おおたとしまさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
よく聞く教育法や保育施設、習い事や受験に関わる各手段など、大学受験あたりまでの子育てに関わる選択肢に関して体系的に書かれた本。
著者が紹介している各機関と利害関係が(おそらく)ないため、公平なメリデメが記述されている印象を受けた。
教育法に関してはいずれも子どもの内発的動機を尊重するという共通点もあるため、それぞれの家庭環境に合わせて無理のない程度にいいとこ取りできるかと感じた。
習い事に関しては最低限のルールと学び方を教われば、あとは本人の意志を尊重してやめてしまっても良いなと感じた。受験のための塾や予備校、学校選びは、教育機関側の食い物にならないように、親や子どもが考えながら選べばな -
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中学受験を考えている方には読んでいただきたい。
・受験を終えたママさんたち
・これから受験に向かうママさんたち
と、おおたさんのインタビュー形式です。
中学受験の目的とは何かと、改めて考させられますし、我が子が頑張るのを見守るためにどういうことを頭の片隅に置いておくべきかも考えさせられました。
いろんなタイプのお母さん・お子さんの組み合わせがあり、読む方もどれかには自分ごとのように共感すると思うので、おおたさんがどんな言葉をかけているか是非読んでみてください。
以下は私の要約ですが、心に残る言葉でした。
『中学受験はスポーツやビジネスと違って、人生は勝ち負けとか損得勘定とかコスパではない -
Posted by ブクログ
事実に基づいたエピソードはグッとくるものがある。
中学受験で大事なのは結果ではなく、そのプロセス。
思っている以上に親の責任は重いし、大きい。
塾ビジネスの闇の部分をこんなに炙り出していたのが、爽快。
子どものためと言いながら、結局は自分と同じ思いをしてほしくない、できる子の親という自分、こうなってほしいという、大人の都合や願望の押し付けが子どもたちを「できるできない」という評価軸の世界に閉じ込めてしまっている現実。
小学生の時から、気付かないうちに、そういうものの見方、考え方に洗脳されていて、その子が親になって、またその子どもがその親の元で洗脳されていくというスパイラルになっている。 -
Posted by ブクログ
現場の実例を丁寧に捉えた上で、社会構造としての問題を、無料塾という機能から見える課題や機会から炙り出す。また、組織開発や哲学、教育社会学など多面的な視点で考察しているので、一元的にこれはいい、ダメだとならない視点が学びになった。
・生まれ→学力学歴→収入地位の単線モデルから、より一人一人の強みを活かせる複線のモデルへ
・社会のしくみとして何らかの指標が必要なので、能力や貢献という概念を便宜上仮置きしているが、あくまでもそれは手段であって目的にしてはいけない
・無料塾の子どもたちが得ているものは、学力だけでなくて、世の中にはこれだけ善意が残っているという手触り
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Posted by ブクログ
ネタバレ現場の実例を丁寧に捉えた上で、社会構造としての問題を、無料塾という機能から見える課題や機会から炙り出す。また、組織開発や哲学、教育社会学など多面的な視点で考察しているので、一元的にこれはいい、ダメだとならない視点が学びになった。
・生まれ→学力学歴→収入地位の単線モデルから、より一人一人の強みを活かせる複線のモデルへ
・社会のしくみとして何らかの指標が必要なので、能力や貢献という概念を便宜上仮置きしているが、あくまでもそれは手段であって目的にしてはいけない
・無料塾の子どもたちが得ているものは、学力だけでなくて、世の中にはこれだけ善意が残っているという手触り -
Posted by ブクログ
この春に地元の公立中学に通う息子に勧めてみようと思って購入。
息子の前に、父として読んでおかねばと読んでみたが、悩める父親としても学びが多く、けっこう救われた。
普段から読書の最中に大切だと思ったところをスマホのメモに書き写しているのだが、この本はそれが多すぎて、〇〇ページ丸っと、と端折っていかないと指がつりそうだったくらいだ。
どんな学校に行こうが行くまいが、多くの子どもと、その親、そして先生たち、学校や教育を構築し管理し運営している大人たち、いろんな人に読んでもらって、なるべく多くの人で力を出し合って、いい国にしていくために、微力ながらできる範囲で協力していこうと思った次第です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学受験の本でとても参考になると思いました。
以下私にとって心に残った言葉。
•どんな学校にでもいじめはある。
でも起こっていないことに過剰に反応するのではなく、うちの子はどんな学校に行っても大丈夫だからって自信をもって送り出せるように育てるのが親の役割。
•学校選びでは子供自身目が輝いているか、体が躍動しているか、心が安らいでいるか....。
小さい頃からいかに自分のこどもを見る目を養ってきたかが重要。
•「やらないよりはやったほうがいいかも」を積み重ねていったらきりがない。一方、子供の時間も体力も有限だ。負荷が多すぎて子どもが潰れてしまうよりは、多少余裕があるくらいの子どもはいきいき