伊集院静のレビュー一覧
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このほんには、何かがある~
61歳の僕にとって心に染み渡る~
今をどの様に生きるべきかを自分に問うための一冊である。
【本文】
ただ私は一冊の一行の言葉が人間に何かを与え、時のよってはその人を救済することがあると信じている。
音楽の中にある力にも、舞踊にも絵画にも彫刻にも戯作にも、一見世の中に直接的に必要とは思えない分野にも、人間にとって欠かせないものが存在するから、こうして長く人類はそれらを手放さないと思っている。
人は人によってしか、その運命を授からないのだろう。
読者の皆さんにとっての帰る場所と時間をこの作品(なぎさホテル)を読んだあとで、思い浮かべてもらうと幸いである -
Posted by ブクログ
ネタバレ大人の流儀の第7弾。相変わらずこの人の小説は読んだことがなく、このシリーズだけを読んでいる。しかも、このシリーズも取り立てて好きというわけではないものの、全部読んでいる。今回は別れをテーマにしているようだが、相変わらず夏目雅子と弟との別れの話が多く、既視感は否めない。唯一更新されたのは、飼い犬の死だ。毎回説教くさいし、似たようなことが書いてあるのに、なぜか読んでしまう。しかし、夏目雅子との別れも、桃井かおりとの三角関係の話を聞くと、どこまで美談なのかよくわからなくなる。まぁ、でもたまにいいことが書いてあるので、それ探し目的か。
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ネタバレ正直、この人の考え方は偏屈だと思うし、古臭く説教くさいと思う。生き方にも特に賛同しない。しかし、この「大人の流儀」シリーズは毎回読んでいる。偏屈な考え方の中にも、ものすごく心に刺さる言葉がときおり混ざっているからだ。若くして弟と前妻(夏目雅子さん)という身近な存在を2人も亡くしている人の言葉は時としてずしりと重い。
わざとらしく「東北一のバカ犬」と言いながら溺愛している犬や、もう一匹飼っている「家人の犬」がいよいよ年を取って弱ってきた話の中で、「君たちが死んだあと、自分たちが悲しみの底に沈むようなことになったら、何のために出会ったのかわからない。だから(死を受け入れる)準備をしておこう。」とい -
Posted by ブクログ
伊集院静さんの自叙伝的小説。
最愛の妻である夏目雅子さんが亡くなったあとの、お酒とギャンブルに溺れていた日々の中でKさんから紹介してもらった、いねむり先生 色川武大/阿佐田哲也 。チャーミングで深い影も持つ先生を尊敬し、一緒に過ごした時間と、別れまでを綴った小説。
先生の言葉
リズムですよ。正常なリズムで過ごしているから人間は普通に生きていられるんです。
先生の小説の文章
自分のどこかぎこわれている、と思い出したのはその頃からだ。漠然と感じる世間というものがその通りのものだとすれば自分は普通ではない。
他人もそうなのかどうかわからない。他人は他人で違う壊れかたをしているのか、いないのか、