無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2021年03月28日
論壇誌や新聞の書籍解説などとは違い文庫の解説は大抵は一人なわけで、そこにおそらく緩み、油断が生じてしまう。
ある人は作品や作者に媚びへつらい、ある人はあくまでも自己顕示欲の発露として終始する。
つまり、どうしてもイキったりカカったりしてしまうツッコミどころ満載の不思議な風習なのであった。
こんないじ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月16日
斎藤美奈子さんが岩波の小冊子『図書』に連載した文庫解説の批評集。著者らしい毒舌やユーモアに満ちていて、軽快に読める。本領発揮だなぁ。
文庫解説はどうあるべきかに正解はない、というのが本書の最後に書かれているが、著者自身は、国語(文学の鑑賞)よりも社会科(地理的歴史的背景)を重んじている。本が書かれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月13日
それほど気にしていなかったオマケに思っていた、文庫本の解説コーナー。
でも、オマケだからいいやとはならなくて、しっかり読んでしまう本好きのサガでもあった。
その文庫本の解説に光を当てて、解説・分析・批評のおかしくもほろ苦い本。
当然、文庫本の著者と「解説」者は別人だ。
そこが肝心なところね。
た...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月18日
毒舌書評で知られる斎藤美奈子が古典文学から現代まであれやこれやの「解説」をメッタ斬り。文庫のオマケと考えられがちな末尾の「解説」に注目しただけでもかなりの変わり種だが、さらにその解説をどう読むか、解説はどうあるべきかを例の歯に衣着せぬ論調でまくしたてるのだから、これは必読だ。
三島由紀夫(『伊豆の...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月01日
この840円の本を書くため、斎藤さんがどれほどたくさんの本を精読したか考えると、本当にすごいと思う。そして、本当に面白かった!
わかりやすいところでは、例えば、「走れメロス」の解説。角川文庫のカバーの紹介文みたいに、「メロスがんばれ!」と、私は一度も思ったことはないが、太宰治を知らない純粋な小中学生...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月20日
文庫本には大抵つけられている解説に着目して批評した本。著者が結構好きなので本屋で見つけて購入。
文庫の解説って完全にオマケ扱いしてて、好きな作家なんかが書いてたらラッキーぐらいの感覚だったんだけど、解説にもタイプがあること、時として「解説してるのこれ?」と思った感覚は自分だけじゃなかったことなんか...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。