おおたとしまさのレビュー一覧
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▶︎複数の国で有名な教育法
・モンテッソーリ
認定制度があり、学校の質の確認がしやすい。
個人の集中した活動に重きを置く。
気がすむまで繰り返し、生活動作ができるようになることから生じる自身の心の満足を通して、他の人のことも認めることのできる心の余裕を育てる。
・シュタイナー
ミヒャエル・エンデの「モモ」的世界観。
科学万能主義へのアンチテーゼ。自然の中で、正解のない活動をする。複数人での活動が多い。
▶︎学校教育のあり方に主眼を置いた教育法
・レッジョ・エミリア(イタリア発祥、幼児教育)
認定が無く、各学校の先生次第
協働に重きを置く。プロジェクトベースの活動を行い、先生が計画・実行・修正 -
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こどものいる親御さんだけではなく、日本人なら誰もが考えていかなければならない、未来のためでもある、人間本来の姿をあらためるルポでした。特に汐見さんの話では人類学的に問いを見つけ、哲学な考えは育てる親が身につけていないと間違った育て方になりかねない。人間は自然の一部であり、一見何もない森や里山でもこどもはどう遊ぶのか、非認知能力が自然に身につく。森とはいっても、都心部でもどこでも非認知能力を高めることの大事さ、学歴や点数、数字など目に見えるものではない、もっと大事なことが書かれていてます。シュタイナーやモンテッソーリなどの西洋教育ばかりではない、日本らしさの里についても、とてもいい話しでした。行
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子どもをどのような教育方針で育てるのか考えるヒントになる内容だった。見るべきなのは、世間一般で評判になっている塾情報「サピックス」や「鉄緑会」、世間一般で評価の高い東大理Ⅲではなく、その子本人をよく見て観察して、この子はどのような能力があるのだろうか?どうすれば幸せな人生が送れるだろうか?どう導いてあげればいいか、本人の興味関心はどこにあるのか、その子オリジナルな道を探してあげることだと思う。
親の勝手な欲や希望でわが子を王道ルート(サピックス→中高一貫校→鉄緑会→東大理Ⅲ)に乗せるのではなく、わが子をよく見て、実力を見極め、適切な道を用意してあげること、導いてあげることが大事。 -
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ますます少子化が進む社会で受験文化はなくならないのだろうか?多くの人間が働かなくても生きていける時代になるとして、受験産業は継続するのだろうか?今後の社会を支える人間を育成するのであれば、受験よりも課外活動の方が大事ではないか?中学受験ブームに一石を投じる論者はいないのだろうか?そんなことしても意味ないんじゃないですか?と言える人はいないのだろうか?かといって、現代の親として、ブームを横目に中学受験を回避する勇気は持てない。
子どものときにクリアしなければならない関門みたいなものがあり、中学受験はその1つだと思っていた。その関門を通過しなかった人、あるいは、中学受験して大学付属に入学し、その -
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2021年ですら、東大入学者の女性の割合は20%だと知って驚愕。医学部はほぼ5割なので医学部の感覚だと30-40年くらい前の世界だなぁと。
家事や、育児と仕事とのジレンマの内容については世間はまだこんなことでジタバタしてたのかと正直思ってしまいました。コレはまだまだ大変だぞ、と。医療界はまた別の問題がありますけどね…。
しかしながら、労働人口は減少の一途で四の五の言ってられない状況に追い込まれることは確実で、男女ともに学力の他に、生活能力を身につけることと、ケア労働を軽視しないこと。ケア労働(育児と介護)を外注するにせよ、分担するにせよリスペクトの気持ちを持つことが大事だと言うことなのかな -
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ネタバレ行動指針
①子供にスマホを渡すときは、ナイフを渡すのと同じくらいの気持ちで渡す。
②幼児期は、自然に親しむ、ひとと関わる、身体を動かして遊ぶ
③結局のところ、親は実は無力である。これを理解した上で、「だからあなたは自分で生きていくしかない。でもあなたにはそれが必ずできるはず」というメッセージを送る
以下、印象に残ったこと。
これからの男性は仕事ができるのは当たり前で、そのうえにパートナーの仕事への理解があって、育児や家事もそつなくこなせなければいけない
ネットの事件に対して、あんた、こんなことしてないでしょうね』という話題の振り方がいちばんまずい。信用していないというメッセージ。『あなた -
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「サピックス→鉄緑→東大」という「王道のエリート教育」の姿を、塾関係者、学校関係者、生徒自身、生徒の保護者という4者の声を集めて描き出し、どんな生徒がこの王道路線を歩むにふさわしいのか、私学教育の役割は何なのかについて考える本。
結論は明快で、要するに出来る子もいれば出来ない子もいるので、出来る子でない限りはこの「王道」を歩むことでかえって潰されてしまうということ、そして潰される子どもの背後には、おそらく弱い、あるいは不勉強な(ブランドにしがみつく)親がいるだろうという事実がある、という話だった。
東京の私学に子どもを通わす、通わそうとする人は読んでも損はない?かも。自分がそうでなくても -
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虐待の中でも特に教育虐待は「我が子のため」という気持ちが強い上でなされることから、かえって問題が複雑化してしまうと感じた。
文中に幾つかの塾講師や教育機関の側から見た内容があるが、虐待する親、されている子への対応など、今の自分にとって参考になることも多くあった。
(教室内で荒れる子に対しては客観的に指摘する。塾の自習室のほうがかえって落ち着いて勉強できる子供が増えている、など)
結局のところ、教育虐待する親自身が、自分の学歴にコンプレックスを持っていたり、逆に高学歴なためにそれ以外の道を歩ませることが怖いのだろう。
自分自身の我が子に対する接し方や、仕事柄生徒保護者への対応がある場合、そ -
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ネタバレ東大女子の卒業後
就職、結婚、子育て
男の方が学歴が高くなきゃいけないという
プライド
女は子供ができたら仕事を辞めなきゃいけないという
先入観と葛藤
今の男女平等は女が男に合わせてる
だけど、男が女に合わせるべき。
東大に来たのは将来の選択肢を増やすためだが、
それまでの頑張りを考えると
その選択肢の中で他の人には選べないものを
選びたくなる。
が、専業主婦(主夫)よりも働く方が偉いとかは無い。
育児と仕事、どちらも人生にとって大切なこと。
夫婦でお互いに支え合い、
お互いがどうすれば物事が上手くいくかを考える。
逆算して考える。
どちらかが育児休暇をとっている間
どちらかは働