斎藤美奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
斎藤美奈子氏が大好きだ。語り口の意地悪さも好きだし、引用箇所の適切さも好きだ。特に、このデビュー評論『妊娠小説』の面白さといったら……!
正直に告白すると、この本の中で俎上に上げられた小説の半分以上を私は読んでいない。読んでいないんだけど、わかる。『妊娠小説』ジャンルの存在に膝を打って喜び、『舞姫』の「受胎告知」シーン引用に笑い転げ、にやにやしながら最後まで一気に読んでしまう。
読んでしまった後には(まるきり思惑通りに)読む本読む本ほとんどに「妊娠小説」のレッテルを貼りたくなってしまうのだ。困ったことだ。(笑)
今では伝説レベルのデビュー書評だが、切り口、読ませ方など斎藤氏のすべてが詰まっている。ついでに言うと、後々の書評にも、この時登場した作品がかなりの数、流量されている。まあ、なんとなくモデルとして取り上げやすいタイプの作品(典型例というやつ)は決まっているのでしょう。
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Posted by ブクログ
文学関係の学科に行く人が大学に入る前に読んでおくと他の人に差をつけることが出来る本。もっと早く出会ってればよかったなあ。
何でかと言うと基本的な小説の読み方と言うものを教えてくれてるもので。と言うよりは小説家が行っている手練手管をとても簡潔に教えてくれているのだ実は。妊娠のことばかり書いているのではなくてそういう基本的かつ細かいところがしっかりしているからこの本は名著なのである。
具体的にはイメージ操作の話が一番教育的。知らないとどうしようもないんだけれど、これで案外ちゃんと教えてくれている本がないときたもんだ。
妊娠に関してはもちろんメインだからしっかりしてるんですけども、まあ一つの論系の基礎教養だと思ってインストールしておけばよし。実際面白いし、教科書としては白眉ですわ。 -
Posted by ブクログ
ベストセラーはなぜベストセラー足りうるのか?
この本を読んだからには著者の意見を鵜呑みにすることができないが(書き損だね)、
それでも乱暴と言っても差し支えない痛快な切り口はいたく気に入りました。
残念ながら私は「趣味は読書」とうそぶいておきながら
半分ぐらいしか理解していない洋書をぼつぼつ読む読者なのですが
宮部さんは好きなので、ディープだったり邪悪だったり。
で、ベストセラーには見向きもしないのですが
これを読んだらどれだけ今の本が薄っぺらいかわかります。
なんとか君が100ページほど悩んだ「会社の目的とは何か?」の問いは、
さすがに高校で政治・経済を学んだ身として一瞬でわかりました。
よかった。まだ教養の一部を失っていない。
純粋な気持ちで本を楽しむことと、
こう斜に構えて楽しむのと、
両方は一気にできないのでしょうか?
てか
もっと本を読まなきゃなぁ、と。
食わず嫌いしてる場合じゃないね。
でもこの本を読んだらとりあえずいっぱい読んだ気分になれるからお得。 -
戦下のレシピ 太平洋戦争下の食を知る
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
上下二段組で、上に本文、下にそれぞれの時代のレシピが記載されている。p61の写真の女性のように一升瓶で玄米を精米するのは、自分が子どもの頃も(一九七〇年代後半)祖母が日課としてやっており私もそれを食べていた。他の太平洋戦争下のレシピも子どもの頃の食生活で馴染みがあるものに近く、今思うと祖母はこの時代の婦人雑誌や女学校で覚えた献立をずっと作り続けていたのかもと思う。空襲下になってからのレシピには野草や茶がらが登場し(pp134-135)、占領下ではこおろぎやげんごろう、かたつむりやへびが婦人雑誌のレシピに載るようになる(pp173-174)。ここまでくると食べられそうなものは全て食べるという感じであり、食事というより飢餓との戦いである。「(前略)食糧難は生命を危機に晒すだけでなく文化破壊でもある(後略)」(p184)のは現代の戦地においても同じだろう。
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Posted by ブクログ
さすがの斎藤美奈子さんである
なにしろ「文庫解説」への批評である
そんなこと考えつくの美奈子さんしかいないよ
しかも斎藤美奈子さんといえば自らとてつもない数の文庫本の解説を担当している
まさに天に唾吐く行為w
しかしながらそこは美奈子さん
辛辣でありながらもユーモア溢れる美奈子節で次々と切って棄てる
そう、まさしく武士
美奈子武士(上手くない)
ちなみにわいは完全なる「解説なんて要らない派」である
お前らの手など借りん!どう読むかは己が決めるわ!( ゚д゚ )クワッ!!
