆腐、あずきのぜんざい。常連たちの悩みも新しい客の気持ちも懐深く受け止める、シリーズ第六作。
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「瓜に爪あり」がおもしろかった。
お近ちゃんの「おかみさんになりたい」っていうプロポーズが衝撃的で夢を見てしまった。某俳優と腕を組んで歩いてて、私が結婚してって告白する夢。お近ちゃんの真っ直ぐさに影響された!
「わさびの憂鬱」はわさびの大食いなんて、この時代にあったのかな?でも面白かった。お高さんの草介に対する自然体と、作太郎に対する恋する乙女。どちらと一緒になったら幸せになれるのかな?
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男と女の考え方の違い、つれあいを突然に亡くす寂しさ、もへじのもう一つの顔、食べ物で遊ぶことに対する憤り悲しみ。
草介には飾らない自分を見せられる。作太郎には良いところを見てほしいと無理をする。お高さんはどっちと添うのが良いのか。
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中島久枝「ねぎ坊の天ぷら」、一膳めし屋丸九シリーズ№6、2021.10発行。「かます、ごまかす」「ねぎ坊」「瓜に爪あり」「わさびの憂鬱」の4話。タイトルにもなっている「ねぎ坊の天ぷら」、参りました! 日本橋北詰近くにある一膳めし屋丸九、味わいの深い料理屋です。わさびとかけて、高嶺の花の美人ととく。その心は、つんと来ます!
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第一話 かます、ごまかす 第二話 ねぎ坊主
第三話 瓜に爪あり 第四話 わさびの憂鬱
ぶりとかます、似たような漢字なんですね。
へぇー ねぎ坊主って食べられるんだ、美味しいのかなぁ。
わさび と思うだけで鼻にツーーンときます。
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「(前略)そりゃあ、知らなかったとはいえ、まがい物を贈ったあたしが悪いですよ
(中略)たかが髪飾りですよ。それがまがい物だったからって、あたしの気持ちもまがい物だったいうのはおかしいでしょ。
真心だの誠意だの、そんなふうにかんざしにいろいろ背負わせたら、かんざしだって困るでしょうよ。」
自分も、物は物だと思ってるので、惣衛門の一言には首がもげる程同意
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お栄さんにも指摘されていたけれど、お高さんがらしくないなという印象
恋することにのぼせている?
傍から見てると作太郎より草介とのほうが断然お似合いなのに…!
わさびの話、私も大食い番組なぜか苦手と思っていたので共感と納得