あらすじ
(1)学校には、人類の叡智や希望が詰まっている。でも巧妙な出来レースも仕組まれている。さまざまな教育現場を見てきたプロが教える、学校をサバイブする方法。 (2)ルールやべき論で子どもたちを縛り、思考停止した大衆を社会に送り出すクソみたいな装置という面が学校にはある。思考停止した大衆はルールを求める。ルールはひとをますますバカにし、バカはさらにルールを求める。バカとルールの無限増殖ループだ。 (3)学校は、すごい。でも、すべてが出来レースだ――。プロが教える、学校をサバイブする方法。 【目次】第一章 なぜ勉強しなくちゃいけないの?/第一章 なぜ勉強しなくちゃいけないの?/第二章 時代は変わってもひとは変わらない/第三章 出来レースだらけの競争社会第四章 なぜ大人は髪型や服装にうるさいのか?/第五章 「いい学校」より「面白い学校」を探せ/第六章 青春の舞台としての学校/第七章 「理想の学校」なんていらない
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Posted by ブクログ
すごくいい!
子ども向けに書かれているので読みやすいし、参考になることばかりが書いてあった。
特に、最後の最後「駄菓子屋」は秀逸。本当にそう思う。
今後、何度も読み返したい一冊。
そして、思春期の子どもにも読ませたい一冊。
Posted by ブクログ
刺激的な、しかし何とも月並みなタイトルとサブタイトル、そして裏表紙の煽りの文句。より多くの人に手に取ってもらうための工夫なのかもしれないが…。で、内容なのだが、これが素晴らしい。おそろしく読みやすいにもかかわらず、深い。今まで多くの学校や先生や生徒に実際に取材しつつ、一つ一つのことをきちんと考えてこないと、こんな風には書けないと思う。表紙裏表紙に並ぶ文言に鼻白らんだ人にも、是非読んでもらいたい。今、学校について、
多くの人が共有すべき見識がここにある。
Posted by ブクログ
本書の著者が指摘するように、学校が子どもにまつわるあれこれを抱え込みすぎるのは問題が大きいと思います。
結構前から指摘されていることなのですが(社会の「学校化」の弊害)、なかなか改善されないのは、学校に対する社会の期待が高すぎるということなのかもしれません。
Posted by ブクログ
この春に地元の公立中学に通う息子に勧めてみようと思って購入。
息子の前に、父として読んでおかねばと読んでみたが、悩める父親としても学びが多く、けっこう救われた。
普段から読書の最中に大切だと思ったところをスマホのメモに書き写しているのだが、この本はそれが多すぎて、〇〇ページ丸っと、と端折っていかないと指がつりそうだったくらいだ。
どんな学校に行こうが行くまいが、多くの子どもと、その親、そして先生たち、学校や教育を構築し管理し運営している大人たち、いろんな人に読んでもらって、なるべく多くの人で力を出し合って、いい国にしていくために、微力ながらできる範囲で協力していこうと思った次第です。
Posted by ブクログ
学校の悪いところを次々に指摘して、少し変わった解決策を例示するパターンが繰り返されるが、学生に話しかけているようで実は大人に理解してほしいことを披露しているのだと感じた.失敗したことに落ち込まないで前に進む大切さ、競争社会のデタラメさ などなど納得する話が満載の本だ. ある研究で、思春期の時点て抱いていた価値観が人生の終盤での幸福感に大きく影響することが示唆された由で次のような指摘が素晴らしいと感じた.‘’若者に対して経済的な成功や安定を目指すように強調するよりも、自身の興味や好奇心をはぐくむ教育環境を作っていくことが、活力ある超高齢化社会の実現に向けて重要な対策であると示唆されます.‘’
Posted by ブクログ
いろいろ思うところはあった。
題名からアンチ学校の方かと思ったが
意外と「なんでも学校に求めすぎている」と理解のある部分も。ボーッとする時間が大事。いまの子にはそれができる時間や場所がないのよね。