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Posted by ブクログ
教育に関するこれからの考え方が全部詰まっている。
教員や教育全体に対して厳しい言葉がよくみられ、教育者である私自身もドキッとする場面もある。
それだけ本質をついているということなのかもしれない。
すべての教育者が読むべき一冊。読んですべての行動を変えろいうことではなく、無知の無知から脱却しろということ。
あまりに教育に関して世の中が無知であるかがわかる。この本を読み終えて、私自身は「無知の知」を自覚し、これからの行動に繋げていくことができる。
〇勉強はしなければいけないものなのか?学生の時に一度は頭に浮かぶ疑問。人は本来学びたいという本能がある、それが生きるために必要だからだ。でも勉強とは、読んで字のごとく「強いて勉める」つまり強制の要素を持っている。どんなに本能的にやりたいことでも、強制されるとやりたくなくなるのは当たり前。(お腹一杯の時に無理やり食べさせられる、眠りすぎたときにもっと寝ろ?)
学校は生徒に勉強させる場所ではない。生徒が学ぶ場所である。
〇「世界万物について知識を完全に教えることなどできないが、未知な状況に接しても、狼狽することなく、道理を見極めて対処する能力を発育することができる。学校はそれをなすべき場所であり、ものを教える場所ではない。」この意識がすべて。学校教育を考えるうえで、これ以上のものはないと思う。