おおたとしまさのレビュー一覧
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ネタバレ小〜中学校にかけての基礎知識の機械的反復、学習習慣定着、自己肯定感の育成、短中期的な計画性の育成が、その後の学習にどう影響を与えるのかを科学している。公文式経験者は自分の記憶に沿って、あの時の時間・経験がどう人生を形作ったか、あるいは作らなかったかを具体的に振り返ることができる。
1970年には外部の評判と保護者の要望から、文章題や図形問題を教材に組み込んだが、子供たちの自学自習のスタイルが崩れ逆効果。質ではなく量の調整による「やる気」を生み出すことのできるスタイルが公文式の偉大さか。
話題の入試改革でも「これから必要なのは思考力」と叫ばれ続けているからこそ、この機械的基礎反復のシステムがどう影響するか、という科学には大きく興味がわいた。
【メモ】教材数
算数数学:全28教材5470枚
英語:全28教材4600枚
国語:全34教材6800枚 -
Posted by ブクログ
東大に在籍する女子を東大生と呼ばず東大女子と呼ぶことに、この国のジェンダー問題の根源があるのではないか、という。
東大卒女性の著書やインタビュー、一時期話題になったアメリカのスーパーキャリアウーマン、シェリル・サンドバーグの著書「LEAN IN」などからも引用があるのだが、これらの女性たちが語っていることが、問題の核心を見事に突いていて、鳥肌ものなのだ。
「私たちの社会は、性別に拘らず、他者の面倒を見る人より、自分のキャリアに時間をかける人を上だと考えている」(プリンストン大学教授アン=マリー・スローター)
という一文は、本当に突き刺さった。
しかし、女性でなく男性がこの問題を掘り下げて新書として世に送り出してくれたことに、小さな明かりが灯っていることを感じる。2019.1.26 -
Posted by ブクログ
ネタバレおおたさんの本は結構読んでいるのですが
語り口も面白いですし偏りの無い(感じさせない)
分析にいつも感心させられます。
息子が開成行くと息巻いていることもあり
(本当に行けるかは分かりませんが)
開成関連の本は結構読んできましたが
麻布や武蔵についてはあまり知らなかったなと感じました。
私立中学の中でも難易度・知名度共に最高峰に位置する
御三家だけあってそれぞれが明確なポリシーを持って
学校運営を行なっていることがよく伝わってきましたし
自分も御三家に行っていたわけではありませんが
それなりに名門と呼ばれる学校に通っていたので
普段の授業から言外の色々な知識などを受け取っていたのかなぁ
などと今更ながら感じました。 -
Posted by ブクログ
私がその大学と縁が無いからですが、この本の主題となっている、東大生女子と縁が私にはありません。なので、現役及び卒業生と実際に取材して書かれたこの本の内容は非常に興味がありました。
この本を読んで感じたことは、東大の女性は、東大の男性とも、他の大学を卒業した女性とも、違う対象として世間から見られていて、そのことを十分に理解している彼女たちは、それに対して、どうすべきかを考えた結果、行動をしている人が多いということです。
私が社会人になって30年になりますが、少なくとも日系の会社及び日本人男性が多くを占める会社では、男性を基準に制度がつくられていて、女性には不利な面が多く、この30年、ほとんど改善されてきてないように思います。その中で、彼女たちは何かを犠牲にしながら必死に頑張っていることがよくわかりました。
また、東大卒業生ではないものの、会社に勤務している女性は、結婚・出産(子育て)について同様の悩みを持っていることにも気づきました。妻には大変な思いをさせてしまったことを、今更ですが気づきました。
以下は気になったポイントです。
・働き方改革と、大学入試改革が同時に議論されている、働き方改革とは、要するに、専業主婦に頼らないで社会を回す方法を考えようということ、大学入試改革は、偏差値の差に対する過敏症を治そうということ(p3)
・何かで満点を取ろうと思ったら、何かを捨てなければならない、女の人生は5教科七科目でバランス良く得点すれば勝ち残れる東大入試のようにはいかない(p25)
・東大の卒業生は、20代前半までずっと勝ち続けている、だから評価されなったとき、自分を立て直す術を持っていない。自分を立て直す必要のないキャリアを歩いてきたから(p29)
