おおたとしまさのレビュー一覧
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私は自分の地元にある「森のようちえん」に視察に行かせていただいたことがあります。
フィールドは外。何をするか、どこに行くか、先生が少しだけ仲介しながら子どもたちで話し合って決定し、出発する頃にはもうお昼。たくさんの木に囲まれた自然の遊び場では子どもたちが自由に遊び回っていました。
先生方は、子どもの遊びに介入することはほとんどなく、子どもにお願いされたら参加し、子ども同士のトラブルがあった際は子どもらが自らで解決する様子を見守っていらっしゃいました。そして、危険な場面があればそっと止めに入るだけ。保育者が何でも介入し解決を促すと、子ども自身で問題を乗り越える力が育たないし、新たな子ども同士の広がりを阻止してしまうということをおっしゃっていた記憶があります。
この本からも、大人が意図した方向ではなく、子どもの伸びよう・育とうとする方向から手を伸ばすことが教育であると学びました。
人間が作った人工的な場所や遊具の中よりも、雄大な自然の中で遊び回っていた方が、その子の本能やその子らしさがどんどん育っていくのではないかと思います。
自然は子どもたちの全てを受けいれ、包み込んでくれます。自然はその日の天気や時間帯によって様々な表情を見せてくれます。だから、素直な子どもたちの心に訴えかけ、発見や興味を増やし、成長を促してくれるのだろうと思いました。
だから、すべての子どもたちが「森のようちえん」に行った方がいい!という訳ではなく、子どもののびのびとした成長をゆっくりと待つことが大切だし、時にはその子が興味を持ったことや「楽しい」「どうして?」と思う気持ちに寄り添って一緒に感動できる大人であることが必要なのかなと思います。一般的なようちえんでも、のびのびと自由に育つことはできます。その子に合う、合わないもあると思います。教育者・保育者の関わり方がとても大切なんだと感じました。 -
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ネタバレ針間貴己さんのお父さん(克己さん)がある日買ってきたという本。
サピックスや鉄緑会がやはり東京の受験の鉄板ということに驚き
とてもリアルな塾事情が書かれている
・要領がよく、東大医学部も涼しい顔をして合格してしまうような生徒でないと鉄緑会を使いこなせない。
・宿題が6〜7時間もかかってしまい、「型」を使うのではなく、「型」を覚えるのに必死になってしまう
・鉄緑会を利用しなくても東大医学部に進む子もいる
・それほど学力なく、部活をがんばりたくて、塾に時間を取られたくない生徒は平岡塾やSEGに通っていたようにおもう。最近はグノーブルも
・筑駒学生:学校は楽しかった。実験もできるし。鉄緑会は数学の受験実践では最適
・鉄緑会は直近で受験経験のある東大生が教えてくれる
・成増塾:高校2年制の部活引退から詰め込むスタイル。門脇 渉先生
・鉄緑生は馴れ馴れしい印象。
・東大は塾繰り人間よりもラグビーを頑張ってきて、1年浪人した人のほうがほしいはず。
・自分にあった塾や学習スタイルを
・一番を目指して理Ⅲに入ったが、医者になる気持ちはなかったり、その先の目的を見失っては本末転倒
・山崎葵さんは鉄緑会入塾下が受験に失敗、駿台にいって私大医学部も仮面浪人で千葉大医学部(バランスの良い人間が多かった)
姉は東大卒も尼さん
・開成生、鉄緑会の1教科あたり2〜3時間で宿題終える。塾はペースメーカー。部活も両立。
・築駒は自由な校風。鉄緑会の内職も
・桜蔭は鉄緑式回答は減点
・小学生はくもんをしていて、鉄緑通いながら東進の東大特進に数千円で通って無料で自習室
・デッサンやかけっこが苦手でもそれほど追求されないが、勉強は努力不足と言われる。勉強することとできることは違う、ほどほどはできなくてもいいからすることが大切だと著者は思う。
どの塾を選ぶかはその子次第。 -
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ネタバレ【要約】
