おおたとしまさのレビュー一覧

  • 勇者たちの中学受験~わが子が本気になったとき、私の目が覚めたとき

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    中学受験本番を迎えた親子3組の実話に基づくストーリー。
    時間をかけて努力した子
    並外れた知能の子
    平凡な子
    満足のいく結果になるかどうかは、決して学力だけでも、努力に費やした時間だけでも、運だけでも、ましてや親の力だけでもない。
    でも、全てがあったからこそ、その結果になっている。
    幸せな受験とは何か、考えさせられる一冊。

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    2025年11月24日
  • ルポ 無料塾 「教育格差」議論の死角

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    教育格差、そして、社会のあり方について、非常に本質的な考察が、無料塾についてのルポの後に展開されている。とても読み応えがあり、深く考えさせられた。教育というよりも、社会、人のありかたを根底から見直すべき時がきているように感じる。筆者の極論のような、すぐに現実化することは難しいような主張も大変面白かった。子をもつ親、教育に携わっている方に広く読まれるべき本であると感じた。

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    2025年10月31日
  • 子どもが自ら考えだす 引き算の子育て

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    生きる力は、

    「いまある手持ちで何とかする」
    「何も教えてもらえない環境で自分でなんとかする」
    「結果的に自分が生きてきた人生を自分でちゃんと引き受けて、ちゃんと、そこに意味づけをできる」ことだなよなぁと、しみじみ感じました。

    「子どもは自分を伸ばしてくれる大人を見抜く本能を持っている」ことは、本当にそう思うので、子育てを家庭や学校だけに閉じず、多様な大人と出逢う機会は大切だと思う。

    ただ「逢わせよう」とかすると本末転倒なので、子どものやってみたいの衝動を共に楽しみ、その衝動の横に、そっと環境を置けるような取り組みを続けていきたい。

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    2025年10月28日
  • 麻布という不治の病 ~めんどくさい超進学校~(小学館新書)

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    よい本だった。

    すげえ、あざぶ
    麻布・六本木にあるのが利点か。
    校庭は狭そう。なら街で遊ぶしかないな
    湯浅国際弁護士

    あ、最高に面白い。
    あとがきみたいなやつ、先生が出てきて、あ、この先生死ぬなって思ったらやっぱり死んだけど、予想通りだったけど泣けた。

    よく言えば卑屈さが無くて、悪く言えば危機感が無くて、良いよね。
    それで良いと思う。
    はなるほど。

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    2025年10月20日
  • 21世紀の「男の子」の親たちへ――男子校の先生たちからのアドバイス

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    ざざっと急いで読んだけど、もう一度しっかり読みたい。
    有名校の先生の言葉もたくさん紹介されてるんだけど、子どもへの信頼感がすごいなと思った。
    親もぐっと不安に我慢して、応援してるよという気持ちで、長い目で見守ってあげること。コスパとかダイパとかじゃなくて、今しかできないことを応援すること。お弁当は子供の好きなものを。

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    2025年10月11日
  • 男の子 育てにくい子ほどよく伸びる

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    気づき
    今の子どもたちは24時間大人の監視下。
    暴言や無視で子どもをいたぶるな!
    表面的な厳しさは要らない。
    しつけは現場でなくて良い、しつけはおまけ。
    子どもが逃げていく前に、大人が自分から避難して。
    自立したたくましい一人の男を育てるという、壮大なプロジェクトに参画している。
    世界一の子どもに恵まれたという幸せを子どもにも伝播させよう。
    ケンカ下手は相手を論破してしまう。
    ルールのせいで思考停止人間に。
    気持ちを聞いてあげることで9割満たされる。


    今出来ていること
    大好き、産まれてきてくれてありがとうと伝える。
    自分のほうから謝る。

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    2025年10月02日
  • 子どもの体験 学びと格差 負の連鎖を断ち切るために

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    ちょうど子どもに「何を体験させよう」「忙しすぎて、お金もなくて、体験させてあげられないかも」と不安を抱えているところで読んだ。じゃあ「何もしなくていいか!」という話ではない。
    親自身が心から楽しいと思うことをやる。子どもと一緒にやりたいことでもよいか。子どもが心からやりたいと思うことを見守る。「〜のために」じゃない。「私がしたい」。
    格差なんてない。我が子が、我が子の中で一番。なぜなら、やりたいことをやって、共に「楽しい」から「つまらない」「つらい」まで体験したのだから。
    …と、理想は思うは自由だ。要は、自由だ。

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    2025年09月10日
  • なぜ中学受験するのか?

