斎藤美奈子のレビュー一覧

  • 名作うしろ読み

    Posted by ブクログ

    有名な書き出しは数々あれど、さてラストは? 古今東西の名作132冊を斬新な視点で読み解く、楽しくてタメになる丸わかり文学案内

    0
    2017年01月09日
  • 名作うしろ読み

    Posted by ブクログ

    単行本で読んだあと「あれも読もう」「これも読まねば」と思いつつ、結局あんまり読んでない名作の数々。
    またもや「あれも読もう」「これも読まねば」となりました。

    0
    2016年11月13日
  • ニッポン沈没(世の中ラボ2)

    Posted by ブクログ

    本当に良い本というのは、いつ読んでもその価値に変わりがないものだろうと思っている。けれども、この本が書かれたときに読んでいれば、きっと、もっともっと感じられることがあったはず。少し悔しい。

    0
    2016年11月13日
  • 名作うしろ読み

    Posted by ブクログ

    半分くらいは既読。だからこそ贅沢で楽しい本。
    それにしても、
    ここは輝くほど明るい闇の国家である。
    決まりすぎでクラクラ。

    0
    2016年06月30日
  • 名作うしろ読み

    Posted by ブクログ

    名作文学作品の書き出しは、試験にあるいはクイズにも出るほどであるが、ラストの一文は、あまり注目も集めてない。そこに、着眼した著者のユニークな書評集。
    1青春の群像、2女子の選択、3男子の生き方、4不思議な物語、5子供の時間、6風土の研究、7家族の行方、と分類され、その数132作品。
    未読の作品は読んでみたい気持ちを起こさせ、既読でも再度読みたくなる、そんな書評集。

    0
    2016年05月04日
  • ニッポン沈没(世の中ラボ2)

    Posted by ブクログ

    斎藤美奈子さんは大好きな書き手で、鋭い舌鋒が痛快だ。時事ネタより文学論のほうがより楽しめるのだが、政治への視線にも共感するところが多々ある。これは2010年から2015年6月にかけて書かれたもの。

    震災・原発事故・領土問題・橋下徹・慰安婦問題・秘密保護法・嫌韓思想・集団的自衛権・ブラック企業・イスラム国…、目についたトピックを拾っていったら、どうにも暗ーい気持ちになってしまった。これでも安保法案はまだ入っていないのだ。あとがきに「あらためて通読すると、斎藤はなんだかずっと不機嫌ですね」とあるが、そりゃ不機嫌にもなるよ。著者得意の笑えるおちょくりも影を潜めるほど、状況は厳しいということだ。それ

    0
    2015年12月02日
  • 戦下のレシピ 太平洋戦争下の食を知る

    Posted by ブクログ

    戦後70年、ということでこの夏はテレビの特番やら映画やらあって、一方で政府がアレコレやっているという状況で、普段よりそっち方面への関心が高まっているおり、見つけたのがこの本。食べるものがなくて、みんな腹ペコで、筍生活で、その辺の草も食べて、みたいな断片的知識はあるけど、こうやって戦前から戦後食糧事情がなんとかまともになっていくまでをまとめた本を読むと、著者も言っているとおり戦争とは戦争で食料がなくなるのではなく、食料がなくなることが戦争なのだ、ということがはっきり理解できる。戦闘だけが戦争じゃないんだよね。銃後じゃなくてまさしく戦下なんだよね。にしても、この本で紹介されている当時のレシピはもの

    0
    2015年08月30日
  • 妊娠小説

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <わかったこと>
    ・小説における妊娠は話を盛り上げるためのイベントの一つ
    ・小説における妊娠は女の武器
    ・作者は登場人物を妊娠させるために苦労する
    ・小説における妊娠はドラマチックで生と死とか愛ゆえの離別とかのお題目に結びつけやすいしその割に手軽なので作者にとっては重宝する
    ・妊娠小説のパターンは少ない
     →なぜか? 妊娠という現象自体に結果や期間の制限があるから


    <思ったこと>
    ・やっぱ舞姫はうまく出来てる
    ・妊娠小説はパターンが少ないので妊娠ばかりを中心に添える小説は陳腐化する傾向にある
    ・妊娠は味付け程度に使う小説のほうが面白いかもしれない

    0
    2015年07月04日
  • 趣味は読書。

    Posted by ブクログ

    著者が、数々のベスト・セラー本を読んで、内容を紹介しつつツッコミを入れていくという本です。

    五木寛之『大河の一滴』のような人生本、梅宮アンナ『「みにくいあひるの子」だった私』のようなタレント本、『話を聞かない男、地図が読めない女』などの疑似科学本など、自他ともに認める「読書家」がなかなか手にとらないような本を、一流の話術で紹介しているのですが、しかし考えてみればこれはたいへんな仕事だと思わざるをえません。もっともわたくし自身も、この手のベスト・セラーはけっこう好んで読むほうではあるのですが。そういえば、かつてナンシー関が、ふつうの視聴者は24時間テレビを見なくてもいいということにあらためて気

    0
    2024年06月06日
  • 趣味は読書。

    Posted by ブクログ

    独身の頃に読んだ斉藤美奈子さんの本ってすごくおもしろい!と思っていたのですが、40を過ぎてから読むにはこの人の文章はアグレッシブすぎて、ちょっとしんどい気がします。
    また、ベストセラーの書評って新鮮な間に読まないと面白くないから、書籍になってずいぶん経ってから読んでも・・・

