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開成、筑波大付属駒場、灘、麻布など進学校の中学受験塾として圧倒的なシェアを誇る「サピックス小学部」。そして、その名門校の合格者だけが入塾を許される、秘密結社のような塾「鉄緑会」。なんと東大理IIIの合格者の6割以上が鉄緑会出身だという。いまや、この二つの塾がこの国の“頭脳”を育てていると言っても過言ではない。本書では、出身者の体験談や元講師の証言を元に、サピックス一人勝ちの理由と、鉄緑会の秘密を徹底的に解剖。学歴社会ならぬ「塾歴社会」がもたらす、その光と闇を詳らかにする。
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Posted by ブクログ
・ひとつのジャンルとしての受験勉強に秀でている人は、切磋琢磨する環境の中でできるが、できない人に大量の訓練を行うことは、ただ単に処理能力と忍耐だけが鍛えられ、それ以外の大事なことを失う
・学歴は身分。平等であるべき、という根本思想が、単一のレールを生み、単一のレールだからこそ競争が起き、脱落と遅れの恐怖からエスカレートしていく。それが一種の資格として、平等に開かれた自由獲得への手形となればなおさら
・そのシステムの中で、学校が全人格的教育として自由に個性を発揮できるのは、塾が受験対策を担っているから
・欧米のように、大学が取りたい人をはっきり明示する、アドミッションポリシーを出すなど、受験の基準やあり方を多様にする大学受験改革が進んでいるが、それは子どもの文化的・生活的背景の不平等さを炙り出し、格差を広げることになる。そのトレードオフ
・王道を歩んできた人の共通点は、答えを見つけるのが得意、そういうもんだと納得する、いちばんを目指す、謙虚である
Posted by ブクログ
内容はタイトル以上でも以下でもない。「サピックス」と「鉄緑会」という太いルートで日本のエリート層が形成されているという状況についてのルポタージュ。面白いです。
現代の知価社会は、様々な素質の中でも「頭が良い」ということに過剰な価値が付く時代。このレベルになると「頭の出来が元々違う」という何とも味家のない結論になる。そんな子女の皆さんが、鉄壁ルートで上昇し、数年で凡庸な平民とは別世界を形成している状況が分かりやすく説明されている。
面白かったのは、日本型エリートがきわめて同質性が高い状態にあること、あまり回り道をしていないことがメリットにもデメリットにもなりうること。とはいえ、エリートの転落みたいな話にはならず、元々の出来と積み上げが違うので部別の人生を歩もうと思えばすぐにできるので、何だかんだで楽しそうではある。
私のように、回り道しかなくて、生きる隙間を探しながら這い回っている者からすれば、なんとうらやましいことか。
Posted by ブクログ
教育業界はどんどん変化がある、から読んだのではなく、著者の別作品を読んでいて興味が湧いて手にとってみた。(正直、ほぼ真逆な方向性)
また、特に鉄緑会を採り上げてて、あの東大進学率が高い塾の特徴をどんな風に出すのかな、と野次馬根性が湧いちゃいました。
個人的になるほどなぁ、と思ったのは、超有名進学校も塾があるからこそ、自分たちのカリキュラムを受験に特化せず洗練(?)しつつ、進学実績を良いものが出せる関係になっていることでしょうか。前振りとして、進学校の先生方が内職で鉄緑会を代表とした塾の宿題をはじめ、あまり快く思っていない考えもあることが窺えて、その緊張感が面白いなぁと思いました。
あと、子どもに通わせたいとは思わないけど(親が大変なので)、サピックスの授業の中身は気になってしまった。。きっと面白いんだろうなぁ。
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ビジネス・実用
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