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    なぜ中学受験するのかというタイトルが若干煽り気味だが、根本は「なぜ中高一貫校がよいと思うのか」というところだろうか。中学受験の何をメリットとして考えるかデメリットと思うのか。根本が示されるので迷った時に立ち止まる指針が示されていて面白い。また偏差値でこの学校に入れねば(そうすればこの大学への道筋が)という考えではなく、どんな学校に入っても子どもが受験で何か身につけていれば、そして最終的に入った学校を正解にできればいい、という考えはとても共感できた。

    子供の目が輝いているかというのは言うは易しだし、親としては色々な選択肢を見せてあげていいところに…と思ってしまいがちだが、まあきっとどこに行って

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    2025年08月16日
  • 子どもが自ら考えだす 引き算の子育て

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    宮本さん、井本さん、おおたさんの三者から見る子育て。子供の目の輝きをありのままに見る。いやー、親の不安を子供に押し付けないとか、書かれていることはその通りなんだが…子育てって難しい!毒親って簡単に言うけど、誰だって子供のためって根本に思っていることは同じだと思う。そこに自分のエゴが混ざっているから毒なんだろうけど、でも自分の過ちは犯してほしくない、子供にはいい人生をって、まあ誰でも思うよなあ、

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    2025年08月13日
  • 子どもの体験 学びと格差 負の連鎖を断ち切るために

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    子どもの体験格差に関して、ありきたりではない本質を捉えた考え方に驚かされました。言われてみればあたりまえのことなのですが、流行語のように突然湧いて出てきた「社会課題」にすっかりわかった気になっていた自分が情けないと感じました。木を加工した「木材」、動物を加工した「食材」、人間を何らかの目的に作り変える「人材育成」と「教育」の違いの話しは圧巻でした。

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    2025年08月13日
  • なぜ中学受験するのか?

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    中学受験を考えている時点で必ず読んだ方がいい。
    中学受験で得られることは何かをよく考えることを問うてくれる。「偏差値の高い学校にいく」事ではないことは間違いない。
    当方の周りにも有名私立→東大、医者が多数いるが、自身も、彼らもどこに通っていたかではなく、どんな人生を歩んできたかに人生の幸福度が左右されていることを強く感じている。
    偏差値の高い学校に通うこと自体が幸せに寄与することは全くない。

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    2025年07月20日
  • 習い事狂騒曲 正解のない時代の「習活」の心得

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    習い事って昔からやってる人はやっていたが、本当に最近の習い事は多種多様。機能別の家電みたいだなあと思っていたところに読んだ。

    結論としては
    -小学校低学年のうちは数を絞る=自由時間を作る
    (この点、東大生が社畜希望笑だったのは寂しい話。暇が潰せない大人)
    -10歳以降は形式的操作期。抽象的な思考を高められるので勉強習い事打ち込んで良い
    -何をするかよりどうさせるか。(賞や第一志望合格のような)結果が得られなくても身につくものがあって納得できるかが親の力量。結果ばかり求める教育虐待

    また地方出身の東大生が言っていた「東大に近づくほど周囲にピアノをやっている人が増えた」のは、まさに私の実感とピ

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    2025年07月19日
  • 21世紀の「女の子」の親たちへ――女子校の先生たちからのアドバイス

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    ネタバレ

    ・性別関係なく『人権』人も自分も大切にできる少女になってほしいと母は願う。
    ・母にできることは、話を聞いて見守って、美味しいご飯を笑顔で用意することだけ。
    ・チャレンジ精神。でもSNSの危険性などはきちんと伝える。
    ・海外経験✖︎専門性✖︎社会性 ふーん

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    2025年07月17日
  • ルポ教育虐待 毒親と追いつめられる子どもたち

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    素晴らしい本でした。スッと心に刺さる、澄んだ文章が印象的でした。

