子どもの体験 学びと格差 負の連鎖を断ち切るために

子どもの体験 学びと格差 負の連鎖を断ち切るために

1,001円 (税込)

5pt

子どもにとって本当に必要な体験とは何か?

「体験格差」という言葉の響きがもつ薄気味悪さを手がかりに、
大人たちを「体験の詰め込み教育」に駆り立てる「呪い」の正体に迫る!

大学入試の変化や非認知能力ブームで、子どもの体験までもが課金ゲーム化している。親たちは体験の詰め込み教育に駆り立てられ、子どもたちは格差意識を刷り込まれる。まるで「体験消費社会」だ。

体験をたくさんしたほうがいいと煽られた結果、お金のある家庭の子どもたちはたくさんの習い事をさせられ、かたやお金のない家庭の子どもたちは遊ぶ相手すらいない状態で地域に残される……。そんな、小学生たちの放課後の分断が、あるNPOの調査結果から浮かび上がってきた。

著者は、100年以上の伝統があるキャンプから、プレーパーク、無料塾、駄菓子屋さんまで、体験を通した子どもたちの学びの現場を訪ねる。現場からは、「体験格差」という概念そのものに対する疑念や困惑や批判の声が相次いだ。

本書は最後に、体験消費社会に対して3つの警告を発する。著者が発する3つの警告について、体験格差解消を掲げて活動する複数の団体からの回答もそのまま収録されている。

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子どもの体験 学びと格差 負の連鎖を断ち切るために のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ちょうど子どもに「何を体験させよう」「忙しすぎて、お金もなくて、体験させてあげられないかも」と不安を抱えているところで読んだ。じゃあ「何もしなくていいか!」という話ではない。
    親自身が心から楽しいと思うことをやる。子どもと一緒にやりたいことでもよいか。子どもが心からやりたいと思うことを見守る。「〜の

    0
    2025年09月10日

    Posted by ブクログ

    子どもの体験格差に関して、ありきたりではない本質を捉えた考え方に驚かされました。言われてみればあたりまえのことなのですが、流行語のように突然湧いて出てきた「社会課題」にすっかりわかった気になっていた自分が情けないと感じました。木を加工した「木材」、動物を加工した「食材」、人間を何らかの目的に作り変え

    0
    2025年08月13日

    Posted by ブクログ

    内容に同意しかなかった

    というか、今の都市部の子育てってこんな感じなのか笑

    田舎育ちゆえ、ここにかかれてる理想的な環境そのもので育ったからこそ、自分が親になった時もその環境になりたいと改めて思った

    あとやっぱり、大人に余裕がない社会の皺寄せが子どもにいってる気がしてならない…

    0
    2025年07月05日

    Posted by ブクログ

    かつては、子どもの貧困について、教育格差という社会問題があった。現在では教育格差にプラスして体験格差なる言葉まで出てきた。
    子どもの能力を伸ばすため、社会的成功のためには学力(認知能力)だけではなく、非認知能力の獲得が欠かせない。
    そのために、子どもにあれもこれも習い事をさせ、小さいうちから海外も含

    0
    2025年06月13日

    Posted by ブクログ

    同じく新書で話題となった『体験格差』と同類かと誤解される向きもあるかもしれないが、本書は逆に「体験格差」なる概念が子どもの世界に持ち込んでしまう諸々に対して大きな懸念を示す。
    世代を超えて経済的な格差が受け継がれ固定化されてしまうのは問題であるとの前提は共有した上で、各家庭の抱える細かな違いを揃える

    0
    2025年05月25日

    Posted by ブクログ

    子どもの習い事について色々悩んでいたので読んでみました。

    内容は、体験格差の定義、社会的な構造などについて書かれています。
    著者が教育ジャーナリストということもあり、教育に関するカタカナも多く、慣れない人はこれどういう意味だっけ?となるかと思います。

    体験格差について考える機会がないまま、TV、

    0
    2025年05月15日

    Posted by ブクログ

    子供は子供らしく
    子供のやりたいという欲求を大切にしたいと改めて考えさせられた本です。
    主体的に考え、行動できること。
    与えられすぎると考える事が困難になるそう思わずにいられなかった内容でした

    0
    2025年05月14日

    Posted by ブクログ

    なぜ子どもの体験サービスはこんなに高いのか?
    私も疑問に思っていました。
    子どもが消費者にされている。
    子どもがビジネスに取り込まれている。
    なぜ私たちの社会はそれを許しているのでしょうか。

    今は子どもがやりたいこと、好きなことを見つけてあげることが親の使命のようになり、あらゆる体験をさせて子ども

    0
    2025年04月25日

    Posted by ブクログ

    【要は各家庭で抱え込みすぎ】

    五味太郎氏と著者の対談記事を目にしたのがきっかけで本書を購入。
    非認知能力の高さが収入に影響するという言説、
    「体験格差」という薄気味の悪い概念の正体に迫る。

    体験を「消費」する社会とはーー
    社会は本来、助け合い支え合うための場なのに
    いつしか競い合う場になってしま

    0
    2025年04月21日

    Posted by ブクログ

    本来の学びとは何かを考えさせられた一冊でした。
    子供にどのような体験をさせたいのか(させるのか)を改めて考えさせられる一冊になりました。

    昨今の非認知能力主義に対して一石を投じる内容にもなっています

    0
    2025年09月12日

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