斎藤美奈子のレビュー一覧
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解説の解説という目の付け所が斉藤美奈子らしい
最後は解説の解説をしたこの本を解説してみせるというメタな構造
もう自分の本が文庫化されても誰も解説を書いてくれないだろうと嘆いて見せるPosted by ブクログ -
文庫の解説が大好きだ。
わけのわからない解説がついているとがっかりするし、本文に劣らぬ輝きのある解説もある。
そんな解説好きはきっと珍しくないはずだ。
本書はそんなニッチな、マニアックな、「解説」にスポットライトを当てた珍しい本。
まずは名作から。
『坊ちゃん』の解説だ。
実は読んだことがないが、...続きを読むPosted by ブクログ -
なぜ学校で教えないのかが分かり易く綴られている。
だとすると、若い世代を中心に政治に関心のある人が少ないのも頷ける。
穿った見方をすれば、この種の事が学校で扱われないのは陰謀論的な国策ではないかとさえ思う。
私はイギリスのEU脱退やトランプの台頭等、名だたる先進国が罹っているポピュリズムの根底に...続きを読むPosted by ブクログ -
文章が小気味いい。ぽんぽんと、アラレのように飛んでくるといおうか。言っている内容はけっこう高度なようで、いて、ときにくだけたりもする。読んでいて楽しかった。著者のプロフィールをみたら、もう60を超えているんだね。もう少し近い世代の人かと思ったけど。とはいえ、前から知っている著者さん。そしておれ自身も...続きを読むPosted by ブクログ
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学校教育では特定の立場の政治に偏って教えられない
そうだなあ…そういう前提だものね
社会秩序とiうtいうものがピラミッド状の構造をしている以上
右か左かとか
資本家か労働者かとか
何らかの立場になっているのだな
自分で気が付かないうちに
あんまり極端ことをやると△自体が崩れて
違う△になった...続きを読むPosted by ブクログ -
いやはや、大物作家達を含め、斎藤美奈子さんがバッサバッサとぶった切っていく様が痛快な一冊でした。大物作家も含むとは言え、その対象は文庫の「解説」。「解説」と言うのが単行本にはなくて、文庫になって付くものと言うこと自身今まで気付いてなかったのだが、解説といってもいろいろなバリエーションがあるんだという...続きを読むPosted by ブクログ
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第1章の歴史を読み解いた部分が大変わかりやすく、ここだけでも歴史の教材として使ったらいいんじゃないかと思ったほど。教科書で読むとごちゃごちゃした歴史が「体制」「反体制」とわけるだけで、すっきりと頭に入る。中高生、受験生必読。
第2・3章にある「体制は反体制を全力でたたきつぶす」「資本主義は『自由』を...続きを読むPosted by ブクログ -
本当に中立な立場から学校で政治を教えることは難しいと本書。なんでこんなことが起こるのかと考え始めたところから、いくつもの説明の仕方が発生し、その選択肢の中から自分で判断する能力が磨かれると思います。Posted by ブクログ
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中学から高校にかけて、ヘヴィメタルを愛好していました。
CDも随分と買いました。
今はどうか知りませんが、当時、ヘヴィメタルのCDを買うと、ライナーノーツ(解説文)を書いていたのは必ずと言っていいほど伊藤政則でした。
そして、この伊藤政則の書くライナーノーツを読むのが楽しみでした。
早く読みたくて、...続きを読むPosted by ブクログ -
やはり著者の「文芸評論」はひと味もふた味も違っていて、抜群に面白い。妊娠や紅一点に着目したり、名作を後ろから読んでみたり、なるほどねえと楽しませてもらってきたが、今回取り上げているのは文庫解説。
いやまったくさすがの目の付け所で、文庫解説についてまとめて論じたものって目にしたことがないような。単行...続きを読むPosted by ブクログ -
書評という形で社会の様々なものについて、私にその見方を教えてくれてきた斎藤美奈子が、ついに直球を投げてきた。
タイトルの”学校が教えない”は、”学校では教えることができない”というのが正確な表現ではないかな、と思います。学校で教えなくたって、身近な大人が冷静に教えることができればいいんだよね。Posted by ブクログ -
視点の設定、説明のための表現、説明の順番が新鮮に感じられ、勉強になった。
特に、右翼左翼、右派左派、ウヨクサヨク、全体主義個人主義、体制派反体制派のタームの使い分けが分かりやすい。Posted by ブクログ -
「ちくま」誌に連載された「世の中ラボ」の2010年8月号から2015年6月号までをまとめたもの。当時旬の社会問題について、斎藤が選んだ3冊程度の本をベースに論じている。いくつか読みごたえのある記事もあった。
「『大きな政府』で何が悪い」では、自民も民主も新自由主義経済の推進者、小さな政府論者が主流...続きを読むPosted by ブクログ -
「ちくま」で愛読しており,記憶に残っているものもあったが,これだけまとまって読むと,著者の馬力は凄いものだと感心した.このコメントを参考にして何冊かの本を読んできたが,特に憲法の問題は重要だと思っている.自民党の発想は貧弱というか底が浅いというか,なんとももどかしい.Posted by ブクログ