    冒頭の「はじめに」の最後に書かれていた、

    「もしあなたが教育虐待の被害者なら、過去の経験を客観視しその檻から抜け出すきっかけとなることを願う。もしあなたが教育虐待の加害者になることを恐れているなら、その不安を少しでも払拭できればと願う。」

    という言葉に、著者の優しさが溢れていて、それだけで期待感がグッと高まりました。

    本書で取り上げられているテーマは教育虐待ですが、そもそも「幸福な人生とは?」というテーマにも繋がっているような気がします。教育に、そして人生に、絶対的な正解がないことーーそれを理解することが、不幸な人を減ら

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    2025年07月12日
  • 子どもの体験 学びと格差 負の連鎖を断ち切るために

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    内容に同意しかなかった

    というか、今の都市部の子育てってこんな感じなのか笑

    田舎育ちゆえ、ここにかかれてる理想的な環境そのもので育ったからこそ、自分が親になった時もその環境になりたいと改めて思った

    あとやっぱり、大人に余裕がない社会の皺寄せが子どもにいってる気がしてならない…

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    2025年07月05日
  • ルポ 無料塾 「教育格差」議論の死角

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    無料塾という存在を初めて知りました。営んでいる方たちの思いに心動かされるとともに、社会の在り方を考えさせられる1冊でした。

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    2025年06月20日
  • 子どもの体験 学びと格差 負の連鎖を断ち切るために

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    かつては、子どもの貧困について、教育格差という社会問題があった。現在では教育格差にプラスして体験格差なる言葉まで出てきた。
    子どもの能力を伸ばすため、社会的成功のためには学力(認知能力)だけではなく、非認知能力の獲得が欠かせない。
    そのために、子どもにあれもこれも習い事をさせ、小さいうちから海外も含めた色んな旅行に連れて行くべきという価値観だ。
    しかし、その価値観が暴走し、〇〇力を獲得するための〇〇体験なるものが流行り、子どものあらゆる体験が親の課金ゲームに成り下がっていると著者は警告する。

    誰もが子どもの頃に感じた「ちょっとほっといて!」という感覚を忘れてはいけない。
    特に今は少子化という

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    2025年06月13日
  • 学校に染まるな! ――バカとルールの無限増殖

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    ネタバレ

    すごくいい!
    子ども向けに書かれているので読みやすいし、参考になることばかりが書いてあった。
    特に、最後の最後「駄菓子屋」は秀逸。本当にそう思う。

    今後、何度も読み返したい一冊。
    そして、思春期の子どもにも読ませたい一冊。

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    2025年06月11日
  • 子どもが自ら考えだす 引き算の子育て

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    とても面白かった。

    ーどんな人生送りたいかではなく、結果的に自分が生きてきた人生を自分でちゃんと引き受けて、そこに意味づけをできる。そんな子どもになっていればいいんじゃないか。
    ー子供は結果を見られるより自分が踏んでいるプロセスを見られると安心する。褒める必要はない。頑張りを評価するわけでもない。頑張り評価はポーズ評価。見せかけだけ。どう学んでるかではなく、時間をかけてやるとか量をやったとか、そこを評価してきるだけ。子どもは評価されたいので、頑張ることが評価のためのポーズになっちゃう。
    ー子を信用してないから不安になる。親から心配さらると、子どもは自分が信用されていないことに気づくから嫌にな

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    2025年05月26日
  • 子どもの体験 学びと格差 負の連鎖を断ち切るために

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    同じく新書で話題となった『体験格差』と同類かと誤解される向きもあるかもしれないが、本書は逆に「体験格差」なる概念が子どもの世界に持ち込んでしまう諸々に対して大きな懸念を示す。
    世代を超えて経済的な格差が受け継がれ固定化されてしまうのは問題であるとの前提は共有した上で、各家庭の抱える細かな違いを揃えることでかえって競争の結果の正当性が強調されてしまうことにならないか?様々な体験を外注することで得られる結果が保証されているかのような倒錯が起きていないか?そもそも体験で得られるとされる「非認知能力」とは何なのか?など、著者の様々な疑問を子ども支援の現場で奮闘する人々とともに議論する。
    最後には著者が

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    2025年05月25日