おおたとしまさのレビュー一覧

  • 公立中高一貫校に合格させる塾は何を教えているのか

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    著者の「中学受験「必笑法」」が良かったので購入。
    塾での授業の内容が追体験できて面白い。

    思考のベースとなる知識は「教科書+20%の知識」だが、考えさせたり気づかせたり、本質を理解させたりといった点が強く、私立中学受験とはまた違ったノウハウが必要。

    また、中学受験を経験することそのもののメリットについても書かれており、子供の公立中学受験を考えているなら目を通しておいたほうがよさそうに思う。

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    2020年01月18日
  • ルポ 父親たちの葛藤 仕事と家庭の両立は夢なのか

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    私も日本に住んでいるので、男性の役割が年々増えていることを実感している。そして、父親になって以降、「仕事も家庭も両立させなければならない」という変な義務感から頑張っていたのも事実だ。幸い私はたいした仕事をしていなかったので、育児優先のキャリアダウンは全く苦ではなかったが、業績を維持しながらの子育てなんて、想像するだけでもゾッとする。
    本書同様、世代交代と共に価値観が変わることを望む。

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    2019年12月17日
  • 21世紀の「男の子」の親たちへ――男子校の先生たちからのアドバイス

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    特別斬新な育児情報はなく、どこかで聞いたことのあるような格言ばかりで好感を持ちました。「子育てで親ができることはない」と言い切ってくれたことに感謝し、一緒に試行錯誤するようにします。

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    2019年11月27日
  • なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?

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    ネタバレ

    小〜中学校にかけての基礎知識の機械的反復、学習習慣定着、自己肯定感の育成、短中期的な計画性の育成が、その後の学習にどう影響を与えるのかを科学している。公文式経験者は自分の記憶に沿って、あの時の時間・経験がどう人生を形作ったか、あるいは作らなかったかを具体的に振り返ることができる。

    1970年には外部の評判と保護者の要望から、文章題や図形問題を教材に組み込んだが、子供たちの自学自習のスタイルが崩れ逆効果。質ではなく量の調整による「やる気」を生み出すことのできるスタイルが公文式の偉大さか。

    話題の入試改革でも「これから必要なのは思考力」と叫ばれ続けているからこそ、この機械的基礎反復のシステムが

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    2019年11月03日
  • なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?

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    子供を公文に通わせてみたいと思っているが、どんなところなのかを全く知らないため手に取った本。良い点悪い点等わかりやすく書かれていて良かった。最後のラジオの回答のところが1番好き。

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    2019年10月19日
  • 受験と進学の新常識―いま変わりつつある12の現実―(新潮新書)

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    時代とともに教育は変わるけど、欧米のやり方だけ追っていてはダメだと思う。
    日本独自の教育尺度で能力を測定するべき。
    男子校、女子校と分けた方が学力が伸びることは少し驚いた。ジェンダーと騒がれているのでだんだん減ってるけど根拠がちゃんとあるんだなぁ〜

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    2019年10月04日
  • なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?

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    ネタバレ

    公文式の利点および欠点を、複数のインタビューの内容から考察した本。東大生にはそのうちの「利点」を活用した人が多い印象か。

    公文式から得られるものはもちろん学力もそうだが、それよりもむしろ、学習習慣や達成感、継続性などの方が多い。それを小学校あたりから取り入れることで、難なく学習習慣を手に入れることができる。

    逆に、公文式では思考力を鍛えることはできない。公文式は特に計算力強化に特化した教材であるため、文章題は一切排除している。計算力があれば文章題も解ける、という思念に基づくものであるらしく、思考力は公文式の範疇ではない。

    公文式の利点および欠点を理解したうえで、公文式を正しく活用し、正し

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    2019年09月15日
  • 受験と進学の新常識―いま変わりつつある12の現実―(新潮新書)

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    著者のこれまでの著作のエッセンスが詰まったダイジェスト版のようでいて、かつ、最新の事情も反映されており、いま、具体的には2019年に、近い将来に子女の中学受験を考えている親が最初に読む本としては最適だろう。また、これまでに著者の本を読んできた人にも役立ちそうだ。

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    2019年03月03日
  • 中学受験「必笑法」

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    子供の中学受験をどうとらえるか?考え方を整理するためにわかっちゃいるけど、忘れがちなことをもう一度。そんな本だと思います。

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    2019年02月24日
  • ルポ塾歴社会 日本のエリート教育を牛耳る「鉄緑会」と「サピックス」の正体

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    ルポ東大女子を読んで、それ以前の流れを知りたくなり読んでみた。
    日本の東京または大阪近辺に住む、極々僅かな富裕層のご子息ご息女方の受験話です。はい。
    これらの極々一部のエリート達が日本の中枢を担っているのだろうが、最短距離で駆け上がることの弊害、回り道する事で見える景色なども書きながら、ただそこで終わっているのが残念な気がする。もう少し踏み込んで、その先の未来像などにも言及して欲しかった。
    著者自身が麻布→東京外語大なので、そのエリア外への接点も興味もないのかもしれないけれど。
    2019.2.14

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    2019年02月15日
  • ルポ東大女子

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    東大に在籍する女子を東大生と呼ばず東大女子と呼ぶことに、この国のジェンダー問題の根源があるのではないか、という。
    東大卒女性の著書やインタビュー、一時期話題になったアメリカのスーパーキャリアウーマン、シェリル・サンドバーグの著書「LEAN IN」などからも引用があるのだが、これらの女性たちが語っていることが、問題の核心を見事に突いていて、鳥肌ものなのだ。
    「私たちの社会は、性別に拘らず、他者の面倒を見る人より、自分のキャリアに時間をかける人を上だと考えている」(プリンストン大学教授アン=マリー・スローター)
    という一文は、本当に突き刺さった。

    しかし、女性でなく男性がこの問題を掘り下げて

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    2019年01月26日
  • 受験と進学の新常識―いま変わりつつある12の現実―(新潮新書)

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    割とハイレベルな大学進学を前提とした小学校からのコース取りが全体見取り図として示されており、特に大学入試改革が迫る中、参考になる親が多いのではないか?