    ということで、途中でやめちゃいました。ごめんなさい。

    0
    2014年07月04日
  • 妊娠小説

    Posted by ブクログ

    「妊娠小説」というジャンルを提唱して、そのテーマに沿いながら、明治文学から80年代の青春文学までの文学史を俯瞰。あざとく「われわれ」と言いつのるところとか語り口が鼻につくが、この著者にかぎっては毎度のこと。小川洋子の『妊娠カレンダー』(「妊娠小説」の集大成でおそらく最高峰)は、出版時期が前後したのか、言及されていない。

    0
    2013年06月11日
  • 趣味は読書。

    Posted by ブクログ

    米原万里おすすめなので読んでみた。まあ面白かったが、永久保存版にしたいとまでは思わない。息抜きにちょうどよいかんじ。

    0
    2012年10月16日
  • 趣味は読書。

    Posted by ブクログ

     読書好きに限って読んでいないことの多い、所謂ベストセラーの作品を、著者が変わりに読んで紹介してくれるという趣向。
     一風変わった書評になっていて面白い。

    0
    2012年06月15日
  • 趣味は読書。

    Posted by ブクログ

    ふだん本を読まない人が読むからベストセラーになる。だからいわゆる「本読み」は、ベストセラーを読まずに批判する。が、それでいいのか?そう思った文芸評論家・斎藤美奈子が果敢に挑みました。49冊を読み倒し、見つけたベストセラーの法則が6つ。読めば、抱腹絶倒、悲憤慷慨、そして世間の事情がわかってきます。文庫化に際し書き下ろしたのは『国家の品格』『東京タワー』など6篇。大増補版。
    (裏表紙紹介文より)

    ***

    読んだことのある本は少なかったけど、軽く内容にも触れているので読みやすかったです。 *ベストセラー本をバッサリ批評するのは読んでいて面白い部分もありましたが、斎藤さんがベタ褒めする本(が存在す

    0
    2012年02月04日
  • 趣味は読書。

    Posted by ブクログ

    様々なベストセラーを切りまくる書評。面白い。

    小説「朗読者」への包茎小説という表現は笑った。

    多少捻くれた部分もあるが、ものごとを批判的な視点で見ることができる著者の「趣味は読書。」には説得力がある。きっとたくさん本を読んでいるに違いない。

    0
    2012年02月05日
  • 妊娠小説

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この本が出た当時、話題になっていたのはわかっていたが、タイトルから伊藤比呂美のような世界観の小説かと誤解して敬遠していた。
    その後、内容を知って読んでみた。
    確かに野球のイニングや料理評などあの手この手で妊娠小説を解剖するさまは画期的だし圧巻だ。
    それでもやはり男社会、男目線にもの申す結論ありきのように感じてしまう。
    わたしは、ベストセラーだろうがなんだろうがどうでもいい作家のどうでもいい作品なんぞどうでもいいと思う方だ。
    むしろ、セオリーを崩すことに成功した小説があれば、例外としてでもぜひとりあげたいと思う。
    つまるところ、マスに対する興味もコンプレックスもなく、マクロの多様性に目がいってし

    0
    2012年01月27日
  • 趣味は読書。

    Posted by ブクログ

    ベストセラーの本は誰が読んでいるのか?は、B'zは誰が聞いているのか?に匹敵する疑問だったが、その答えを知ることができた。約10年前の本書だが、試しに2010年のベストセラーを検索すると、本書で取り上げられている本と似たような面子で吃驚。普段、本を読まない人に売れないとベストセラーにはならず、従ってベストセラーは読書家には物足りな過ぎて読まれないという構図。辛辣な批評はシネマハスラーを彷彿とさせる面白さ。さすが。

    0
    2011年06月20日
  • 妊娠小説

    Posted by ブクログ

    いろんな文学作品を妊娠を扱っているという一点において、フラットに『妊娠小説』として扱いパターン分類をしてるのですが、だから何?って気もします。もちろん、そういう見方を楽しむのもいいとは思うのですが、『妊娠小説』だから読もう。とかって思わないな。

    0
    2011年04月21日
  • 月夜にランタン(世の中ラボ1)

    Posted by ブクログ

    前読んだ「時事ネタ」が期待ほど面白くなかったので、これにもすぐには飛びつけなかったのだが、やっぱり良かったです。政治がらみであれ何であれ、本にまつわる話題が多かったせいだろうな。ついつい読まずにけなしたくなるアノ本やこの本を、まめに読んでズバッと斬るスタイルが好きだ。

    斎藤さんや穂村弘さん(並べるのも変だけど)の書かれるものは、感覚的にかなりぴったりした感じがする。最近これにばっかりこだわっているようで何だかすっきりしないが、やはり同年代だからだろうか。

    0
    2011年11月26日
  • 月夜にランタン(世の中ラボ1)

    Posted by ブクログ

    興味深い章は半分くらいかな。
    ただ、自分じゃあ先ず手を出さない「本」が
    どんなものかを知るには、とても参考になりました。

    0
    2015年09月14日