斎藤美奈子のレビュー一覧
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戦下のレシピ 太平洋戦争下の食を知る
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試し読み
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Posted by ブクログ
「週刊朝日」の読書欄「今週の名言奇言」(2013年2月~2023年5月)で取り上げた490冊の中から154冊を選び、テーマ別に分けて収録した本である。
テーマは下記の3つで、それぞれ50冊ほどとなっている。
1.現代社会を深掘りすれば (政治や社会に関連した本51冊)
2.文芸書から社会が見える (文学作品53冊)
3.文化と暮らしと芸能 (知的好奇心をくすぐる本、暮らしや人生の指針になりそうな本50冊)
著者は、「はじめに」で以下のように書いている。
「書評は映画でいえば予告編、2時間分の内容のエッセンスを1分でまとめたダイジェスト版みたいなものだ。予告編だけでもある程度内容がわかるのがよい書評だけど、予告編はあくまで予告編である」(p5)
たしかに、ダイジェスト版のようなものであれば、本選びの役に立つ。だが、著者はダイジェスト版を書こうとしていないように見えた。著者の斎藤美奈子氏のフィルターを通過しており、感想もちりばめられているので、斎藤氏の本を読んでいるような気分になった。したがって、著者のファンであれば文句なくお勧めだ。
本書をブックガイドとしてみた場合はどうか。
読んだことのある本の書評を見ると、印象が随分と違うものもある。やはり、読み手が違えば、切り出すところも違ってくるものだ。もっとも、これは分量が少ないことにも起因している。ある程度の長さを与えられているのであれば、引用する箇所も多くなり、ダイジェスト版のような書評を書くこともできる。だが、本書の1冊当たりの書評は、見開き2ページの分量である。具体的な文字数は、一行当たり41文字×22行で最大902字。一冊の本を約900字にまとめるのは不可能だ。
このような場合、以下の二通りの書き方が考えられる。
1.要点だけを抜き書きして構成する
2.著者の感性に合う、ごく一部分文章を引用して構成する
ダイジェスト版に近づけたければ、1の書き方をするだろう。ブックガイドとしては有用だが、文字数が少ないと、うっすらとして面白味がなくなりがちだ。
2の書き方だと、ブックガイドとしての効用は少なくなるが、自分の言いたいことも書ける。面白味も出すことができる。
本書は2の書き方だ。気軽に読めるのはいいが、ブックガイドとしてみた場合は、やや物足りない。斎藤節の効いた読書感想文を読みたいのであれば、お勧めだ。 -
Posted by ブクログ
近代文学で、よく名前が上がる(もしくは読まされる定番の)作品のパターンだよな。
『こころ』にしても『舞姫』にしても、大体、女の人は幸せそうじゃない。(ってか、主人公でさえ、幸せそうじゃない)
いやまあ、別に幸せを目指すストーリーじゃなくても良いんだけれど。
なかなか女性に気持ちを打ち明けられない男たち。
そんな男たちをうまく魅了していく女たち。
女たちは、忽然と消えるか、死んでいく。
そして、残った男たちは再び生き始めるのだ。
本文で繰り返される「向き合わない男」という言葉。
今日においても、その姿が完全に変わったという気はしない。
向き合えないから、ぶつかり合う。
言葉がまとまらなければ、暴力という形で、向き合わせてしまう。
でも、現実世界において、人は簡単に死なない。
長く長く引きずっている、この「恋愛観」「結婚観」は、一体どこを向いて進んでいけば良いのだろうか。 -
戦下のレシピ 太平洋戦争下の食を知る
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試し読み
Posted by ブクログ
戦地に行ったのは男性だったけど、女性も「銃後」として生活のなかで戦っていた。最たるものが料理で、戦時中も生き延びた女性誌を参考に、少ない食料や燃料で、家族の栄養を補う工夫を続けていたとのこと。
戦争初期は「イケイケ」の雰囲気で、戦意を盛り上げるイベント気分の料理も掲載されていたほどだったのに、戦況が悪化するに連れて、いかに野草や茶殻を食べるかの解説が載るまでに必死になっているのが、リアルに戦争の愚かさを表していた。
そして、戦時中〜戦後の食糧難はなんとなく知っていたけど、実は戦前から、農村部では慢性的な食糧不足に苦しんでいて、都市部との貧富の差がひどかったことは、知らなかった。。
