伊集院静のレビュー一覧

  • 不運と思うな。大人の流儀6 a genuine way of life

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    ネタバレ

    正直、この人の考え方は偏屈だと思うし、古臭く説教くさいと思う。生き方にも特に賛同しない。しかし、この「大人の流儀」シリーズは毎回読んでいる。偏屈な考え方の中にも、ものすごく心に刺さる言葉がときおり混ざっているからだ。若くして弟と前妻(夏目雅子さん)という身近な存在を2人も亡くしている人の言葉は時としてずしりと重い。
    わざとらしく「東北一のバカ犬」と言いながら溺愛している犬や、もう一匹飼っている「家人の犬」がいよいよ年を取って弱ってきた話の中で、「君たちが死んだあと、自分たちが悲しみの底に沈むようなことになったら、何のために出会ったのかわからない。だから(死を受け入れる)準備をしておこう。」とい

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    2017年03月01日
  • いねむり先生

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    伊集院静さんの自叙伝的小説。
    最愛の妻である夏目雅子さんが亡くなったあとの、お酒とギャンブルに溺れていた日々の中でKさんから紹介してもらった、いねむり先生 色川武大/阿佐田哲也 。チャーミングで深い影も持つ先生を尊敬し、一緒に過ごした時間と、別れまでを綴った小説。


    先生の言葉
    リズムですよ。正常なリズムで過ごしているから人間は普通に生きていられるんです。

    先生の小説の文章
    自分のどこかぎこわれている、と思い出したのはその頃からだ。漠然と感じる世間というものがその通りのものだとすれば自分は普通ではない。
    他人もそうなのかどうかわからない。他人は他人で違う壊れかたをしているのか、いないのか、

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    2016年10月11日
  • 不運と思うな。大人の流儀6 a genuine way of life

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    シリーズ6作。「不運でなくそういう生だったのだ。不運と思っては悲しすぎるではないか。不運と思うな,そう言い聞かせて今日まで来ている」。(本文から)琴線に触れる美学が暴言すれすれの放言にも共感を呼ぶ。

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    2016年09月14日
  • 追いかけるな 大人の流儀5

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    ネタバレ

    説教くさいし、考え方にクセがあるし、すべてに共感できるわけではないが、心に響く言葉が時折出てくるので、なんとなく毎回読んでるシリーズ。弟の死、前妻の死など、若いころから様々な身近な人の死を乗り越えた著者の、人との別れに対する考え方は心に響くものがある。ちなみに、著者がイチローをよく思っていないことをこの本で初めて知った。

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    2016年08月23日
  • 追いかけるな 大人の流儀5

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    生きていく上での両親からの教え、特に母親からの愛情を受け育てられたことがよく分かった。私も幼き頃に母から言われた様々な教えを思い出す。

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    2016年07月24日
  • 続・大人の流儀

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    親または祖父母世代の男性は、このように考えるのかと知るのに良い本だった。
    著者の考え方ひとつを、「この世代の考え方」とひとくくりにしてはいけないと思いつつ、いまだこのような「女性だから〇〇、男性だから〇〇」という思考を持つ人はいるのだな、と思った。
    今はそのようなことを公言するのは憚られる空気があるが、こういう価値観を詳しく読めるのは、ありがたい。

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    2016年05月16日
  • 許す力 大人の流儀4

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    「○○力」という、その力の大切さや力のつけ方を説いた本が結構出ていますが、本書もそういう類の本かと思って手に取りました。
    が、殆どが著者 伊集院静詞のエッセイで、その内容すべてが「許す力」に結びついているとはいい難いものでした。
    ので、ちょっとガッカリ。

    ですが、僅かに書かれていた「許す力」については、心に深く届くものがあり、読んでよかったかなぁ。

    伊集院静氏の本は初めて読みましたが、昭和なヘンコツ( 曲がった事が大嫌いな頑固者)オヤジの臭いがプンプン。昨今、こういうオヤジがだんだん少なくなってきた気がする。

    昭和なヘンコツオヤジに会いたい方にお勧めの一冊。

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    2016年04月26日
  • 許す力 大人の流儀4

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    許すという行動、許すことでそこから何かが始まることはたしかなような気がする 生きる希望さえ失いかけている人もしる。それでもその切なさを皆が乗り越えるのは、時間という薬と、死んだ人に恥ずかしくない生き方をしようとわかってくるからである いつか許せば、それはそれで生きる力になるのだろうが、許せないものも人のこころの中で何かしら力になっている気がする

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    2016年04月26日
  • 別れる力 大人の流儀3

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    ふと手にとったのだが、そういえば私も最近別れが重なっている。
    死別よりはましでしょう。
    また会えるかなと思いながら生きていこう。

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    2016年04月16日
  • いねむり先生

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    友人が良かったよ、と貸してくれました。
    伊集院静氏の本は一冊だけ、読んだことがあり優しい文章を書く人だなぁと思った記憶があります。この本も寂しいけれどもなんだか優しい本だと思いました。とは言えこの先生のことをよく知っている世代の方が面白く読めるんだろうな、とは思いました(11PMとか、番組名しか知らないし)。

