おおたとしまさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
先の備えとしていま子どもに何をやらせるべきかって発想している時点で、いまを生きるってこととまったく違いますよね。
子どもの代わりに心配をしないこと。自分の心配をしなさい。
いま自分で考えているかどうか
お母さんの勝負しようか、ともちかける。
「いま、ここ」に集中してきた結果
先への備えでいま何しようって生き方をすると、どんなに順調でも「その先」にくるまで不安をずっともつんです。
子どもの代わりに親が心配しているあいだは、子どもは自分のこととしてとらえません。
目の輝きを見逃さないでほしい。
目を輝かせ、体を躍動させ、心を落ち着かせる場面をたくさん見て、アイコンタクトを返していると、そういう場面に気づけるようになっていく。
子どもが目をきらきらと輝かせながら何かを語っているとき、その方向にその子の進むべき道がある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルに惹かれて読みました。
体験格差という言葉を聞いて、親だったらドキッとしない人はいないんじゃないかな…
私はもれなくドキッとして読み始めたひとりです
でも本の中で著者が「体験格差」なんてものはない
と言い切ってくれていて
その理由も腑に落ちてホッとしました。
我が家は毎週末、近所の公園とか児童館とか
お金をかけることができておらず
一方でディズニーランドとか高級ホテルへの旅行へ行った同じ保育園のクラスの子達のお話を聞くと
どうやっても後ろめたさが生まれていたんですよね
あーうちはまだ一度もディズニー連れて行って
あげられてないよなーとか
帰省以外の旅行の経験もないよなーとか。。
でもお金がかかってるとかは関係なくて
それこそ「最近行ってない公園に行こう」とか
「この遊び暫くしてないから今日はこれやろう」とか
それだけでも異なる体験になっているし
子どもがこれやりたい!と
親の提案ではなく自らやりたいことを見つけて
没頭して1時間が経っているとか
今のままでも別に大丈夫なんだなーと
育児を肯定してもらったように感じながら読みました
体験格差を自分の子供に与えないために…!と
世の中?メディア?事業会社?からの
プレッシャーや戦略に乗っかって
無理にお金を使って
「この非認知能力を身につけて」という下心で
子供を色々なキャンプやワークショップに
連れ回す…ということを
私はやらなくていいや、と思えた1冊でした。
前向きになれました。読んで良かったです! -
Posted by ブクログ
教育虐待とは、「あなたのため」という大義名分のもとに親が子に行ういきすぎた、しつけや教育のことである。
ここ数年でメディアでも取り上げられ、認知されるようになった。教育虐待が昨今増えたわけではなく昔から存在していた。しかし、近年はその構造がより複雑化しているといえる。
勉強ができることは大前提で、しかし、お勉強ができるだけではダメだとされ、現代の子どもは幼少のころからあらゆる習い事をかけもちして負担が増えている。
行き過ぎた教育虐待は、子供を追いつめ、極端な例だと殺人や自死につながる。
しかし、そこまでいかなくても、うつ病になったり生きづらさを抱えたりと、あらゆる弊害があることが確認されている。
ブランドものに身を包むように、子どもに当たり前に中学受験させる親は、子ども自身をよく見ていない、見えていないことが多い。
良い学校に入れないと、たくさんの経験をさせないと、という親の強迫観念とビジネスが結びつき、更に核家族により社会全体が親の暴走を止める役割を果たせなくなったことから、より問題は複雑で深刻化する。
昔の子どもは逃げ場があったが、現代の子どもには逃げ場がないことが大きな問題。
非行は人権を尊重されてこなかった子どものSOSと受け止めるべき。
子どもの人権を理解するうえでは、子どもと大人の対等なパートナーシップが大切である。
大人の方が知識も腕力も経済力も圧倒的にあるが、だらと言ってそれをたてに権力を振るってはいけない。
子どもが困っているときは、話を聞いてそばにいて、一緒にオロオロするだけでいい。常にどっしり構えて正解を導き出すことだけが大人の役割ではない。
子どもの人権には①生まれてきて良かったねと言ってもらえる②ひとりじゃないよと言ってもらえる③あなたの人生はあなたしか歩めないと認めてもらえる、という3つの柱がある。
大人ができるのは、この3つだけ。逆に言うとそれ以外は親であっても無力である。
普段親は、子どもが起きてご飯を食べて学校に行って帰ってくる、この一連の過程を当たり前だと思い、その上にあぐらをかいてしまう。しかし、そこには深い闇につながる落とし穴がいくつもある。そして、知らぬうちによかれと思って子どもの人権を侵害してしまっているのが親である。
子どもたちが言葉を語るとき、彼らは自分の言葉に命を乗せている。その言葉をしっかりと受け止めることが大切。子どもの言うことだから、と真剣に耳を傾けないことがどれほど子どもの心を傷つけるか。
これは私自身も経験があるためよく分かる。話を聞いてくれない大人ばかりだと、やがて何も話さなくなり、誰も分かってくれないと、家庭の外に安らぎを求めて非行に繋がる。
どんなに下らない、幼いと思っても子どもの話を真剣に聞くことの大切さは身に染みて感じる。
子どもは親の思ったとおりには育たないが、親がよほど余計なことをしなければ、それなりのものには必ず育つ、というのが著者の考えである。