なんとなく戦前の農村部は、時給自足の生活が上手く行っていたのかと思っていたけど、移入米や輸入米がないと成り立ってなかったことに驚いた。
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Posted by ブクログ
なんリベポストモダン vs なんリベフェミニズム
高橋源一郎のことはポストモダン小説を評する、どこかすっとぼけたひとだと思ってゐる。読巧者とはまったく思ってゐない。むしろズレてゐる。
池澤全集の新訳古典のときも、町田康の「宇治拾遺」訳と自分の「方丈記」訳とを比べて、なるほどそのやり方があったかと町田訳に感心してゐた。それぐらゐズレてゐる。
だいたいが、純文学で社会を知らうとするのが無理やりなのだ。純文学は、文壇村とその周辺でしか通用しない通貨みたいなもんだ。木を見て森を見ず、群盲象を評す、である。
『アンクル・トムの小屋』が、奴隷解放に貢献した偉大な通俗小説なのはまちがひない。
したがって世に膾炙したコロナ・震災小説といふのも、どこまで純かは疑はしい。エンタメ小説こそ社会を反映してゐるかもしれないのに、それは取り上げない。
本来なら、身分差別で、共和・自由主義者が批判すべき天皇制。天皇小説である『東京プリズン』でも『JR東京駅上野公園口』でも触れてゐないのは不自然だ。
池澤夏樹の『アトミック・ボックス』のやうな、日本の原爆開発計画が北朝鮮に流れたといふ、荒唐無稽なおバカ原発原爆批判小説についても、特になにも感じないらしい。
社会問題を先取りしたら高評価といふのも、SF小説みたいだ。
しかし、村上春樹と大江健三郎が共に無意識を共有した、共通の作家といふ点を見逃してゐないのは、勘が冴えてゐる(柴田元幸との対談でも同じことを言ってゐる)。
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Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
2011年から令和まで、計6回おこなわれた本をめぐる対話から、日本社会が浮かび上がる。思いもよらない解釈や、意外な作品との繋がりなど、驚きと発見に満ちた、白熱の対談集!
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雑誌「SIGHT」の年末に掲載されていた「ブック・オブ・ザ・イヤー」という高橋源一郎と齋藤美奈子の対談を集めた本。タイトルには「この30年」とあるが、実際の「ブック・オブ・ザ・イヤー」は2011年から2014年、及び2019年と2021年の計6年分が掲載されている。「30年」というのは平成~令和を総括したような形で記述されていることを指しているのだと思われる。
それにしても高橋源一郎も齋藤美奈子もとてつもなく深く本を読んでいるんだなぁとちょっと感嘆。僕なんてほんの表面だけしか本を読んでこなかったんだとちょっと反省。
まあ反省したところでこの「うわっつらだけ読んで面白かった!」と喜ぶ姿勢は変わらないと思うのだけれど(汗)。
二人の対談内容も面白く読めたし、「本のガイドブック」的な読み方も出来た。実際に本書に登場してきた作品の何冊かは読んでみたいな、と思っている。 -
Posted by ブクログ
『週刊朝日』で10年にわたって連載されていた『今週の名言奇言』全490冊の中から厳選された154冊分の書評をまとめた書評本
見開き2ページに切れ味鋭い美奈子節であらゆるジャンルの本が紹介されとりました
いやー斎藤美奈子さんやっぱ好っきやわー
もちろんあれも読みたいこれも読みたいとなったんですが、わいは今回これ、レビューのお手本としても使えるんじゃね?なんて感想を抱きましたよ
なんていうかレビューの完成形のひとつはここにあったなって感じ
もちろん相手はプロ中のプロですからね
簡単には真似できませんよ
短い文章で本の内容をきちんと紹介して、興味持たせる作業を100点でこなした上で、自分だけの言葉でズバッと斬る
かっこよ!
わいもそんなレビューを書きたいと常々思ってるんだよ
思ってはいるんだよ
なんか変なとこに着地しちゃうんだよな〜 -
Posted by ブクログ
ネタバレ30年毎年、ではない。
毎年はせいぜい4年で、あとは刊行直前に30年ということにするためにレンジを広く取った。
そして選書自体が「そういう傾向」のものなので、そうなるだろうなという放談に過ぎないが、まあまあ面白い。
文芸誌を集中的に読んでいた時期とも重なるので。
@以下、コピペして、【 】で追記。
2011年から令和まで、計6回おこなわれた本をめぐる対話から、日本社会が浮かび上がる。思いもよらない解釈や、意外な作品との繋がりなど、驚きと発見に満ちた、白熱の対談集!