日本の教育は、平等性・画一性に基づいて学習指導要領が決められて、中学受験であれ、大学受験であれ、それに則り試験が課されている。この画一性が、逆に子供たちの能力差を浮き彫りにし、競争を生み出してしまった。
元来、塾があるからこそ、学校はその個性を活かし、多様な学びの場となりえた。上述の受験競争により、受験に期待されるウェイトが増え、学校を侵食してきた。また、本来は受験生自身が勉強のスケジュールをたてたり、試行錯誤したり、という中で人間力を鍛えてきたが、塾の台頭により、いかに効率的に答えに辿り着くかがマニュアル化されてしまい、その言いなりになることが受験競争の勝利への近道となってしまった。
また、サピックス→鉄緑会→東大という「王道」は、確かに実績を生み出してはいる。しかし、これだけでは、教育として何かが足りない。「回り道」こそ必要である。その時、名門校の教育力が力を発揮するだろう。名門校とは、単に偏差値が高いとか、東大合格者が多いとか、そういうことではなく、目には見えない教育力を持つ学校なのである。
【感想】
「王道」を歩んできた人たちの特性として、以下が挙げられている。
・「答え」を見つけるのが得意
・「そういうもんだ」と自分を納得させられる
・何でも「いちばん」を目指す
・謙虚
これらは、良い方向に発現すればよいが、悪い方向に行けば、ただの受け身の人生になってしまうだろう。子供にそういう人間になってほしいとは思わない。基礎学力は必要にしても、自分自身で試行錯誤できる人間になってほしいと思う。
「選ぶ基準を世間の評価に求めているのだとしたら、その選択は危うい。人生における選択の善し悪しは、決断したときに持っている情報量やそのときの判断力が決めるのではなく、その後の努力が決める」と著者は述べている。飽くまで子供が主体となって自分なりのフィロソフィーを持って、選択していくことが必要だろう。そのためには、親はレールを敷いてしまわず、様々な経験の場を提供すること(可能性を狭めないこと)、考えるきっかけを与えることが大事だと思う。その上で、選択や選択したあとのサポートをしていくことが、親としての役目だろう。その結果、子供自身が「王道」を進みたいと言うのであれば、それで良いのかもしれない。
これからは、日本独特の平等主義を一旦脇に置いて、各大学のアドミッション・ポリシーを明確化することが必要だ、と述べている。すなわち、「わが校ではこういう学生がほしい。そのためにこういう方針に入学試験を行う」という宣言である。このことにより、これからは偏差値ではなく、子供たちがその個性に合わせて大学に進学する時代が来るのかもしれない。 -
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子供が産まれ、習い事や塾をどうするか周りに聞いたら公文式を進める人、すぐ辞めさせたという人がいて、他人の意見だけでなく自分でしっかり理解しようと調べた結果、この本に辿り着きました。
本書を読んで学んだ事は、親が何を求めて通わせるか、公文式の強み、弱みを理解して通わせるならいいが、通わせたら子供が勝手に勉強して成績が上がると思っているといけないのだと感じました。
公文式の魅力
①学年を飛ばしてステップアップ出来る。
②机に座る習慣が身に付く。
③教材の目安時間を意識する事で、問題を解く時間の目安が養われ、時間配分、計画力が身に付く。
公文式のネガティブ意見
①正解するまで答えを教えてくれないので、苦手意識を植え付けられる場合がある。
②どんどん先に進めるからできる子にとってはいいが、余計なものが一切ない無機質な教材なので純粋に先に進むのが楽しい子供には合う一方で、勉強の勘が悪い子には向いていない。
子供との時間を大切にし、ほったらかしにせず、勉強の習慣を日常生活の一部に出来る様にしたいと思います。 -
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・ひとつのジャンルとしての受験勉強に秀でている人は、切磋琢磨する環境の中でできるが、できない人に大量の訓練を行うことは、ただ単に処理能力と忍耐だけが鍛えられ、それ以外の大事なことを失う
