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Posted by ブクログ
積読していた本
時事問題が多いので、早く読んでしまわねば!と思って読んだら、これがまた!ものすごく面白かった。
2020年初版の本なので、買ってすぐ読んでおけばと後悔。しかし、残念ながら今読んでも大丈夫なのでした。全く2024年の今と現状は変わらず(オリンピックが開催され、安倍氏が死去したにもかかわらず)何も解決されてないので…。
家族が購入した本なので、購入した本人や家族に、自分のことはさておき、何やってんのよ、早く読んで読んで!と勧めた。
斎藤美奈子に外れなし。常に予想より面白い。
積読の斎藤さんの本まだあるので早速他の本も読もうっと。
後ろの章から読んだのだが、全部いいけど、最初の二つの章が際立ってよかった。
いつから日本は変わってしまったのか。一つは1985年、もう一つは1996年。
確かに20年かけて世の中を地道に?変えていった政権与党。それに対して左派リベラルはいつまでたっても、景気回復に後ろ向き、反知性的な人たちを啓蒙しようとする上から目線。そして手法に柔軟性がなく頭が固い。
確かに確かに。
反知性主義的なポピュリズム政権に対する嫌悪感もあり、自分にも知性至上主義的なところがある。なので、あの内田樹をバッサリ斬る最初のコラムに、斎藤美奈子の本気度を感じた。
いやあ、斎藤さんすごいわ。
こんな本が読みたかった、という、まさにど真ん中の本でした。
Posted by ブクログ
斎藤美奈子の本の読み方は、私の手法とは全く違って面白い。そして、問題意識もいまの時代にフォーカスして、実に巧みな解説をする。
6つのテーマの選定がうまい。時代の核心に触れる。とにかく、「忖度しません」と言う題名さえも素晴らしい。現在の官僚やマスコミも忖度しすぎの時代に、これまで言えるのはいい。
6つのテーマは、①「バカが世の中を悪くする、とか言ってる場合じゃない」ー反知性主義とは何か?を追いかける。またなぜ反知性主義が台頭したのだろうか?
②「戦後日本の転換点はいつだったのか」ー60年安保。田中角栄をどう評価するか?1985年阪神タイガースが優勝。くつろいすぎの司馬史観。坂の上の雲はもう見終わった。ネットウヨのアイデンティティ。
③「わかったつもりになっちゃいけない、地方の現在地」ー観光でも基地でもない、沖縄の実像、沖縄の革新は琉大という階層の中で構築される。「オール沖縄」を育てた翁長雄志、沖縄の保守本流がなぜ辺野古基地反対を掲げるのか?長崎の隠れキリシタン。天皇が象徴であることから、なろうとした。君たちはどう生きるかが?なぜはやるのか?
④「文学はいつも現実の半歩先を行っている」ー認知症が文学になる。老人たちの玄冬小説。そもそも源氏物語って?
⑤「当事者が声を上げれば、やっぱり事態は変わるのだ」ー教授やジャーナリストのセクハラ。セクハラ当事者が自覚していない現実。フェミニズム、フェミニスト、LBGTと時代の変遷の中で、METOOと声を上げる。⑥「新型コロナが来た」ーペスト文学を読む。
問題意識が鮮明だと、本のセレクションも鮮明だ。面白い本がたくさんあったけど、それより面白い本があるので、それを読もう。
Posted by ブクログ
政治の話からLGBT、反知性主義、現代進行中のコロナについてまで。時事について、三冊の本を読みながら考える。真面目に考え込むところと、クスっと笑えるところの振幅が魅力的。静かに淡々と説明したかと思うと、「でもさ」といきなり切り返す。そのあたりの動きになんかしびれるね。読んでいて楽しかった。楽しかったでおわるのではなく、あぁ自分にはもっとできること、やらなければいけないことがあったんじゃないかな、と振り返ることができるし、その元気が出てくるんだ。
「忖度とは、コミュニケーションの回路を閉じて、腹のさぐりあいをすることです。ろくなもんじゃありません。「当事者が声を上げれば、やっぱり事態はかわるのだ」なんです。みんな、つまんない忖度はやめて、いいたいことはいったほうがいいんだよ。」
あとがきのことばが、なんか、いろんなことへ背中を押してくれているような気がしたな。
年末年始に読んでいたんだけど、2021年の読書を本書で始められたことは、良かったなぁと思う。
Posted by ブクログ
「月夜にランタン」「ニッポン沈没」に続くシリーズ三作目。「ニッポン沈没」が暗めのトーンだったのに比べて、今回は、「政治も世の中も相変わらずひどいもんだけど、それでも希望はある」という前向きな思いを感じる一冊だった。タイトルにもそれが表れていると思う。
いつもながら取り上げられる本の幅広さに感嘆する。不愉快になるに決まっている安部ヨイショ本とか嫌韓本とかもしっかり読んで、自分の意見をはっきり述べる姿勢がすがすがしくカッコイイ。あとがきがとても良かったので、以下その抜粋。
「言論空間が『敵と味方』『内と外』『ホームとアウェイ』に二分され、仲間うちでしか通じない言葉が増殖していく。いわば思想のタコツボ化です。
左派リベラル陣営においても、タコツボ化は急激に進行しています。なぜ野党は選挙で負け続けているのか。なぜ市民運動の現場には、高齢者しかいないのか。
それは日本人が劣化したからだ。若者の意識が低いからだ。
と、もしかしてあなた、思ってません?だからダメなんですってば。リベラルが後退戦を強いられているのは、相手がバカだからではなく、こちら側に魅力がないからです。
自分はぜったい正しくて、自分以外はみんなバカ。愚かな大衆諸君に、賢い私が正しいことを教えてあげる。そんな不遜な人たちに、だれが与したいと思います?民主主義の危機をいいつのる人々のやり方は、ぜんぜん民主的じゃないんだよね。」
「『バカが世の中を悪くする、とか言ってる場合じゃない』ってことです。
忖度とは、コミュニケーションの回路を閉じて、腹のさぐりあいをすることです。ろくなもんじゃありません。『当事者が声を上げれば、やっぱり事態は変わるのだ』なんです。みんな、つまんない忖度はやめて、いいたいことはいったほうがいいんだよ。意見の表明の仕方も、既存のスタイルに忖度する必要なんかない。人それぞれでいいんです。」
「『倦怠』『停滞』と申しましたが、歴史というのは、いつどんな形で動きだすかわかりません。希望は捨てない。どんなときでも。」
Posted by ブクログ
やっとシリーズ最新作までよめた。シリーズ通して安倍憎しエネルギー全開だった。安倍さんを外したら3冊が2冊になるのではと思わないこともない。
彼ら彼女の主張がさっぱりもってわいに受けいられないのは、著者のあとがきにも記載されている部分以外にも、身内に甘くて、敵に強く当たるところ。が大いにあると思う。ぶっちゃけ今の現役世代は1に2に3に4に5に経済が重要視されてると強く思う。
結局、著者たちの主張はお金がある裕福な視点から立っているので、いつまでも少数派なのではとシリーズを通して読んで思った。
主義主張も大事だが、生き延びることがもっと大事なんだよね・・・。
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