目次
はじめに
●第一章 震災で小説が読めなくなった
ブック・オブ・ザ・イヤー2011
生存にかかわるリアリズムは最強だ
『マザーズ』金原ひとみ/『苦役列車』西村賢太/『ニコニコ時給800円』海猫沢めろん
謎の「いい女」小説はちょっと前衛 【自分で足場を作る作家は、現実が変わっても平気】
『きことわ』朝吹真理子/『私のいない高校』青木淳悟/『いい女vs.いい女』木下古栗/『これはペンです』円城塔
緊急時、ヒトはクマやウマになる 【文学には、夢を見させる作用と、覚醒させる作用がある】
『馬たちよ、それでも光は無垢で』古川日出男/『雪の練習生』多和田葉子/『神様2011』川上弘美
君は3・11を見こしていたのか
『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』宮沢章夫/『戦争へ、文学へ 「その後」の戦争小説論』陣野俊史/『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』開沼博/『災害ユートピア なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか』レベッカ・ソルニット 高月園子訳
●第二章 父よ、あなたはどこに消えた!
ブック・オブ・ザ・イヤー2012
原発事故は終わっていない
『阿武隈共和国独立宣言』村雲司/『むかし原発 いま炭鉱』熊谷博子/『線量計と機関銃』片山杜秀
母と娘の確執が文学になるとき 【父と息子の近代文学150年でようやく母と娘】
『冥土めぐり』鹿島田真希/『東京プリズン』赤坂真理/『母の遺産 新聞小説』水村美苗
ここにいたのか、落ちこぼれ男たち
『K』三木卓/『大黒島』三輪太郎/『その日東京駅五時二十五分発』西川美和
嵐の中の、もうひとつの避難所
『燃焼のための習作』堀江敏幸/『ウエストウイング』津村記久子/『わたしがいなかった街で』柴崎友香【2012年に2010年という災害前夜を描く】
多色刷りの性と個性が未来を拓く
『ジェントルマン』山田詠美/『奇貨』松浦理英子
●第三章 近代文学が自信をなくしてる
ブック・オブ・ザ・イヤー2013
母と娘の第二章はけっこう不気味
『爪と目』藤野可織【せっかく母を始末したと思ったらクローンのように別の母が】/『abさんご』黒田夏子/『なめらかで熱くて甘苦しくて』川上弘美
巨匠にとって「晩年の様式」とは 【無意識であることを意識的に】
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹/『晩年様式集 イン・レイト・スタイル』大江健三郎【家族に否定されても小説という表現に自分の生涯を賭けざるを得なかった人の悲しい話】
マルクスも驚く「労働疎外」のいま
『工場』小山田浩子/『スタッキング可能』松田青子
作家が考える震災前と震災後
『想像ラジオ』いとうせいこう/『初夏の色』橋本治【弱い父と息子】
わけがわからない「大作」の中で起きていること
『南無ロックンロール二十一部経』古川日出男/『未明の闘争』保坂和志
青春はあんまりだ
『青春と変態』会田誠/『永山則夫 封印された鑑定記録』堀川惠子/『世界泥棒』桜井晴也
●第四章 そしてみんな動物になった⁉
ブック・オブ・ザ・イヤー2014
ステキな彼女に洗脳されて
『死にたくなったら電話して』李龍徳/『吾輩ハ猫ニナル』横山悠太
家こそラビリンス
『穴』小山田浩子/『春の庭』柴崎友香【家が主人公。人に興味がない。人と人ではなく、人とモノの関係】
21世紀の私小説は社会批判に向かう
『33年後のなんとなく、クリスタル』田中康夫/『未闘病記 膠原病、「混合性結合組織病」の』笙野頼子/『知的生き方教室』中原昌也
近代の末路を描く「核文学」
『震災後文学論 あたらしい日本文学のために』木村朗子/『東京自叙伝』奥泉光【東京中私という究極の私小説】/『アトミック・ボックス』池澤夏樹/『聖地Cs』木村友祐
保存された記憶、または90歳の地図
『徘徊タクシー』坂口恭平/『ラヴ・レター』小島信夫/『夢十夜 双面神ヤヌスの谷崎・三島変化』宇能鴻一郎
●第五章 文学のOSが変わった
平成の小説を振り返る(2019)
下り坂の30年
今から思うと平成を予言していた
『タイムスリップ・コンビナート』+『なにもしてない』笙野頼子/『親指Pの修業時代』+『犬身』松浦理恵子/『OUT』桐野夏生
プロレタリア文学とプレカリアート文学
『中原昌也 作業日誌2004→2007』中原昌也/『ポトスライムの舟』津村記久子
異化される「私」 【近代的自我からはじまった日本文学はもう終わっている。新しいOSをインストールされている】