という立ち位置
即ち無頼派だな
解説には頼らなーいというね(無頼派の意味間違えてる見通し)
但しあれよ
海外もので解説代わりに付いてくる「訳者あとがき」
あれはいいね
やっぱりよく知らない作家さんの情報とか、あとこれからの出版予定とかね
知りたいよね
それから海外古典の解説ね
当時の時代背景っていうの?
今とは違う社会のあり様みたいなんを教えてくれるのはありがたいよね
勉強にもなるし
それから国内ものでも、たまにものすごい大御所が解説してる時とかね
なんかすごい得した気分になるよね
そもそも解説ってのは若い作家を売り出すために大御所が泊を付けるみたいな側面もあるみたいだしね
あ、新人賞の類だと巻末の選評なんかも面白いよね
あれも解説のひとつと言えるんちゃうかな
メジャーな書評家の人の解説は、思いもよらない視点を提供してる時とかあって…
ん?
いやお前「解説」大好きやないかーい! -
Posted by ブクログ
本好きは読んじゃダメと声を大にして言いたい(笑)。それくらい面白い読みたくなる本が沢山紹介されている。もちろん絶賛だけではなく、「左翼批判を目的とした、読む価値なしの逆張り本」という痛快な評価もある。2020年から2025年までの間を、それぞれのテーマごとに3冊の本を取り上げている。どの章も面白く思わず唸ってしまう。しかしたかだか5年の間にこの国は大きく変わってしまったと痛感させられる。あのコロナの狂騒は、ついこの前の出来事だが「何事もなかったみたいだ。街を行く人々の顔は。あれほど深かった傷跡も消して季節のよろめきに身をまかす」ようになっていないか。そしてこの5年間はデビッド・ボウイの歌う「ファイブ・イアーズ」のような激動の5年間だったと確信。2022年は「沖縄返還」から50年。2023年は関東大震災から100年。時代のマイルストーンだったのか。しかし、読むべき本がまたまた増えてしまった。うん、やっぱり本好きは読んじゃダメ(笑)。
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Posted by ブクログ
あれ?なんでこの本読んだんだろ?ってことあるよね(あるある)
いや、この本は三宅香帆さんのYouTubeで批評とは的な話の流れでおすすめされてた本で、それで読んだんだけどね
高橋源一郎さん(好きな人)✕斎藤美奈子さん(好きな人)が、この30年(2021年発行)の小説を読んで色々話をしたら、なんとなく社会が見えてきたという内容なんですが、ほぼほぼ純文学系の小説の話なんで、100冊以上の本が出てくるんだけど、もう3冊くらいしか読んだことあるやつないのw
だからもうちんぷんかんぷん
いやそりゃそやろ!
高橋源一郎さんと斎藤美奈子さんの対談なんだから、出てくるの純文学系に決まってるだろ!
分かってた!分かってたのに読んでしまった〜w
だがしかーし!
面白かった(なんでやねん)
うーん二人の批評するときの言葉のチョイスというか、表現の仕方みたいなんが、すごくこうビッときたんよな〜
わいも二人みたいな言葉を操りたいな〜と思ったのだ!
あ、後たまには純文学系も読んでみるか〜ともちょっと思いました
ちょっとね -
Posted by ブクログ
2020年代に入ってからの社会状況を大きく6つのテーマに分け、さら各テーマを小項目に分けてそれぞれおおよそ7、8の項目毎に3冊の本を紹介解説している書評集。
昨今の社会状況政治状況に、強い違和感と怒りを持っている筆者からは強い強い危機感が感じられる。
時にいま選挙戦真っ最中だがどんな想いで今、この選挙戦を見つめているのだろうか。「絶望はしてません」と泰然としていられだろうか。
SNSにしろオールドメディアにしろ色々な見方がされているが、いずれにしても外野の意見に流されるのでなく、自分自身でしっかりモノを考えて生きていきたい。後世にツケを残すような政治はもうやめてほしいと願っているが、各党甘い事しか言わないので正直困っている・・
おおよそ200冊以上は紹介されていると思うがたくさんの本を登録しました。