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    2019年01月20日
  • ルポ東大女子

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    東大女子というタイトルから、これだけ色々な示唆を含んだ内容になるとは予想してなかった。 途中のジェンダー論に関連するインタビューが印象深く、共働きの部分は自分も近い将来起こりうることとして、話をする必要があると感じた。

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    2018年12月31日
  • 受験と進学の新常識―いま変わりつつある12の現実―(新潮新書)

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    子育て世代がまさに今知りたい内容がしっかり書かれている一冊です。

    中学受験はした方が良いのか
    高校受験からでは遅いのか
    公立よりも私立の方が良いのか
    受験をするなら何歳ごろからどんな教育を受けさせれば良いのか
    今進められている大学教育改革の方向性は

    などなど。
    読むには早いにこしたことはないですね。
    因みに当方は一歳の子を持つ一児の父。

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    2018年12月13日
  • ルポ 父親たちの葛藤 仕事と家庭の両立は夢なのか

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    育児と仕事に関する様々な夫婦の事情をつづったルポルタージュ
    母親にとって何が不満か、父親は何を考えているかなど、新たな視点が得られ面白い。
    Naoki・菜穂子夫妻も第2章に梶原夫妻(仮名)として登場。夫婦の役割分担の成功例として描かれている。

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    2018年11月23日
  • ルポ塾歴社会 日本のエリート教育を牛耳る「鉄緑会」と「サピックス」の正体

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    新しい塾ライフになかなかなじめず、塾のしくみ、なんのために行くのかどこまで必要なのか考えたくなって。 優秀な子とそれを管理?する塾の事例を読んでの感想は「我が家にはこういうのは合わない」苦笑。
    こんなんだから、日本の大人って伸びしろ少ないんじゃないかななんて思うのは、ふつーの頭脳のひがみか?
    あぐりありがとー

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    2018年08月22日
  • 男子御三家 なぜ一流が育つのか

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    ネタバレ

    おおたさんの本は結構読んでいるのですが
    語り口も面白いですし偏りの無い(感じさせない)
    分析にいつも感心させられます。

    息子が開成行くと息巻いていることもあり
    (本当に行けるかは分かりませんが)
    開成関連の本は結構読んできましたが
    麻布や武蔵についてはあまり知らなかったなと感じました。

    私立中学の中でも難易度・知名度共に最高峰に位置する
    御三家だけあってそれぞれが明確なポリシーを持って
    学校運営を行なっていることがよく伝わってきましたし
    自分も御三家に行っていたわけではありませんが
    それなりに名門と呼ばれる学校に通っていたので
    普段の授業から言外の色々な知識などを受け取っていたのかなぁ

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    2018年06月12日
  • ルポ東大女子

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    私がその大学と縁が無いからですが、この本の主題となっている、東大生女子と縁が私にはありません。なので、現役及び卒業生と実際に取材して書かれたこの本の内容は非常に興味がありました。

    この本を読んで感じたことは、東大の女性は、東大の男性とも、他の大学を卒業した女性とも、違う対象として世間から見られていて、そのことを十分に理解している彼女たちは、それに対して、どうすべきかを考えた結果、行動をしている人が多いということです。

    私が社会人になって30年になりますが、少なくとも日系の会社及び日本人男性が多くを占める会社では、男性を基準に制度がつくられていて、女性には不利な面が多く、この30年、ほとんど

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    2018年04月15日
  • 公立中高一貫校に合格させる塾は何を教えているのか

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    公立中高一貫校に多くの合格者を送る塾である教育を通じて、適性検査に合格するための勉強を、採点ロジックや問題の読み方などから学びました。問題を見て瞬時に難易度と解法を見極め、パターンに準じた卒のない答案を作り上げる技術、なんともつまらない勉強であるが、それが受かるためのテクニックと言われれば、それまでであり、受かれば官軍、である。ともあれ、やはり、入学した後の同級生に魅力がある、にも異論はない。でも、enaで中学受験をし、落ちた人は少なくない。でも、高校受験に対して1年無料で平常授業を受けることができるなど、リベンジできる土壌もあり、ゆるい中学受験のススメ、そして2020年度以降予定されている大

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    2018年04月20日
  • ルポ塾歴社会 日本のエリート教育を牛耳る「鉄緑会」と「サピックス」の正体

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    圧倒的なシェアで日本の「頭脳」(エリート)を育てている「サピックス小学部」と「鉄緑会」という2つの塾の実態に迫り、「塾歴社会」の光と闇を指摘している。
    東京育ちではなく、塾にも通っていなかったので、本書の内容はまったく未知の世界であり、ある意味非常に興味深かった。教育について考えるための一つの切り口として、良い本だと思う。

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    2018年03月21日