おおたとしまさのレビュー一覧
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16人の専門家による子育てのベスト版。
私には「非認知能力」「自己肯定感」あたりが刺さりました。
・Iメッセージ
企業の研修でも出てくるワード。自分の子供にはついYouメッセージになってしまうので気をつけたい。
・「なぜ」「どうして」
子供が何かやった時はただ叱るのではなく、理由が知りたくてつい「なぜ」「どうして」と聞いてしまう。でも日本語の「なぜ」「どうして」は相手を問い詰めるニュアンスが非常に強いとのこと。子供が考えて行動を起こせるような接し方を心がけたい。
・自己肯定感と自信
自分は自分のままでいいという根拠のない自信が自己肯定感。自信とは「○○ができる」など根拠がある自信、ゆえに他 -
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ネタバレ何きっかけで読もうと思ったかは忘れました。
表紙やタイトルからはちょっと胡散臭い印象を受けたのですが(個人の感覚ですw)、なかなか良かったです。
以下、印象に残ったところ。
・「先行き不透明な時代には、いい意味で『出たとこ勝負』ができるひとに育てるしかない」(p.5)
・「イクメン」という言葉が市民権を得た2000年代後半。「これは喜ばしいことではあるのですが、現実的な男性たちの立場からすれば、従来の労働者としての責任に加え、家事や育児の責任も増えたということができます。」(p.20)
・『ルポ東大女子』より40代東大出身女性のコメント。「配偶者を考える場合は、好きとか気が合うとかという点の -
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内容はタイトル以上でも以下でもない。「サピックス」と「鉄緑会」という太いルートで日本のエリート層が形成されているという状況についてのルポタージュ。面白いです。
現代の知価社会は、様々な素質の中でも「頭が良い」ということに過剰な価値が付く時代。このレベルになると「頭の出来が元々違う」という何とも味家のない結論になる。そんな子女の皆さんが、鉄壁ルートで上昇し、数年で凡庸な平民とは別世界を形成している状況が分かりやすく説明されている。
面白かったのは、日本型エリートがきわめて同質性が高い状態にあること、あまり回り道をしていないことがメリットにもデメリットにもなりうること。とはいえ、エリートの転落みた -
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教育業界はどんどん変化がある、から読んだのではなく、著者の別作品を読んでいて興味が湧いて手にとってみた。(正直、ほぼ真逆な方向性)
また、特に鉄緑会を採り上げてて、あの東大進学率が高い塾の特徴をどんな風に出すのかな、と野次馬根性が湧いちゃいました。
個人的になるほどなぁ、と思ったのは、超有名進学校も塾があるからこそ、自分たちのカリキュラムを受験に特化せず洗練(?)しつつ、進学実績を良いものが出せる関係になっていることでしょうか。前振りとして、進学校の先生方が内職で鉄緑会を代表とした塾の宿題をはじめ、あまり快く思っていない考えもあることが窺えて、その緊張感が面白いなぁと思いました。
あと、子 -
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人気漫画「二月の勝者」とのコラボ企画、各キャラも立っていて、おおたとしまささんの言葉とマッチして刺さります。
P52
ただ1番になりたいだけの人は、
他人を蹴落とそうとする。
自分を高めたい人は、
他人の努力を尊敬できる。
ぜひ、後者になってほしい。
P74
テストの結果が悪くて、
悔しがるのも立派だし
堂々としているのも立派。
いちばん良くないのは、
結果から目をそらすこと。
P82
誘惑に負けそうになった時は、
誘惑に負けた後、
後悔している自分を想像してごらん?
そんな自分になりたくないという
気持ちが湧いてくる
P108
テストの成績がいいというのは
カッコいい -
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ネタバレ有名な進学校の先生のインタビューコメントが載っているが、親としてはまずは「そこそこの知力と体力」を小学生のうちから身につけさせてそのレベルの学校に入れるまでハードルがあると思う。。
「AI時代に必要な力」とは以前より変わらず、これからの時代を生きていくために必要な力は、「そこそこの知力と体力」「やり抜く力」「自分にはない能力をもつひととチームになる能力」は同意。
これに「心底誰かを愛する経験」もなると運も必要そうだ。
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・14〜15歳という年頃は、旅に出て、書物を読み、冒険し、失敗し、仲間とぶつかり合うなかで友情を育み、親や先生以外のいろいろな大人の価値観に触れ、自分を知 -
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読み終えて、私の頭にふと浮かんだ言葉。育てたように、子は育つ。この子が、こうであるのには理由がある。
読み終えるのに時間がかかってしまい、細かいところは忘れてしまったが、最後にエッセンスが詰まっていたように思う。「手を放して抱きしめる」「ちゃんと見ていてくれる大人がいれば、子どもはねじ曲がらない」これは、おそらく女子にも共通するんだろう。
最初は、男子のことを男性の著者と男性の先生たちの考えで書いていて、受け入れ難いところもあった。しかし、最終的には21世紀を生き抜く力、その身につけ方や、親のあるべき姿は、子どもの性別なんて関係ない。
あと、生き抜くために必要な3つの力が出てくるが、これは古代