・学歴は身分。平等であるべき、という根本思想が、単一のレールを生み、単一のレールだからこそ競争が起き、脱落と遅れの恐怖からエスカレートしていく。それが一種の資格として、平等に開かれた自由獲得への手形となればなおさら
・そのシステムの中で、学校が全人格的教育として自由に個性を発揮できるのは、塾が受験対策を担っているから
・欧米のように、大学が取りたい人をはっきり明示する、アドミッションポリシーを出すなど、受験の基準やあり方を多様にする大学受験改革が進んでいるが、それは子どもの文化的・生活的背景の不平等さを炙り出し、格差を広げることになる。そのトレードオフ
・王道を歩んできた人の共通点は、答えを見つけるのが得意、そういうもんだと納得する、いちばんを目指す、謙虚である -
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ネタバレ子供を追い詰めすぎない中学受験について書かれていると思う。偏差値に囚われない子供がいきいき堂々と過ごせる学校との出会い方や塾の特徴など、参考になった。
12歳にはなかなか親が計画するように、予定通りには行かない。この本には繰り返し書かれていて、親も自分の子だけダメだ…と思わないようにしてくれる、そして、子供を応援したくなるような本だと思う。
端から端までは覚えていないが、以下の項目は印象に残り、忘れなくないので書いておく。
・土日は最低8時間の勉強が必要
大手塾の特徴について、入塾前の情報として知れて良かった。
・カンニングしている我が子は「ダメな子」だ
うちの子がカンニングをするなんて!とショックを受けるが、それは親をがっかりさせたくない、プライドの問題など、子供からのSOSだから、親は共感(見たくなる気持ちはわかるけどねーと言って、実は私もね…とカンニング経験を披露する)して、子供の顔が和らいでから、なぜしてしまったのか丁寧に本音を引き出すことが必要。そして、答えはママが管理しておくねと、大人が物理的にカンニングできない環境を作る。それが大人の役目。
・我が子にベストな学校がどこにあるか
どんな学校に行ってもその子はその子で変わらない
。学校が子供の人格や生き方を規定するのではなく、むしろ、どんな学校を選ぶかにその子の人格やご家庭の価値観が表れるのです。中学受験の学校選びを通じて、いままで自分たちでもあまり意識したことのなかった教育観や人生観が明確になってくるのを親子で楽しめらとてもいいことだと思います。
自分の子供が受験することになって、親として迷いが生じてきたら、また読み返したい。 -
Posted by ブクログ
16人の専門家による子育てのベスト版。
私には「非認知能力」「自己肯定感」あたりが刺さりました。
・Iメッセージ
企業の研修でも出てくるワード。自分の子供にはついYouメッセージになってしまうので気をつけたい。
・「なぜ」「どうして」
子供が何かやった時はただ叱るのではなく、理由が知りたくてつい「なぜ」「どうして」と聞いてしまう。でも日本語の「なぜ」「どうして」は相手を問い詰めるニュアンスが非常に強いとのこと。子供が考えて行動を起こせるような接し方を心がけたい。
・自己肯定感と自信
自分は自分のままでいいという根拠のない自信が自己肯定感。自信とは「○○ができる」など根拠がある自信、ゆえに他人と比較の上にある。自己肯定感が高いと他人を認めることが出来、自信家は人に優劣をつける。結果を褒めるのではなく、行為を認めることで「根拠のない自信」を与え、自己肯定感を高める。
・適切な距離感
意識するのは「子供を見ているときの自分の気持ち」。「うちの子、まんざらでもないな」というふうに余裕を持って思えるときはちょうどいい距離。イライラするのは遠すぎるか近すぎるとのこと。うちの場合はテニスをやっているのを見るときは「まんざらでもないな」と見てます。なるほど、と感じた。
さらっと読めて参考になりました。