【感想・ネタバレ】習い事狂騒曲 正解のない時代の「習活」の心得のレビュー

あらすじ

「習い事」は何のためにするのか、どうやって選べばいいのか――。 「学力観」が変わってきている。 知識量や処理能力だけでなく、発想力、思考力、表現力など、幅広い能力が求められるようになった。 もはや学校や塾だけでは足りない。 習い事にかける期待が膨らむ。 親世代にはなかった習い事の最新情報や、さまざまな体験談から、習い事をとりまく光と闇を描き、心身ともに子供が成長するために必要なことは何かを問う。 第1章 東大生がやっていた習い事 第2章 親のころとは違う! 習い事の最新事情 第3章 習い事の選び方、教室の探し方、やめどきQ&A 第4章 「受験」エリートより過酷な「習い事」エリート 第5章 習い事で、得るもの、失うもの

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Posted by ブクログ

習い事って昔からやってる人はやっていたが、本当に最近の習い事は多種多様。機能別の家電みたいだなあと思っていたところに読んだ。

結論としては
-小学校低学年のうちは数を絞る=自由時間を作る
(この点、東大生が社畜希望笑だったのは寂しい話。暇が潰せない大人)
-10歳以降は形式的操作期。抽象的な思考を高められるので勉強習い事打ち込んで良い
-何をするかよりどうさせるか。(賞や第一志望合格のような)結果が得られなくても身につくものがあって納得できるかが親の力量。結果ばかり求める教育虐待

また地方出身の東大生が言っていた「東大に近づくほど周囲にピアノをやっている人が増えた」のは、まさに私の実感とピッタリ。正確には「頭もいい=勉強もガッツリやっているが、ピアノガチ勢も多い=わかりやすく言えば家にグランドピアノがある率が高まった」だろうか。よく考えると経済=教育格差でもあり、地方格差でもあり、考えさせられる問題だなあと思った。では例えば習い事のできない家庭の子供に、習い事で身につけるような力gridを身につけさせるには、公的教育で何ができるのだろうか。何もできないのだろうか。それこそ学校では結果(特に体育では、生まれ持っての運動能力を測って終わった記憶)に注視しがちでプロセスの力を得られた記憶がなく、だからこそ今非認知能力だのプログラミングだのを叫んでいるのだろうが、その力が公的教育だけで身についたらすごいだろうなあ。

ということで、親が自分で考えてねということなのだが、色々あって迷う場合、何を身につけてほしいかという観点から考えるという視点を得られた。

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2025年07月19日

Posted by ブクログ

習い事を通じて、どのような能力・スキルを身につけてほしいのか、何人かの東大生のインタビューをベースに書かれています。
インタビュー形式やQ&A形式もあって読みやすいと感じます。
結論は一言で言えば非認知能力の向上です。当たり前かもしれないけど、ついつい忘れがちなことですね。

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2024年01月15日

Posted by ブクログ

子供の習い事の情報とやり方を親向けに紹介する本。
著者は育児・教育ジャーナリストらしく、取材した個々の内容から統計データまで取り上げており説得力がある。
以下気になったところ
・ピアノは頭が良くなるかも知れない
・公文式で勉強する習慣がつく
・プログラミングやストリートダンス教室もある
・ボーイスカウトは「幸福な人生を切り開き、社会の発展の先頭に立とうとする少年」という意味。見直されるべき。
・習い事は親が選んで、子供は選んだ気にさせる。
・やめ時は始める前から決めておく。ダラダラやると悪い思い出になる。
・中途半端には終わらせない。クセがつく。
・小学校低学年までは並行にやるのは2つまで。
・英会話などは目的をはっきりさせてから始める。
・レベルが上がると親の負担が極端に増えることもあるので、エリートコースに乗るなら覚悟が必要。
・習い事はやり抜く力を養えれば何でも良い。
子供の習い事について迷ってる親にオススメです。

