斎藤美奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「飽食の国に住む私たちは、食べることが大好きだ…(中略)でもほんの50数年前までは、日本も『飢えた国』のひとつだった。」
から始まるこの本。
食から見る戦争…というと
悲惨な想像しかできないかもですが、
この本はちょっと違っていて
悲惨になっていく食生活だけど
日々が楽しくなるような工夫で食事だけでも、
ちょっとでも楽しいものにしよう~というような
人々の生活が見えてくる
戦争が始まる前から中間、そして後の食の変遷がすごい
デコった「飛行機メンチボール、軍艦サラダ、鉄兜マッシュ」などはまだ楽しいけど、
後半になると、もう野菜も調理しないで生で食べましょう的なことを推奨されたり、
野草も食 -
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Posted by ブクログ
1960年代〜2010年代までの小説を
時代背景ととも分析。
近代日本文学(〜1950年代)は「ヤワなインテリ」がいつまでも悩んでいるヘタレども。
60年代 大学進学率上昇に伴う 知識人の凋落
70年代 公害問題等による 記録文学の時代
80年代 バブル経済 遊園地化する純文学
90年代 バブル崩壊後 女性作家の台頭
00年代 9.11.リーマンショック 戦争と格差社会
10年代 3.11以降 絶望的ディストピア
芥川賞受賞した芸人さんのあの作品も往年の私小説に近い自虐的なタワケ自慢と貧乏自慢と一刀両断。
市場縮小も著しく、新しい表現による小説は
なかなか厳しい時代のようです。 -
Posted by ブクログ
「古今東西の名作132冊をラスト一文から読み解く」
つまり、名作の書き出しの一文は有名になるのが多いですが、作品最後の一文は忘れられてしまうようだ。
例えば超有名な「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」の『雪国』末尾は覚えてない・・・。また、「下痢はとうとう止まらず、汽車に乗ってからも続いていた」というラスト文、わたしは「お見合いに行く令嬢に、これ、ないんじゃないのぉ!」とよく覚えていましたけども、この『細雪』の書き出しは、「はて、何だっけ?」
斎藤さんはほんとにいろいろな切り口を見つけ出しますね。
総数132冊、おもしろい名作案内でした。(続編もある)
このような名作ガイドを読 -
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Posted by ブクログ
自分は1973年生まれの45歳。
物心ついたころから本に親しんできました。
初めて自分で買って読んだ小説は、赤川次郎の「三毛猫ホームズ」シリーズ。
小学校高学年のころだったと思います。
それから現代文学を中心に読み漁ってきました。
傾向としては、純文学が多かったように思います。
ですから、今まで読んできた小説とそれを著した作家を、しっかりと時代に位置付けて俯瞰してみたいという欲求がありました。
ただ、夏目漱石や森鴎外など近代の小説の歴史をひも解いた本はあっても、自分が読んできた小説をカバーする本はほぼありませんでした。
概ね70年代から現在までに発刊された小説です。
本書はまさに、この時代に発 -
Posted by ブクログ
「赤ちゃんができたらしいの」と女が宣告し、男はうろたえるという展開が、さまざまな小説のなかでくり返し描かれてきました。ほとんどパターン化しているといってよいこのような場面を含む小説を著者は「妊娠小説」と呼び、その構造と歴史の解明をおこなっています。
森鴎外の『舞姫』と島崎藤村の『新生』によって、「どうでもいい女の問題」だった妊娠が「どうでもよくない男の問題」に昇格し、文学のテーマになったと著者はいいます。それ以前の小説に描かれていたのは、「妊娠」ではなく「堕胎」でした。しかしそれは、「生むにせよ堕ろすにせよよろしくやってもらいたい」という男にとっては「問題の解決」でしかありません。こうして著