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Posted by ブクログ
なにかと波長の合う斎藤美奈子氏の書評本。しかしそこは斎藤氏、単なる本の羅列とはちがう。本を材料に世の中を縦に斜めにバッサバサ斬る。
2006年7月~2009年5月に、マガジンハウスの小冊子「ウフ」に連載されたものが主となり、2010年3月~「ちくま」に連載の物が核になっている。なので取り上げた本はその間に話題になった本をよみつつ、さらにその旬な本のバックボーンになっている本も取り上げている。
2012の今からだと6年前。最初の本が安部元首相の「国家の品格」。この時点でまだ次期首相候補なんです。いまや歴史の彼方ですよ。
斎藤氏と私は同学年。したがって団塊世代への非共感も同じ。2006年6月の「昨日の志はどこへ?団塊世代の懲りない面々」で2006年時点の定年まじかの彼らを、もーあと少したったら定年モノで脚光をあびるんだろうか?と危惧してるが、サイトーさん、2012、それはバッチリ現実になりましたねえ。ポスト団塊の我々についぞ光は当たらないのである。
Posted by ブクログ
あまりはっきりしていないのにも関わらずなぜか無理やり三つのカテゴリーにそれぞれのコラムを分けたのかがよく解らない。単純に時系列通りに並べてくれないと政治的であろうが社会的であろうが文化的であろうが全て繋がっているわけなので非常に読みづらいことになってしまった。続巻続々巻も同じかと思ったらこれらはしっかり時系列順に並んでいる。
自家薬籠中の文芸批評や文化系書籍の解説評論などは今まで通り面白いのだが、実はテキストを論拠とした手法による時事放談こそバランスが良く、こだわりが一般的でわかりやすく、それゆえかかなり本質をついているように見えた。サンデーモーニング辺りに出ている評論家などよりもよっぽど信憑性が高いのではないか。
本書で言えば時事問題をまとめた第1章こそが興味と興奮を与えてくれ、それ以降はどうしても先細ってしまった。
とはいえこの20年間ほどの直近近代史を振り返るにはとても良い教材なのであった。
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