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2018年01月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

子供が小学生になりそれなりに習い事をさせていますが
特にあまり指針を持たずにやらせていたので
立ち止まって考える意味で役に立ちました。

習い事を始める時に辞め時をイメージするというのが
ありましたが確かにそれは大事だと思いました。

東大生が何の習い事をしていたか等は特にどうでも良いのですが
(別に何かの習い事をしていたから東大生になれたわけではないと思うので)
様々な習い事を本気でやった場合どのくらいの手間や費用が
かかるのかといったことや実際にその道のプロになった人が
子供時代にどのように習い事と関わっていたのか等が
描かれていたのが興味深かったです。

「汎用性の高い非認知能力はどんな習い事でも養える」
(その習い事を一生懸命やりさえすれば)
というのがこの本の結論かと思いますが
確かに子供に何をさせるかというよりは
習い事にどのように取り組むかをよく見て行きたいと思います。

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2017年06月08日

Posted by ブクログ

今の習い事事情、へぇ~。自分たちの頃とは違うんだなっていう、何となくの感覚はあったけど、実際ダイナミックに変わってきてるんですね。ほんの一握りの、飛び抜けた才能以外、その道で生きていくことは基本的にはない訳で。そうなるとやっぱり、スキルそのものに対する習熟ってより、もっと基本的な人間的な習熟の部分が重きをなすはず。三日坊主もいかんけど、無理強いもダメ。それでなお興味を持てるものであれば、基本的には何でも良いって結論ですね。まあ、金銭的なものとか、現実問題としては、色々検討しなければならない事柄もある訳ですが。

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2017年05月17日

Posted by ブクログ

習い事の取捨選択に役立ちます。

コンピテンシー能力、つまり認知能力という学力だけでない非認知能力も必要
これからは、いかに社会が変化しようと自分で課題を見つけ、自ら学び、考え、主体的に判断し行動し解決でくきる生きる力を
そして自らを律しつつ他人との協調し、他人を思いやる心や感動する心

でも習い事しすぎて、時間のつかいかたがわからない、やるべきことがないろ落ち込むではダメ、自分の時間を自分でデザインできる時間を

何をやるかより
どのようにやるか

別に習い事でなくても
とにかく一生懸命夢中になれることを
そしてグリット、非認知能力も磨かれる

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2020年07月27日

Posted by ブクログ

・『コンピテンシー(能力)』とは、単なる知識や技能だけでなく、技能や態度を含む様々な心理的・社会的なリソース(資源)を活用して、特定の文脈の中で複雑な要求(課題)に対応することができる力

・親が選ぶのか、子供が選ぶのか?→大事なのは子供が自分で選んだ気になること。親がある程度の枠を決めてあげて、その中から選ばせる。先生との相性は子供の直感も重要。

・いつやめるか?→「どうなったらやめるか」について事前に親子で話し合っておく。例えば、少なくとも半年は続けるとか、目標をクリアしたら辞めるとか。時々区切りを設けて、やめるか否かの前向きな判断をしないと、結局惰性で続けることになる。

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2019年02月17日

Posted by ブクログ

習い事に関する具体的な内容を知ることができて良かった。それは、習い事に関するお金だけではなく、その習い事を職業とするまでの過程である、習い事にかかる以外にも遠征であったり、個人レッスンであったりするが、それらの実際の費用や手間、練習の頻度なども含めてで、ある。楽器系やテニス・ゴルフ・水泳から武道、芸術など様々について、プロからの話も、親からの話も。また、プログラミングやストリートダンス、キックボクシングなどの今時な習い事の詳細から、東大生による習い事の経験談など、参考になりました。

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2018年02月06日

Posted by ブクログ

子どもの習い事に関して興味があったので、読んでみました。おおよそ、自分の考えと一致していて、安心した。
やっぱり、親が熱心になりすぎない方がいいようだ。

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2017年08月21日

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