文庫解説ワンダーランド

文庫解説ワンダーランド

924円 (税込)

4pt

基本はオマケ、だが、人はしばしばオマケのためにモノを買う。マルクス、漱石、松本清張。『武士道』『なんクリ』『永遠の0』──古典名作にベストセラーがずらりと揃う文庫本、その巻末の「解説」は、読み出すとどうにも止められないワンダーランドだった! 痛快きわまりない「解説の解説」が、幾多の文庫に新たな命を吹き込む。

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文庫解説ワンダーランド のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年05月13日

    『日本の国語教育は、文学教育というより道徳教育だとよくいわれる。「主人公の気持ちになって考えなさい(共感読み)」と「作者のいいたいことを五〇字でまとめなさい(教訓読み)」のような質問はいまも授業につきものだ。』(p.90)

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    Posted by ブクログ 2021年03月28日

    論壇誌や新聞の書籍解説などとは違い文庫の解説は大抵は一人なわけで、そこにおそらく緩み、油断が生じてしまう。
    ある人は作品や作者に媚びへつらい、ある人はあくまでも自己顕示欲の発露として終始する。
    つまり、どうしてもイキったりカカったりしてしまうツッコミどころ満載の不思議な風習なのであった。
    こんないじ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月16日

    斎藤美奈子さんが岩波の小冊子『図書』に連載した文庫解説の批評集。著者らしい毒舌やユーモアに満ちていて、軽快に読める。本領発揮だなぁ。

    文庫解説はどうあるべきかに正解はない、というのが本書の最後に書かれているが、著者自身は、国語(文学の鑑賞)よりも社会科(地理的歴史的背景)を重んじている。本が書かれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年03月13日

    それほど気にしていなかったオマケに思っていた、文庫本の解説コーナー。
    でも、オマケだからいいやとはならなくて、しっかり読んでしまう本好きのサガでもあった。
    その文庫本の解説に光を当てて、解説・分析・批評のおかしくもほろ苦い本。

    当然、文庫本の著者と「解説」者は別人だ。
    そこが肝心なところね。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月18日

    毒舌書評で知られる斎藤美奈子が古典文学から現代まであれやこれやの「解説」をメッタ斬り。文庫のオマケと考えられがちな末尾の「解説」に注目しただけでもかなりの変わり種だが、さらにその解説をどう読むか、解説はどうあるべきかを例の歯に衣着せぬ論調でまくしたてるのだから、これは必読だ。

    三島由紀夫(『伊豆の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月20日

    普段、文庫の解説は注意して読むことはないが、『こういう楽しみ方もあるんだ』と新発見。読書の別の楽しみ方を教えてもらった。
    ばっさばっさ切りまくる文章は痛快。著者の読書量の凄さも感じることができる。

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    Posted by ブクログ 2017年04月01日

    この840円の本を書くため、斎藤さんがどれほどたくさんの本を精読したか考えると、本当にすごいと思う。そして、本当に面白かった!
    わかりやすいところでは、例えば、「走れメロス」の解説。角川文庫のカバーの紹介文みたいに、「メロスがんばれ!」と、私は一度も思ったことはないが、太宰治を知らない純粋な小中学生...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月20日

    文庫本には大抵つけられている解説に着目して批評した本。著者が結構好きなので本屋で見つけて購入。

    文庫の解説って完全にオマケ扱いしてて、好きな作家なんかが書いてたらラッキーぐらいの感覚だったんだけど、解説にもタイプがあること、時として「解説してるのこれ?」と思った感覚は自分だけじゃなかったことなんか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月16日

    いやー切り口が面白かった!
    共感するものもそうでないのもあるけど、解説にここまでフォーカスして今まで考えてみたことのない角度からの分析は新鮮で面白かったです。

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    Posted by ブクログ 2021年07月25日

    目の付け所がいいですね。赤川次郎の解説を鶴見俊輔が書いてるなんて、よほどのファンしかたどり着けない意外な情報とか、自分も読んで「何だかな〜」と感じた松本清張『点と線』は解説の平野謙や有栖川有栖がきっちり急所を指摘している事実など、思わず「そうだったか」と唸らされた。

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