あらすじ
小説より「嘘でしょ!」な中学受験実録ルポ。
第一志望に合格できる子は3割といわれる中学受験。親子で合格を目指して挑んだ道のりを振り返ったとき、令和の母たちが語る中学受験とは?
教育ジャーナリストおおたとしまさが、子どもの中学受験を終えたばかりの6名の母たちとの対話を通して向き合うのは、終了後の後悔や「たられば」。
「子どもをあんなに追い詰めなきゃ良かった」
「もっと肩の力を抜いていれば」
「併願校を変えていれば」
「子どもの涙を見たくなかった」…
親なら誰もが抱く焦り、恐れ、不安との向き合い方。一生で最も長い数日間の心構え。納得がいく結末に必要なエピローグの描き方。
視野が狭くなりがちな中学受験の渦中、終了組の涙と笑顔から学べるものが多くある。
第1章 過呼吸
第2章 オセロ
第3章 飴玉
第4章 箱入り娘
第5章 三〇万円
第6章 他人事
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
(あとがきより)
結局のところ一二歳の子どもが勉強する最大のモチベーションはほとんどの場合、親の笑顔が見たいからです。それなのに親御さんを笑顔にするほどの成績がとれなくていちばんふがいない思いをしているのは本人なんです。
そんな気持ちを秘めながら、必死に自分と戦っている気高い一二歳の横顔に、愛おしさと尊敬の念が湧いてくるはずです。そのまま心の中で、力いっぱいお子さんを抱きしめてあげてく ださい。
Posted by ブクログ
最初は『現代の本当にあった怖い話じゃん』と思いながら、読み進めていましたが、人間らしい感情のぶつかり合いや苦悩や葛藤が、ごちゃ混ぜになっていて、親近感を覚えるようになりました。わが子は今のところ中学受験をするつもりはなさそうですが、疑似体験として読んでよかったと思える本です。