    主人公のサブローさんはけして悪い人ではないんだろうけど近くにいる肉親は大変そう。友人だったらまだ遠慮があるからなんとかなりそうですが近親者だったら大変だったろうなぁ…。そりゃあ新婚の妻を病気で亡くした無念や悲しみは想像出来ないものがあると思うけど前妻との間に子供が居る、というセリフがあ

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    2016年02月23日
  • 追いかけるな 大人の流儀5

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    孤独をよし、とするところ
    ガンコなところ
    哀しみを深く理解されるところ

    作者の、そんなところが好きで、
    読んでいて安心できる。

    今回も
    「追いかけるな」というメッセージに
    生きることに必要な諦観と誇りを感じた。

    「虚しく往きて実ちて帰る」
    この言葉に出会えたことに感謝し、
    深く味わいたい。

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    2016年02月14日
  • 別れる力 大人の流儀3

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    あはは。面白い。真っ当な事を言ってるかとおもったら、ハチャメチャになったり。。
    こういうのアリだと思う。
    著者からすれば、お前に言われたくないわな。。と言われるでしょうが(笑)

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    2016年02月09日
  • 悩むが花

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    ほとんどの相談に対して、適当な回答しかしていないような気がする。だから、悩みなんてその程度なんだろうから、悩むだけ損だなと感じた。

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    2016年01月28日
  • 続・大人の流儀

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    人類が地上に現れ社会という、人生という不条理を伴うものを生き始め、酒というものを発見したのを私は必然だと考える。いっぱいの酒でほろ酔ったやわらかなひとときでどれだけの人が救われたのかと思う。

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    2016年01月06日
  • 追いかけるな 大人の流儀5

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    気になる語句
    *水見色きらく市
    静岡にご縁があるのですが知りませんでした、ぜひ一度行ってみたいです。
    *五風十雨
    習字の練習はこれでやろうかな、この言葉書くとほんわかするような気がします。意味も平穏無事だし。
    *麻布十番長寿案
    ああ、一度は行ったことがあるかもです・・・あの蕎麦屋
    *熊谷守一
    要町に豊島区立の美術館があるんですね、これ行ってみよう。
    著書も読んでみたいです。

    総じて、週刊現代連載のものによる本書、やはりちょっとしたエピソードなどはこんな感じで書きたいものですね。

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    2015年12月15日
  • 別れる力 大人の流儀3

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    先生そろそろ年取ったようでなんだかガチャガチャしてきたな。小うるさい頑固爺まであと少し。4巻目には完成していることだろう。

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    2015年06月06日
  • 許す力 大人の流儀4

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    シリーズ四作目。目新しさはないかもしれないけれど、やはり読んでいて落ち着く。大切なこと。大切なもの。してはいけないこと。心があたたかくなること。
    そうですよね。そうでした。そんな確認をしながら読み進めるような安心感が与えられるのは、文章の美しさもあると思う。
    許させないことは、許せないままで。
    それもいつか心の中で何かしらの力になっているかもしれない…。
    その言葉のあたたかさに、安心して本を閉じた。

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    2015年04月17日
  • 別れる力 大人の流儀3

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    様々な形の別れ。
    それぞれの別れ方をユーモアを含めながら書いています。
    大好きな恩師との別れ、家族との別れを経験し、それを糧にして生きていく。
    別れは辛いし、それを受け入れなければならないけれど、大事なものは心にしまって、今日を生きる。今日も明日も明後日も、あっという間にやってくるので。

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    2015年04月15日
  • 別れる力 大人の流儀3

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    ネタバレ

    弟の死は、私にふたつのことを教えた。ひとつは自分が人生を決め、そこに向かって歩き続けること。もうひとつは命を大事にすること 別れることが前提で過ごすのが、私たちの生なのかも知れない。出逢えば別れは必ずやってくる 明治期にはまだ、たとえ若者であれ、己の生に覚悟があった 

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    2015年03月11日
  • 悩むが花

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    初めての伊集院静を読みました。
    AMラジオの文化放送『大竹まことゴールデンラジオ』で
    初めて聴いたエピソードが気になって
    著者の本を読む気になった。
    ある日、大竹まこと氏、阿川佐和子さん、ある会社の社長、そして伊集院静氏の4名で、ゴルフをしていた時。
    伊集院さんがスコアカードを持たずにプレイしていて、
    全てのメンバーのスコアーを暗記しているとか。
    まるで、映画を見ているように、ゴルフの流れを説明できることが神技のようで面白い。
    こういう人が書いた本ってどんな本なんだろう。

    そんな著者の本。
    この本は他の人の悩み相談に伊集院さんが答える形で
    進むのですが、
    著者の答えが豪快で面白いんです。

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    2015年02月08日