・妻が年間1000万円稼いで来たら、家事労働の時給は1万円となる、1日3時間365日として考える(p38)
・ライフコースをどのように考えるかの分かれ目は、第一子の出産後にある(p43)
・女子はバカだと思われている方が東大の中でもうまくいく気がする(p65)
・東大女子と結婚した男性が家事をして共働きを継続できれば、生涯世帯収入は3億円増える(p78)
・男性の成功は本人の実力によるものと認められやすいが、女性の成功はそうとは認められにくい傾向がある(p124)
・キャリアを続けたいという思いがあるなら、結婚を決める時点でその先の人生設計をパートナーと話し合い、合意する必要がある(p154)
・いままでは、キャリアをスローダウンする役割を主に女性が引き受けることで、この社会は回っていた、これからは男性もその役割を担うべきである、そうすることで女性の活躍が推進され、同時に男性の生き方も多様化する(p156)
2018年4月15日作成 -
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公立中高一貫校に多くの合格者を送る塾である教育を通じて、適性検査に合格するための勉強を、採点ロジックや問題の読み方などから学びました。問題を見て瞬時に難易度と解法を見極め、パターンに準じた卒のない答案を作り上げる技術、なんともつまらない勉強であるが、それが受かるためのテクニックと言われれば、それまでであり、受かれば官軍、である。ともあれ、やはり、入学した後の同級生に魅力がある、にも異論はない。でも、enaで中学受験をし、落ちた人は少なくない。でも、高校受験に対して1年無料で平常授業を受けることができるなど、リベンジできる土壌もあり、ゆるい中学受験のススメ、そして2020年度以降予定されている大学受験に対する大学入試改革にも適応できるとの事だが…。
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Posted by ブクログ
子供の習い事の情報とやり方を親向けに紹介する本。
著者は育児・教育ジャーナリストらしく、取材した個々の内容から統計データまで取り上げており説得力がある。
以下気になったところ
・ピアノは頭が良くなるかも知れない
・公文式で勉強する習慣がつく
・プログラミングやストリートダンス教室もある
・ボーイスカウトは「幸福な人生を切り開き、社会の発展の先頭に立とうとする少年」という意味。見直されるべき。
・習い事は親が選んで、子供は選んだ気にさせる。
・やめ時は始める前から決めておく。ダラダラやると悪い思い出になる。
・中途半端には終わらせない。クセがつく。
・小学校低学年までは並行にやるのは2つまで。
・英会話などは目的をはっきりさせてから始める。
・レベルが上がると親の負担が極端に増えることもあるので、エリートコースに乗るなら覚悟が必要。
・習い事はやり抜く力を養えれば何でも良い。
子供の習い事について迷ってる親にオススメです。 -
Posted by ブクログ
<目次>
はじめに
第1章 まるで幼児教室⁈な授業
第2章 他者とかかわり自己を知る
第3章 教科の枠を超えて学ぶ
第4章 意味は後からわかる
おわりに
<内容>
超有名私学の中高校でおこなわれている教科外の授業(といったほうがいいか)。それを各中高校一つずつ取り上げている。灘中高の数学的折り紙の授業、聖光学院中高校のレゴブロックを用いた数学の授業、何よりも面白かったのは奈良の東大寺学園中高校の「読書」の授業だ。教師の力量が問われる内容だが、年間で数冊の本を読みながら、どんどん教科の枠を超えて授業が展開する。
著者が「おわりに」で書いていたが、教科書「を」教えるのではない。ここに載る私立校(複数)がある歴史教科書を採用していることが報道されると(報道自体がおそらく学校への批判だったと思われる)、多くの批判の手紙などが送られたそうだが、私立校は一切めげることがなかった。それは上記の、『教科書「を」教えるのではなく、教科書「で」教える』ことが徹底しているからだ。生徒もそれについてくるし、ちゃんと批判的精神も学んでいる。公立学校はとても弱腰で、すぐに世論に負ける(教委の言い訳がいつも哀しい)。でも、私もそうだが、教科書をそのまま教えているわけではない。何が載っていても載っていなくても、教えるのは「事実」。その解釈は多様なものだということを教えれば、あとは後々でも生徒が自ら考えていく。そこだろう!
こうした私立校の教育はうらやましい(教える教師の力量には感嘆する)。