『インストール』綿矢りさ/『コンビニ人間』村田沙耶香/『スタッキング可能』松田青子/『野ブタ。をプロデュース』白岩玄
地方語と翻訳語の復権 【語り手が人間である必要すらない】
『先端で、さすわさされるわそらええわ』川上未映子/『告白』+『パンク侍、斬られて候』町田康/『イサの氾濫』木村友祐/『献灯使』多和田葉子/『ベルカ、吠えないのか?』古川日出男
相対化される昭和 【昔のインテリに相当するのが女子高生で、批評的】
『ピストルズ』阿部和重/『東京プリズン』赤坂真理/『巡礼』+『草薙の剣』橋本治/『あ・じゃ・ぱん』+『ららら科學の子』矢作俊彦/『残光』+『うるわしき日々』小島信夫
日常のなかの戦争
『バトル・ロワイアル』高見広春/『阿修羅ガール』舞城王太郎/『虐殺器官』伊藤計劃/『となり町戦争』三崎亜記/『わたしたちに許された特別な時間の終わり』岡田利規
当事者として書くこと 【同時代的出来事を描くのには60年? あるいはとりあえず即応?】
『バナールな現象』+『雪の階』奥泉光/『神様2011』川上弘美
●第六章 コロナ禍がやってきた
令和の小説を読む(2021)
セクシュアリティをめぐって
『オーバーヒート』千葉雅也/『ポラリスが降り注ぐ夜』李琴峰
海外に渡った女性たちの選択
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』+『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』ブレイディみかこ/『道行きや』伊藤比呂美
SNSが身体化した社会で 【SNSが身体機能の拡張になっている】
『かか』宇佐見りん
世界に羽ばたく日本文学
『夏物語』川上未映子/『献灯使』多和田葉子/『密やかな結晶』小川洋子/『JR上野駅公園口』柳美里/『コンビニ人間』村田沙耶香/『おばちゃんたちのいるところ』松田青子
過去の感染症文学を読む 【言葉が人々を汚染して人々の紐帯を破壊していく。SNS】
『ペスト』アルベール・カミュ
コロナ文学は焦って書かなくてもいい
『ぺストの記憶』ダニエル・デフォー/『感染症文学論序説 文豪たちはいかに書いたか』石井正己
コロナ禍を描く日本文学最前線
『旅する練習』乗代雄介/『アンソーシャルディスタンス』金原ひとみ/『貝に続く場所にて』石沢麻依
記録を残すことの意義
『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』/『コロナ黙示録』海堂尊/『臨床の砦』夏川草介
おわりに
特別収録 ブック・オブ・ザ・イヤー2003~2010 全106作品選書一覧 -
Posted by ブクログ
雑誌『SIGHT』の年末定例企画「ブック・オブ・ザ・イヤー」に掲載された高橋源一郎と斎藤美奈子の対談を収録した本です。
高橋はいつものように、同時代の文学や社会状況に対して批評的なことばをさしはさみつつも、やわらかい態度でつい彼自身の気に入った小説にかんしてはわたくしなどはいくぶん好意的にすぎないかと感じてしまうような語り口で、作品の魅力を解き明かしています。そしてあいかわらず、中原昌也に対しては、手放しといっていいほどの賞賛ぶりです。
単著では舌鋒の鋭さを見せる斎藤も、基本的にはそうした高橋の調子にあわせているようですが、赤坂真理の『東京プリズン』については、「主人公が女の子なのにすごい」という趣旨の発言を高橋がしていたことに切り込んでおり、予定調和ではないおもしろさをあじわえました。高橋は斎藤の切り込みに対して、受け太刀ながらも着陸点をさぐっていますが、高橋の示した回答にも「あまりにもそっちに行くと「女は世界を救えるか」という話になりますけど」ときっちり釘を刺していて、そのあたりもたのしんで読むことができたように思います。
上の問題にも多少かかわるところではあるのですが、村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の作品評では、「最後の家父長制」という指摘がなされており、また千葉雅也の『オーバーヒート』の作品評では、斎藤が「ある種のマチズモから解放されきっていない」と述べています。しかしこうした批判は、けっきょくのところ宇野常寛のサブカルチャー批評と軌を一にするほかなく、おそらく千葉はそのことを理解しているからこそ、身体と意識がたがいに切れあうような場所でことばをつづったのではないかと、わたくしには思えます。そういえば、本書で斎藤は高見広春の『バトル・ロワイヤル』や白岩玄の『野ブタ。をプロデュース』などの作品をえらんでおり、宇野のいう「決断主義」的なリアリズムにずいぶん無防備に肩入れしてしまうものだなあ、と慨嘆せずにいられません。高橋が「身体性」に無防備なのは、内田樹の影響なのでしょうか。